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【教員の仕事術】教育現場は報告・連絡・相談ができたらうまく行く

投稿日:2019年4月22日 更新日:

 

こんにちは、今回は、【教員の仕事術】教育現場は報告・連絡・相談ができたらうまく行くというテーマで記事を書いていきます。

 

こんな方におすすめ

  • これから教員をやっていこうと思っている方
  • 自分の提案や考えが理解されず、不満を持っている方
  • 教育現場の情報共有の裏事情を知りたい方

 

 

教育現場は報告、連絡、相談が大事

 

学校の教育現場は、報告、連絡、相談の3つを重んじています。この3つの言葉の頭文字をとって、「ほうれんそう」と言います。とにかく、教員はどんな些細なことでも、横のつながり(同学年の先生方)、縦のつながり(管理職)との連携が大切であり、逐一起こった出来事は共有し合わなければなりません。それをしていなかったということで、後で叱られたという人は結構多いのではないでしょうか。そういう私も未だに、伝え忘れ、軽率な判断(これくらいいいだろう、たいしたことないだろう)で、他の先生に報告していなかったことで、後で叱られることがあります。「あーやっぱり言っとけばよかった」と後悔することもしばしばです。

 

しかし、よくよく考えてみると、そもそも報告をする基準自体があいまいで、私は15年近くもやっているのに、いまだにはっきりわかっていません。そもそも報告、連絡、相談をするケースにはどんなことがあるのか、また、それをすることでどんなメリットあるのかなどもまとめて行きたいと思います。

 

報告、連絡、相談をするべきことは?

 

子どもの問題行動の共有

 

「今日、子どもがこんなことをしたので、こう指導し保護者にこう伝えます」などは、学年主任にちゃんと伝えておかなければならないことかもしれません。でも、頻繁にそういうことが起きている場合は、いつもいつも話をこちらから話をしにくいことだってあります。話を聞いてもらう相手側も忙しそうにしていますし、いつも同じような話を聞くのも面倒だろうというと言わない側の私たちの配慮でもあるのです。思いっきり言い訳ですが(笑)

いつもいつもこちらから話をしていても、始めは聞いてくれていたけど、だんだん軽く流して聞くようになってくるのもわかってきます。相手のその気持ちもわかります。だから、こちら側も

「今回も、いつものことだし、まぁいいか、今度話そう」と思ってすぐに話さないことも出てくるはずです。

 

でも、そんな時に限って、話がややこしくなってきて、結局後で、学年主任や管理職に報告しなければならなくなるのです。その時には、時すでに遅し。

学年主任「えっ?聞いてないけど。何かあった時は、もっと早く報告して!」と叱られるはめになります。「わかるんですけど・・・私なりに配慮してのことなんです。」「以前こちらから話した時は聞き流してましたよね?」と言いたくなるのをぐっと堪えます。

 

こんな記事も書いています。よければご覧になってください。

【初任者必見】小学校教員1年目の仕事術を紹介します

【もうこれしかない】小学校で子どもの問題行動をやめさせる方法

 

 

外部への問い合わせ

 

学校から外部へ連絡するときは、管理職に報告したり、許可を取ったりしてから連絡しなければならないことがあるそうです。これでも叱られたことある人多いはずです。しかし、この外部の基準もあいまいで、わざわざ管理職に報告する必要があるのか?と思う時もあります。

ざっと思いつき限りで、管理職を通すべきか(事前連絡必要か)、通さなくてもよいか(事前連絡不要か)について整理して書いていくことにします。

 

管理職への連絡は必要?不要?

 

学校内の子どものことで気になることがあり、家庭連絡を入れる時→事前報告不要。ただし、問題行動で連絡する際は、事前連絡が必要な時もあります。

 

各学年で行く遠足・社会見学の下見の日程の調整の電話→事前報告不要。こんなこといちいち言ってられないっす。(笑)

 

各学校間の先生同士で連絡、日程調整の電話→事前連絡不要。ただし、日程調整の相手が管理職の場合は事前に自校の管理職に連絡が必要。下っ端のくせに管理職に直接連絡するなんて何様だ!っていう方も時々おられるようです。・・・そんなにえらいのか。(笑)

 

学校に特別講師を招く際に、講師の所属する団体へお願いの連絡をする→事前報告必要。ただし、引き続き継続してきてもらう際の連絡調整は事前連絡不要。この辺は要領よくいきたいですね。

 

他校の教員に転入してきた子どもの生徒指導・支援方法の相談をしたい→事前報告微妙。まぁ報告してた方が無難。学校の校長によりけりかな?

