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【男性教師の育休取得】給料や手当はどうなるのか

2020年11月4日

 

こんにちは、今回は

【男性教師の育休取得】

給料や手当はどうなるのか

というテーマで記事を書いていきます。

 

 

こんな方におすすめ

  • 学校現場の男性教師の育休取得について知りたい方
  • 育休を取ろうかと迷っている男性教師の方々

 

男性教師の育休取得について

考えてみました。

 

まず、私は

育休を取得するにあたって

育休期間をただの1年ととらえることなく、

人生の大きな分岐点になるくらい

充実した1年にしてほしいと思っています。

 

私自身

育休を取れなかった後悔もあり、

もし取得できていたら

きっとこんな風に過ごしていただろう

という思いを込めて書いております。

 

では最初に、

育休取得の際の

給料や手当など

気になることをまとめてみました。

 

 

小学校の男性教師の育休取得の現状

 

近年、

私たち労働者の働き方改革が進められており、

男性の育休取得をもっと認めていこう

という風潮が世の中に広まってきました。

 

これはとても良いことですが、

現実的には、課題も多く、

働き盛りの世の男性が

「育休を取得したい」

と胸を張って言えない状況は

まだまだあります。

 

それでは、

学校現場の男性教師はどうでしょうか。

 

私が調べたデータによると、

男性教師の育休取得率は2~3%程度と少ないですが、

現場で働いていた私の肌感覚では、

育休を取得する男性の先生が増えてきているように感じます。

 

どこかの学校で

育休を取得した男性の先生が出てくると、

ちょっとした噂になったりします。

そして、

育休取得を考えている男性教師が

その先生に相談し、取得者の連鎖が生まれます。

 

今の世の中の流れを考えると、

育休取得をする教師が

よほどの重要ポストにでもない限り、

管理職は反対をするどころか、

進んで後押ししてくれる方がほとんどでしょう。

 

なので、

これからもっと男性の教師が

育休取得しやすい環境になりつつあります。

 

 

育休を取ると給料・手当てはどうなる?

 

育休は最長3年は取得でき、

給料をもらっていない期間に対して

育児休業給付金が支給されます。

ただし、

この手当てがもらえる期間は、

基本的には子どもが1歳になる前日までの

1年間です。

 

最初の半年間は

給料の67%、残りの半年間は50%受け取れます。

例えば、

ひと月の標準報酬月額が350000円だった場合

(30代なら大体これくらいだと思います)

最初の半年間は、

ひと月あたり235000円ほど受け取れます。

残りの半年間は、

ひと月あたり175000円ほどです。

 

育休期間は

社会保険料が非課税になるので

差し引きなしで受け取れます。

 

ボーナスは、

これまでの勤務してきた期間なども関係し、

大抵もらえるケースが多いようですが、

一応、確認してみてください。

 

教師として勤務している時と比べてみると、

年収は150~200万円ほどは少なくなるはずです。

なので、

多少の貯金がないと

生活が厳しくなるかもしれません。

 

夫婦ともに教諭であれば、

夫、妻どちらが育休を取っても、手当てをもらえる権利はありますが、

どちらか一方が講師(会計年度任用職員)であった場合はどうでしょうか。

 

これまでの制度であれば、

夫が教諭で妻が講師だった場合、

妻は妊娠をしても育児休業給付金がもらえません。

講師の方が、次の年まで契約が決まっているということはあまりないので、

手当ては出ずに退職ということになっていたのです。

 

ただ、近年、

色々と制度が変わってきており、

講師の方にも有利な条件になってきています。

まだまだ細かなルールがあり、ややこしいようですが

育児休業給付金がもらえる可能性があります。

各市区町村で確認をしてみることをおすすめします。

 

 

男性教師に勧めたい育休中の過ごし方

 

育児休暇は3歳まで取得可能ですが

おそらく、

子どもが生まれて間もない0歳の頃に

取得することが多いはずなので

妻はいるが、夫が0歳で育休を取る

という前提でお話していきます。

 

妻を全力フォローし、いつも仲良く

育休を取ってまで

子育てに参加したいと思うくらいですから

「子どもを良い子に育てたい」

そんな思いも強いはず。

 

後にも先にも

教師をしていて

長時間自分の子どもの

子育てに参加できるのは

この時期だけなので、

何か子どものためにしてあげたい

気持ちもあるでしょう。

 

では、

お父さんだからこそできることで

子どもにとって一番良いことは

なんなのでしょうか。

 

それはズバリ

母親の育児ストレスを軽減するための

フォローに徹することです。

 

あれ?っと思ったかもしれませんが

理由を順にお話します。

 

