学級経営 教員・教育関係

【小学校3年以上に有効】学級リーダーの育て方

投稿日:2019年4月6日 更新日:

 

今回は、「中学年からおすすめする学級リーダーの育て方」というテーマでお話していきます。

 

進むべき方向へ向かう人々のイラスト

 

こんな方におすすめ

  • これから教員をやっていこうと思っている方
  • 小学校で3年生以上を担任している先生方

 

4月と言えば新学期のスタートの季節です。小学校で学級担任を受け持つことになった方も多いでしょう。この頃はていねいに学級を作っていく段階で、1年間どんなクラスになっていくのかが決まるとても大切な時期です。

もし、小学校の3年生以上の学級担任を受け持っているのなら、学級のリーダーを育てることを考えましょう。リーダーを育てると、教師自身が学級運営をやりやすくなり、子どもたちの力も大きく伸ばすことができます。リーダーを作ることで、自主性・責任感・思いやりなど学級で不可欠な要素を考えられる子が増えてきます。では、どうやって育てていったらよいか順に説明していきます。

 

動画でもご覧いただけます。

 

 

 

学級リーダーの選び方

 

どんな子を選んだらよいかというと、第一は「自分がリーダーとしてクラスをまとめたい。」という思いを持っている子を選んであげるべきでしょう。立候補を募ると、人をまとめる素質を持っている子もいれば、トラブルメーカーの課題のある子もいたりします。どちらのタイプの子にも経験させてあげたいですよね。人をまとめる素質がある子がリーダーになると、ぐっとクラスが引き締まります。課題のある子がリーダーになると、クラス自体はまとまりにくくなるかもしれませんが、クラスをまとめる大変さを経験させてあげられることで、その子たち自身に自覚と責任感が芽生えます。これは大きな成長であり、学級としても大きくレベルアップします。

 

 

もし、私が学級担任なら、1学期はリーダーにふさわしい子を選んで推薦します。リーダーのあるべき姿を周りの子に見せ、リーダーの基本が分かったところで、2学期、3学期は課題のある子にさせます。もちろん、方法はいろいろあってよいと思いますので、それぞれの担任の先生の判断でどの子をリーダーとして育てようか決めていけばよいでしょう。

 

 

学級リーダーはどんな人であるべきか

 

学級のリーダーは、誰にでも分け隔てなく接することができ、みんなから慕われ、信頼され、影響力のある発言ができる子がふさわしいでしょう。最初からそうである必要はありませんが、そういった人になるように努力できる子がいいですね。子どもたちをよく観察しているとわかってきますよ。学級のリーダーを経験すると、何よりもリーダーを経験した子が成長できます。いつも、クラスのことを考えて声をかけたり、行動一つ一つにも責任が伴ってきます。学級のリーダーなのに〇〇ができていない。ルールを守っていないということになりますからね。自覚と責任感が必要だと気付くはずです。

 

学級に先生がいない時間は、リーダーの子が先生の代わりになって声をかけたり、指示を出したりすることも求められます。しかし、あまり過剰に前に出過ぎても周りの子から煙たがられます。時々、リーダに選ばれたからといって、急に偉そうになって「私は学級リーダーなんだから言うことを聞いて!」とばかりにみんなに命令口調で指示を出す子どもがいます。これでは、みんなからの支持は集められません。

 

かといって、全く何もしなくておとなしいリーダーだと「リーダーなのに何もしない。」ということにもなってしまいます。「今は前に出るべき、今は静かに様子を見ておくべき」という絶妙な感覚を身につけていかなければなりません。

 

 

どんな場で活躍させてあげればよいか

 

学級リーダとして、みんなの支持を得られるチャンスが学級会です。学級会は司会進行役として、学級の問題について、みんなから意見を聞き取り、それをまとめていかなければなりません。意見が分かれた時に、「じゃあ、じゃんけんで決めてください」だけでは、さすがに学級の話し合いを深め合うことはできません。しっかり子ども同士を話し合わせて、出てきた意見を整理しまとめていく力も必要です。それを司会をさせながら身につけさせていくのです。

 

司会をしていて、言葉に詰まったときは、教師が助け舟を出してあげ、「こんな時は、こう返事をしてみたら」「〇〇の時は、どうするか決めた方がよいよ」などとこっそりサポートしてあげます。何度も経験していくうちに、少しずつ司会の進め方のコツが身についてきて、どんどん子どもだけで進められるようになってきます。そうなるまで、いかに教師が待てるかどうか。あまり口をはさみすぎも、子どもを委縮させてしまうことになりますので注意が必要です。当然ですが、何も言わずに丸投げしてしまうのも良くはありません。学級の話し合いがうまく進まないと、みんながしんどくなってしまいます。ほどよい加減で、声かけをして、話がうまく進行するように陰でサポートするようにしましょう。

 

このように、みんなの意見を聞きながら話し合いを深めていくという過程は、子どもたちにとって、とても大切な時間です。たくさん経験させてあげ、自信を持って話ができるように育ててあげてください。

 

 

こんな時もリーダーを頼ろう

 

学級担任が、学級のことで不平不満のある子がいることをつかんだ場合は、学級リーダーに報告し、学級会を開かせます。(不平不満のある子どもの了解を得た上で)リーダーからクラスのみんなに問題提起させるとよいでしょう。

 