 

支援学校・県の教育委員会、市区町村の教育委員会に問い合わせたい時→そもそも教員が直接問い合わせてはいけない、問い合わせは管理職が直接するものだそうです。

 

 

思いつく限りまとめてみましたが、多分もっとややこしいパターンもあるでしょうね。そして、対応もケースバイケースという場合が増えてくるでしょう。この中で一つ、特に気をつけていただきたいのは、支援学校への問い合わせです。支援学校は、管轄が都道府県の教育委員会になるので、安易に問い合わせは控えるべきでしょう。

 

「我々支援学校の管轄は、県だぜ。市や町の学校の教員が直接問い合わせをしてくるなんて、100年早いぜ!」という態度のめんどくさい管理職もいますので。(笑)

 

 

結局は管理職次第

 

結論を言うと、その学校の管理職の人が、全てのことを把握しておきたい人なのか、教員に任せてくれる人なのか、その人の性格によって、事前連絡が必要かそうでないかは違ってきます。ほうれんそうも大事ですが、現場で働く私たちとしては、やはり自分たちで連絡をするのが手っ取り早く、調整もスムーズな時が多いのです。

「必ず私を通してから話を進めるように」

っていう管理職や学年主任がいると、色々身動きが取りにくくて、現場の先生方は苦労してしまいます。

 

細かいことは言わず、「君たちに任せるので、自由にやってくれ、責任はわしが取る!」

と胸を張って言ってくれる管理職がいてくれたらなぁと思います。現場で働く私たちの裁量ってまだまだ小さいなと感じる今日この頃でした。

 

 

報告、連絡、相談をすると信頼を得られる

 

次に、報告、連絡、相談をすることでどんなメリットがあるのか考えてみます。私が考える限りでは、報告、連絡、相談ができると相手からの信頼を得やすくなります。相手からの信頼を得ることができると、自分の意見も受け入れてもらいやすくなります。このほうれんそうができる人は、ゆくゆくは管理職として抜擢される可能性が高いと思われます。さらに、自分の仕事を有利に進めることもできるのです。例えば、以下のようなことが可能になります。

 

職員会議で自分の提案を通すことができる

 

自分の提案を通すためには根回しが必要

 

職員会議で案件を通しやすくするためには、根回しを行うことが重要になります。根回しとは、会議や話し合いを円滑に、有利に進めるために、非公式の場で合意の形成をはかることです。

根回しに関しては、色々な考えをお持ちの方もおられると思います。しかし、組織の中で自分の思い通りに物事を進めたいのなら根回しは必要です。根回しができたら、人間関係が広がり、うまく仕事が進むようになると断言します。なんか、卑怯で姑息な手段のように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これも大きなコミュニケーション能力の一つです。できる、できないの差は非常に大きいと思います。それでは、どうやって職員会議で自分の提案をした案件を通すことができるのか、その手順を見ていきたいと思います。

 

反対しそうな人から意見を聞いておく

 

自分でぜひとも通したい提案があるとします。学校では、必ず職員会議でその案を全教職員にはかり合意を得なければなりません。「絶対に子どものためになる!」と自信を持って提案してみたものの、一部のベテラン教員から反対され、提案をつぶされてしまったという先生方も多いはず。ベテランの先生方の洗礼とも呼べる提案潰しは、若い先生方なら一度は経験することかもしれません。

ただ、ベテランの先生方も何の根拠もなく提案を反対しているわけではなく、

「提案自体の詰めが甘いのではないか?」

「あらゆるケースを想定して考えられているのか?」などを見極めて反対と判断しているだけのことです。「いつも私の提案を潰しにきてあのベテラン教員は頭にくる!」と腹が立つ気持ちをぐっとおさえて、真摯に受け止め、次につなげていくしかないです。間違っても、感情的に言い返したりしないように。自分が甘い提案しかできないなら、もっとしっかり詰めた上で、会議にかけられるように時間をかけて考えるのです。