0歳の赤ちゃんにとって

一番重要なこと

 

それは

快適、快感であるということ。

つまり、

気持ちいい状態にしてあげることです。

 

それが後々の

子どもの人間形成に

大きく関わってきます。

(ここでは詳しくは割愛します。)

 

いずれ

その気持ちいい、快感という状態は

いつも、そうしてくれているお母さんと

結びついてきます。

 

そして、

気持ちいい=お母さん

と理解していくのです。

 

つまり、

育児のキーはお母さんであり、

お父さんの存在はまだこの時点で

それほど重要ではありません。

 

なので、

妻のサポートに徹しておくのが

良いのです。

 

もちろん、

父親にその役ができないこともないですが、

母親がいるなら母親の方がいいでしょう。

 

この時期に

快適、快感、お母さん=良い人

という経験を積み重なることで、

安心感が生まれます。

そこから

色んなことが認知できるようになります。

この時期はまさに、

人間形成の土台を作っている段階なんですね。

 

お父さんにとっては

物足りなさもありますが、

妻のフォローに全力を尽くし

夫婦仲良く、子育てすることが

子どもにとって何よりなのです。

 

 

改めて自分の将来を思い描いてみる

まず、

育休なのですから、育児が最優先であることは変わりありません。

朝起きて

おむつの交換、着替え、ミルク、洗濯、

朝食(離乳食)の準備、掃除、お散歩などなど。

お父さんができることは

他にもまだまだありますが、

家事はほとんど、こなしていかなければならないでしょう。

 

子どもと触れ合う時間を大切にしながらも、

学校現場から離れた特別な時間を有効に使っていきたいもの。

 

子どものお昼寝の時間など、

ちょっとでも自分の時間を確保してもらいたいものです。

 

では、

そんな時間に何をするのか。

そんな時こそ、

家でできる好きなことを

とことんやってみるのです。

仕事をしていると

平日は忙しくて自分の時間などなかなか取れません。

 

でも、

こんな時だからこそ、

自分のやりたいことを思う存分やるのです。

育児は大変な部分もあるので、

息抜きとして自分の時間を作っておくことも必要です。

(育休中なので、大きな声では言えませんが)

 

また、時間がたくさんあるからこそ、

今後の仕事のことについて

ゆっくり考えるのもよいでしょう。

 

「自分はどんな教師を目指したいのか」

「教師としてレベルアップしたいから勉強しよう」

「起業や転職を興味があるから、どんなことができそうか考えてみよう」

 

そういったことを考えておくことで、

将来のことが明確になり、

10年後の理想の生活が思い浮かんでくるはずです。

 

生涯教師一筋で元気に働きたいのか

管理職として学校の中心となって活躍していたいのか

新しい仕事にチャレンジし、新たな才能を見つけたいのか

組織に縛られず、自由な働き方で生きていきたいのか

 

そんなことをゆっくり考えながら、

自分の正直な気持ちに向き合ってみるのです。

育休期間は1年ですので、

その期間に何か実行しておくことで、

きっと考え方も変わってくるはずです。

 

「何をやっていいかわからない」

「何か新しいことにチャレンジしてみたい」

そんな思いを持っておられる方には、

1年間の育休の経験を残していくのがいいでしょう。

 

そして、

その最も有効な方法が

ブログを書くことです。

 

育休中に育休ブログを書いていくのです。

 

教員の中で、

育休を経験している男性は

まだまだ少ないですから、

その経験をブログで発信していくことで、

これから育休を取りたいと考える男性の後押しにもなるはずです。

 

ブログで楽しい育休生活の様子を発信していくことで、

たくさんの男性教師の方たちに

育休を取ってみたいと思ってもらえたら嬉しいですよね。

 

ブログでコツコツ発信していくと、

記事がたまっていく達成感があり、

自分の資産を積み上がっている感じがして

楽しくなってきます。

それが人の役に立つこともできるので、やって損はないです。

あなた自身の価値もきっと高まっていきます。

 

もちろん、

チャレンジすることは何でもOKですが、

何をしようか悩んでいるなら、ブログを書いてみてはいかがでしょうか。

 

「いやいや今はユーチューブなのでは?」

と思う方もおられるでしょうが、

ユーチューブも結局は

コンテンツを作るまでの読み原稿が必要になりますので

文章を書いていくという作業は避けて通れません。

 

なのでまずはブログかなと私は思いました。

ある程度の成果が出て、

さらなるモチベーションが出てきたなら

ブログ→ユーチューブへという風に変えていけばいいでしょう。

 

 

育休を申し入れをするタイミングは?