そういった実際に出てきた子ども生の声をクラスに聞かせて、話し合うことは学級運営でとても大切です。不平不満を持っている子の気持ちをみんなに知ってもらい考えてもらうことで、子どもたちは「自分の思っていること、気になっていることを言っていいんだ」などと心が満たされ安心します。

 

例えば、Aさんという子どもが「先生、ぼく給食のおかわりがしたかったのに、前の友だちが全部入れてしまって、ぼくの分がなくなりました。いつも、ぼくはおかわりができません。」と先生に相談しに来たとします。そういう問題提起があったら、学級のみんなで考えるチャンスです。

 

決して、「そんなことは、誰にだってあることだから、我慢しなさい。」などと切り捨ててしまわないようにしたいものです。内心、「面倒なことを言うなぁ・・・」と思うこともあるかもしれませんが・・・そこは子どもの目線になって考え、しっかりルール作りをしていけば、そんな不満は出てこなくなるはずです。

 

学級担任は、さっそく学級リーダーに、クラスの給食のおかわりのルールについて話し合わせる場を設定させます。Aさんの不公平感をなくしてあげることも大切で、話し合いの場を設定してあげるだけでも、随分Aさんの気持ちは救われます。話し合いの結果、自分の思うようなルールにならなくても、きっと納得してくれるはずです。なぜなら、自分のために話し合いをしてくれているのが嬉しくて、自分も我慢しなくてはいけないという気持ちになりやすいからです。

 

このような話し合いの場を作ってあげることで、学級リーダーの達成感も増してくるでしょうし、学級会自体が楽しくなってくるはずです。そのうち、学級リーダーから「先生、実は休み時間のドッジボールでもめているようなので、学級会で話し合いたいので時間作ってくれませんか。」とまで言ってくるようになります。前向きな良い発言ですよね。こういう風になってきたら、クラスのルールも盤石になってくるし、リーダも頼りになる存在にしてクラスに認められるようになっています。

 

「次は私もリーダーをしてみたい。立候補してみよう。」という子が増えます。本音で話せる場所があることは、誰にとっても過ごすやすい安心できる学級になってきていると言えます。安心だから、みんなの意欲的にやってみようと思えるようになるのです。私も担任の時は、本当に話し合いが好きでした。なんなら、リーダーだけでなく、いろんな係の子に司会をさせ、決め事をさせていきましたね。

 

小学校は担任の先生が話をしすぎなのです。もっと子どもたちが主体的に話せる場面を作ってあげるべきで、こういった経験が、自ら考えて行動する力を育てることになるのです。

 

 

学級リーダーを立てることを忘れずに

 

学級担任は、学級リーダーと1対1で接する時は、厳しい姿勢で関わってあげた方がいいです。厳しい姿勢と言うのは、「クラスをしっかりまとめたかどうか」「自分なりに考えて行動ができたかどうか」をリーダー自身に問うのです。その点を甘くしてはいけないということです。そう接してあげることで、リーダーの気持ちも引き締まり、結果クラスが引き締まります。リーダーの性格なども考える必要もありますが、リーダとしての役目を常に意識させ、色々事細かに教えてあげながら、成長させてあげましょう。

 

 

一方で、学級のリーダーが進んでやってくれたことは、クラス全体の中で認めてあげるようにします。学級会の司会や、整列など、声をかけてくれている場面がけっこうたくさんあると思いますが、そんな時は、みんなの前で、大げさに、「リーダーが頑張ってやってくれたからうまくいったんだ」と言ってあげます。

全体の場では、学級リーダーを立てること、ほめることは絶対に忘れてはいけません。これが学級リーダーのモチベーションにもなり、頑張るエネルギーになります。わからないなりに自分で考えてやっているところもあるはずです。それが、正しくない時もありますが、みんなの前では一生懸命やってくれているという風に言ってあげます。

 

間違っているところは、こっそり呼んで正しい方法を教えてあげたらいいのです。あえて、全体の場で言う必要はありません。リーダーとしてのプライドと尊厳を傷つけることがないように気を配ってあげましょう。

 

 

あなたもリーダーを育てよう

 

いかがでしたか。参考になることはあったでしょうか。クラス運営はいろんな方法があっていいと思いますので、必ずリーダーを作らなければならないというわけではありません。自分のやりやすい方法がきっと一番いいでしょう。

それでも、35人~40人くらいの子どもがいるクラスを担任一人でまとめるのは、かなり大変です。頼りになる子や、意欲の高い子にどんどんリーダーをさせてあげたら学級も盛り上がり楽しくなるはずです。

自分も学級リーダーを一度育ててみようかな・・・などと思っていただけたら幸いです。

 

 

 

それでは、今回はここまでにします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

こちらの記事はよく読まれています

1

  こんにちは、今回は【これで学級運営がうまくいく】一人一役システムを紹介します!というテーマでお話していきます。   こんな方におすすめ これから小学校教員をやっていこうと思って ...

がっかりしているイラスト 2

自分には教員には向いてないと思っている方、実際に勤務して教員は勤まらないと感じている方へ。適切な対処法と私の経験談を読んでいただき「まだまだ大丈夫だ!」という元気と勇気をお届け致します。

3

教員として勤めていくと、どのように出世していくのでしょうか。その仕組みと出世するための働き方をご紹介いたします。

-学級経営, 教員・教育関係
-,

Copyright© 教員のための精神と時の教室 , 2020 All Rights Reserved.