 

さて、前置きが長くなってしまいました。こんなことにならないための有効な手立てが根回しです。こんな時の根回しは効果絶大です。まず、想定しておくことは、この提案をするとベテランの〇〇先生あたりが反対してくるだろうと予測をします。大体わかりますよね?それでは、そのあとは、どうするか?そのベテランの先生本人にその提案がどんな問題があるか直接報告しに行くのです。まさに相手の腹を探っておくのです。(笑)提案の理解者を集めて、そのベテラン先生にもとへ行きます。そして、これから提案する内容を職員会議前に報告、連絡をしておくのです。ベテランの先生からしたら、提案前に自分のところにわざわざ聞きにきてくれているということで気分もよく、自分のことを受け入れられている感覚になるはずです。

 

当然、この時点で印象は良くなります。実はこれ、簡単そうで、けっこうみんなできていないです。なぜなら、いつも提案を反対するような人ってなんか近寄りがたいし、その人自身を好きじゃないという感情があるからです。普通、誰でも苦手な人や嫌いな人とは話をしたくないし、近づきたくもありません。

 

でも、能力が高く仕事ができる人は、どんな人とでも進んで仲良くなろうとできるし、打ち解ける努力もできる人です。どこの世界でもそうかもしれませんが、嫌いな人を好きになる努力って大切ですよ。特に私たち教員の世界ではね。どんな人とでも感情に左右されず関われる人ってすごいですよね。私自身もまだまだですから。(笑)この人が好き、この人は嫌いなどを考えず、目標の達成、つまりは提案を通したいと心から思うなら、そんな感情を押し殺して、敵を味方にするくらいの気持ちに変えて行動しなければなりません。そうでないと成長もできませんからね。けっこうハードルが高いですが、これができたら、まず第一関門クリアです。

 

提案内容の問題点を言ってもらう

 

次は、ベテランの先生に自分たちの提案を相談し、どう思うか感想をもらいます。おそらく、初めは提案自体が全体の先生方の負担になることであったら、否定的な意見を言われるでしょう。それはそれでしっかり受け止め、その中で自分たちの思いも知っておいてもらうように粘り強く説明します。そして、どの部分をもう少し詰めて話し合って改善すればいいかヒントをもらっておくのです。会議で反対をするような人たちは、自分の考えをしっかり持っている上、出てきた意見に対して、瞬時にメリット、デメリットを判断することができます。頭の回転が非常に早く有能な方たちです。きっと、痛いところをズバッと言ってくれるはずだし、的確なヒント・アドバイスももらえるはずです。

 

しかし、事前に聞きに行くことで、ベテランの先生にしたら、自分がアドバイスしたことを受け止め、改善しようとする提案者たちが、かわいく映り応援したくなります。そんな努力に応えてあげたい気持ちにきっとなるはずです。そうです、理屈としてはその提案に否定的でも、気持ちとしては賛成してあげたくなるのです。ここまで来たら第二関門クリアです。

 

今回はベテランの先生と言う設定で話をしましたが、場合によっては相手が管理職の時もあるはずですから、事前に話をしておくのはアリだと思います。管理職からも的確に問題点などを指摘してもらえるはずです。さらに、提案者の熱意も伝わり、好印象を与えることにもなるでしょう。

 

会議で正しく知ってもらい合意を得る

 

いよいよ最後の関門が職員会議です。順に説明しながらベテランの先生からもらったアドバイスも織り交ぜつつ、全体に賛成してもらえるように丁寧に話していきます。ざーっと話をして、全く意見がなく、提案が通ってしまう場合もあります。しーーんとなって、提案者からしたら「えっ?何も意見が出ない?大丈夫かな?みんな理解してくれているかな?」と思い不安になります。

 