 

学校現場では、

毎年どのポジションに誰を配置しようかと

頭を悩ませているものです。

 

そうでなくても、

人材不足が深刻で、大きな仕事を若い先生に振っていかないと

学校が回らなくなってきています。

 

そうすると、

働き盛りの30代、40代の先生への期待は自ずと大きくなり、

そういう学校の期待もあるわけだから、

進んで育休を取ろうとしない男性教師もいることも確かです。

 

ただ、

男性教師の方たちが、

育休を取得したいと考えるのも

これくらいの年代が多いのも事実です。

 

結婚をして子どもが生まれるのもこの年代。

だから、働き盛りであるがゆえに

余計に育休を取るタイミングが難しいんですよね。

 

しかし、

そんなことを考えていては、

またとないチャンスを見逃してしまいます。

育休を決意したならば、

学校のことなど考えていてはいけません。

 

まず、育休取得のために、

1年以上前から管理職にそれとなく伝えておくことが必要です。

できるだけ早い方がよいことは間違いありませんが、

遅くても来年度の人事を決めていく10月までには伝えておきたいところ。

(市外異動、退職などもこれくらいの時期です)

 

そして、可能な限りで、

あなたがいないとできない仕事は減らしておくことと、

あなたがいないと困る子どもを作らないことです。

 

学校運営では、

この仕事はこの先生、

この子どものクラスはこの先生

などと決めて進めていくことが多いです。

その方が安心だからです。

しかし、

そういうことが何年も続くことがあり、

一度引き受けるとやめ時を失ってしまいます。

(頼られているというのか、大変でしんどい仕事をただ振られているだけというかw・・・)

 

あなたが毎年、

課題の多い子どもを引き受けていると、

その子どもも、保護者も、先生方も、

あなたに頼ってしまいます。

 

そんな状況を作ってしまうと、

いざ育休を取りたいと言った時に

「〇〇先生がいないと困りますー」

「あの仕事どうなるの?」

「あの子どもは誰が引き継ぐの?」

などという気まずい空気が出来てしまう。

 

そうならないためにも、

スパッと育休を取るためにも、

事前に引き受ける仕事の内容は吟味しておいた方がいいです。

 

例えば、

妻が妊娠をして、子どもが生まれる日が大体わかっていたら、

どの時期から育休に入るのかを計算します。

0歳~1歳まで取るのか、

0歳半から1歳半まで取るのか

などです。

 

ここまで考えておけば

気兼ねなく育休が取れるでしょう。

 

 

人生のハーフタイムを楽しもう

 

自分の勤めている学校では

育休取得は難しいと考えている方もいるかもしれません。

「私がいないと学校が機能しない」

「学校に迷惑をかけたくない」

そう思っている方も多いでしょう。

 

しかし、

私は決してそんな風に思わなくてもよいと思います。

有能な先生が誰か一人抜けたくらいで、

突然学校が機能しなくなったなんてことはないです。

 

有能な先生がいなくなったら、いなくなったなりに、

そこで働く先生たちでどうにかやっていくものです。

その先生がいないと学校が回らない

なんてこと絶対にないです。

 

本当にそんなことを思い込んでいるなら、

あなたの学校はちょっと危ない傾向かもしれませんね。

 

私の個人的な考えにはなりますが、

学校が忙しいからと理由で育休を取らない方は、

やっぱり仕事が好きなんですよ。

 

育休を取って休んだら、

「あの仕事はどうなるのか気になる…」

「職場で自分の居場所がなくなるかもしれない…」

「大きな仕事を任せてもらえなくなるかもしれない…」

などなど、考えてしまっていないでしょうか。

 

でも、それって結局、

仕事を優先しているってことなんですよ。

 

長い教師人生の中で、

男性教師が育休を取得するチャンスなどめったにありませんよ。

 

私は育休所得をしなかったので、

無理にでも取得しておけばよかったと後悔しているくらいです。

(妻に育休取得を提案したら、大丈夫と言われたので取得しませんでしたw)

 

育休を取って育児に専念することで、

また違った世界が開けてくるはずです。

 

そうやって色んなことを経験できたら、

来年から新たな気持ちで頑張ろうという活力になるし、

教師としての人間性の幅も広がるというもの。

 

人生は長いのですから、

サッカーにハーフタイムがあるように

ずっと走り続ける必要はないです。

時には仕事を休んで、

心と体をリフレッシュし、

ゆっくり子どもと向き合ってみるのもいいでしょう。

 

そんな目的で

育休取得をしてみるのもよいと思います。

きっとお金では買えない素敵な時間が過ごせるはずです。

 

 

今回は以上です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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