学級経営

子どもに頼られる先生になったらダメな理由とは?

2020年6月15日

 

今回は子どもに頼られる先生になったらダメな理由についてお話していきます。いきなり大きな疑問が浮かんでくるようなテーマですよね。

「子どもに頼られたらダメ?」

「どういうこと?」

「なぜダメなの?」

などと思うことでしょう。しかし、これは紛れもない事実ですので、なぜダメなのかという理由を順に解説していきたいと思います。

学級経営を先生方にも生かせる重要なお話ですので、ぜひ最後までご覧ください。

 

動画でもご覧いただけます。良かったらご覧になってください。

 

 

こんな方におすすめ

  • これから教員をやっていこうと思っている方
  • 現在教員をしていて、子どもに頼られることが大好きな方

 

教えすぎたら子どもの成長は止まってしまう

 

きっとこれから教員を目指す方や現在教員をしている方にとって、子どもに頼られたい、色んなことを教えてあげたいと思って先生を目指す方、先生になった方もいるかもしれません。子どもに頼られたり、たくさんのことを教えてあげたりすることは子どものためになることで、どんどんしてあげるべきだという考えが根底にあるのだと思います。

もちろん、こういう考えを持っていることは悪いことではないですし、わからないことをわかってもらえることがやりがいに感じられる部分でもあるでしょう。

 

しかし、本当に子どものことを考えた場合、最終的に子どもに頼られる先生になってはいけないと思っています。

先生が子どもに教えすぎたら子どもの成長は止まってしまうとさえ言えます。

 

その理由は、子ども自身が先生を頼ってしまうと、自分で考えて行動する力が育たなくなってしまうからです。先生との信頼関係ができ、子どもから何でも話をしてくれるようになることは良いことですが、一方、先生に聞いたら、なんでも答えてくれると子どもが思うようになっていたら、それはちょっと危険なサインなのかもしれません。

子ども自身が物事に対して、疑問に思ったり、新しいことを知りたいという欲求を持ったりすることは素晴らしいことですが、そこから一歩進んだ「自分で考えて行動できる」ということはさらに大事なことであると言えます。

仮に先生であるあなたが、子どもに「わからないことはすぐに先生を聞こう」なんて思われていたら、ちょっと要注意、黄信号です。子どもは自分で考える癖がついていないと思われます。

 

 

もし、先生がいなくなった場合に、その子はわからない問題をどうやって解決するでしょうか。おそらく子どもが選択する方法は3つあるでしょう。

 

1つ目は、他の人を頼って答えを教えてもらうことです。これならわからないことをほったらかしにせず、一応問題を解決することはできます。しかし、問題を解決できたときに、満足感はそれほどではないかもしれません。

 

2つ目は、あきらめてしまうことです。これは一番よくない方法で、子どもには何も残りません。むしろ、できない自分に嫌気がさしてしまい投げやりになってしまうことすらあるかもしれません。普段、わからない問題があると先生や大人に聞いて解決していた子は、聞けなくなるとどうするのでしょうか。やはり、あきらめてしまう子も多くいるはずです。大人としては、こういう子は増やしたくないものです。

 

3つ目が一番重要なことで、それは自分で考えて解決しようとすることです。自分で解決するとなると、実は一番時間がかかるし、面倒くさいことです。でも、そういう過程があるからこそ、一番子どもの力を伸ばせるのです。

問題にぶち当たった時、自分一人だと、ストレートに答えにたどり着くことはないので、答えに行くまでに、あっちこっちに行って、迷うでしょう。迷いながら、実はここもわかっていない、あそこもわかっていないという気づきも生まれてきます。

この迷う時間が一番重要であり、頭が最も活発に働いている瞬間です。もしかしたら、考えに考えても答えにたどり着けないかもしれない。余計にイライラが募り、できない自分を責めることもあるかもしれません。祖いう経験も積みながらも、自分で答えにたどり着いた時には、教えてもらったときよりも、もっと大きな満足感、充実感、自信につながります。学習の定着率も教えてもらうよりもはるかに高いことは言うまでもありません。

 

このように、子どもたちには自分で考えて解決できるようになる力を伸ばしてあげないといけません。

 

ということで、自分でなんとかすることができるようになるためにも、学級経営では、できるだけすぐに子どもたちには答えを教えず、すぐに先生を頼るという癖をなくしていかなければいけません。子どもから頼られたり、質問されたりすると、「よーし、先生は何でも知っているから教えてあげるぞ」と言って色々語りたくなるものです。この気持ちもよくわかります。熱心な先生ほどそうなっていまいがちです。

 

でも、これは控えめにした方がいいです。教えすぎると、子どもの主体性を下げてしまい、考える力が育たなくなってしまいます。時に今の時代はネットが普及し、調べればすぐに答えがわかりますが、これで考える力が伸びるとは到底思いません。もちろん、全く教えないというのも、子どもの学ぶ意欲を下げてしまうことにもなるので、考え方を教えてあげたり、調べ方を教えてあげたりしてちょこっと背中を押してあげるくらいの気持ちは持っておくことは重要です。

 

そして、大人の私たちが気を付けておくことは、本当は大人が子どもを助けていたとしても、子ども自身が自分で考えて問題を解決できたと思わせてあげることです。先生に教えてもらったから解決できたと思うより何倍も価値のあることです。先生がいたからできたと思わせず、自分でできたと思わせることができるのも1流の先生の技量の一つと言えるでしょう。

 

もちろん、教えること、頼られること全てを否定しているわけではないですし、子どもの一人一人の発達段階も考慮した上で、やっていくべきです。小学1、2年生の全ての子に求めるのは難しい話です。自分でじっくり考えて問題に取り組めるようになるには、先生自身が日頃からの意識して関わっておく必要もあり、ある程度の経験を積ませてあげる必要はあるでしょう。

 

 

ただ、このような考え方を少し頭の片隅に置いておくだけでも授業の質は変わってくると思います。ぜひ参考にしてみてください。短いですが、今回は以上です。

ありがとうございました。

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