そんな時のことも考えて、事前に手を打っておきます。提案の仲間内で、「もし、意見が出なかったら、つけたしで私が〇〇のことを言うから」「もし、出なかったら、私があえてみんなが気になりそうなところを突っ込んで質問するから」などと場を持たせる協力をしてもらいます。少しでもみんなが意見を言える場を作っておく努力をしておきましょう。間違えても、意見が出ないから「はい、何も意見ないから決定です。明日からみんなよろしくね。」というスタンスではいけません。

 

大事なことは、みんなで足並みをそろえてやっていくことなので、みんながしっかりわからないままどんどん進めていくのはよくありません。きっちり内容を把握してもらった上で、みんなから合意を得ることが大事ですし、後で、そんな話聞いていないということになったら困ります。私の経験上、意見が出ないまま大きな提案が通ったとしても、みんな実はあんまりわかってなくて、その提案通りで動けないものです。「えっ、そこまでしなくちゃいけないことだったの?」なんて言われてしまいます。

 

結局、見切り発車のような形になってしまい、中身が空っぽのものになりかねないです。そのためにも、丁寧に説明を加えながら、ちゃんとみんなから意見を聞いた上で進めていくようにしましょう。オススメは、口頭で説明するだけでなく、その話の内容をプリントして配布するくらいはしてもいいと思います。短い時間で、できるだけ早くその提案の良いところを知ってもらうには、プリントにして読んでもらうのが一番早いです。色々手間はかかることですが、準備に時間を使えば、使うほど、みんなに正確に伝えることができるはずです。これで第3関門突破だーー。

 

最後のお礼は忘れずに

 

提案が通った場合は、事前にアドバイスをくれたベテランの先生にお礼を言っておくのもマナーです。その先生が事前に問題点を指摘してくれたこと、そして、会議で反対せずに支持をしてくれたおかげで提案が通ったわけですからね。もしかしたら会議中に、意見を言ってくれていたという場合もあるかもしれません。その意見できっとみんなの理解は深まっているはずですから、とてもありがたいことだったはずです。お互い良い気分で会議を終えられているはずですから、最後はしっかり心を込めてお礼を言っておきましょう。

 

これで、その先生との関係もぐっと近づくはずです。根回し完了です。大体こんな流れを意識して提案をしていけば、みんなから理解されるものができてくるはずです。根回しはどんな世界でも必要で、大切なスキルであることが少しはわかっていただけたのではないでしょうか。事前に相手に話をして裏で合意を得ておくことだけで、ずいぶんスムーズに会議の話が進みます。

 

根回しの過程においても、人との関わりがあり、苦手な人、嫌いな人ともコミュニケーションをとることで、自分の成長にもつながります。自分の提案も通りやすくなるので、よいこと尽くめですね。もちろん、みんなに丁寧でわかりやすい提案をすることも、根回しと同じくらい重要です。一つ一つの丁寧な提案が、人々の信頼をつかみ、根回しと同じような役割を果たしていることになっているはずですから。なんかうまくまとまらない感じですが、それでは、これからも楽しく、いろんな人と関わり、根回しをしていきましょう。

 

報告、連絡、相談を見直そう

 

いかがだったでしょうか。学校の教育現場では報告・連絡・相談がいかに重要かわかっていただけたかと思います。そして、人の信頼を得るためにも必要なことであり、相手とのコニュニケーションがさらに深まるきっかけにもなります。これから教員としてキャリアを積み、今度は若い先生方を育てていく立場になった時に、報告、連絡、相談をしてくれる人の方が仕事がしやすいと感じ安心もできるはずです。ほうれんそうをする立場の自分、される立場の自分も考えて、これまでの自分の仕事を振り返ってみてもいいでしょう。将来は管理職をしたい、教育委員会で学校現場をよくしたいなどの思いを持ち、より高みを目指していくのであれば、ほうれんそうができる人が評価されるはずですから、意識的に取り入れていくことをおすすめします。ぜひ頑張ってください。

 

また、他にも関連する記事を書いていますのでよければご覧ください。

【これを知っていると解決できる】教員の人間関係を円滑にする方法

【非常に難しい問題です】小学校教員異動の際の引継ぎの現状

 

今回はここまで。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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