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【これを知っていると解決できる】教員の人間関係を円滑にする方法

2019年4月9日

 

こんにちは、今回は【これを知っていると解決できる】教員の人間関係を円滑にする方法というテーマでお話していきます。

こんな方におすすめ

  • 仕事を一生懸命しているのに、何か疎外感を感じている人
  • 仕事を頑張っているのに、誰とも仲良くなれず、不満を持っている人
  • 自分の提案や考えが理解されず、不満を持っている方

 

仕事ができる人・人付き合いができる人 どちらがよい?

 

まず自分を客観視してみよう

 

長い期間、いろんな先生と一緒に仕事をしていると、人それぞれの能力(特性)がわかってきます。その人たちを大きく2つのグループに分けてみます。1つ目のグループが「仕事ができる人、仕事ができない人」、2つ目のグループが「人付き合いが上手な人、人付き合いが苦手な人」です。もちろん、人にはこれ以外にいろんな要素がありますがあまり広げすぎると話がややこしくなるので、簡単にこの2項目だけで話をしていきます。

 

 

それでは自分がどの組み合わせに当てはまるか考えてみてください。どちらのグループについても、周りからの評価と自分の評価を合わせて、なんとなくでいいので判断してください。

 

 

まず仕事について。あなたは、周りの人から仕事ができると思われていますか。また、あなた自身仕事ができると感じるところがあり、何か役職を与えられていますか。その仕事の経験年数はどのくらいですか。これらのことを判断材料にして、自分は仕事ができるか、できないか、どちらかを選んでください。

 

次は人付き合いが上手かについてです。人付き合いが上手な人には、たくさんの人が集まり、いつも楽しそうに話をし、よく笑い声が聞こえてくるものです。仕事よりもおしゃべりが好きで、話をするといつも盛り上がります。そんな人は、人付き合いが上手に分類されます。

 

 

 

さぁ決まりましたか。ちなみに私の自己評価ですが、「少しは仕事できる」もう十数年やっていますので。「人付き合いは苦手」これは何年仕事をやっても変わらないです(泣)私ならこんな感じに分類されると思います。自分でいうのも恥ずかしいですが。

 

 

人付き合いができる先生になろう

 

では、学校と言う組織でうまく生きていくには、仕事ができる先生になるべきか。人付き合いができる人になるべきか。どちらができているのよいのか?

大体もうお分かりだと思いますが、答えは人付き合いが上手な人になることが学校という組織の中で生きていくには必要です。長年、たくさんの人の中で仕事をしていると、わかってくるものです。仕事ができないことなんて大したことないんです。なぜなら、人付き合いができたら周りの人がやってくれるようになるのですから。学校は大きな人の集合体で、その組織を作っているのは先生とは言え、人間です。その一人一人の人間に、いかに愛されているかが学校でうまく生きていくには大切なのです。

 

 

人は理屈ではなく感情で動く

 

いくら仕事ができても、人付き合いが苦手な先生は、人とうまく関われないので仕事だけの関係になります。仕事はたくさんやって、感謝をされることがあっても、人間関係が深まることはありません。いくら仕事だけを頑張って努力しても、人とのつながりはできません。

 

付き合いが上手な先生は、人とのつながりを大事にしているから、その人自身を大切にしていると言えます。そして、相手に「もっと話をしたい」「この先生と一緒にいると楽しい」という気持ちにさせるので上手です。いや、むしろその人自身が楽しんでいるから、周りの人も楽しくなるのだと思います。人間は一見理屈で物事を考えて行動しているように見えます。

 

 

先生方はみな口をそろえて「仕事ができる人と仕事がしたい」とか、「仕事ができない先生はだめだ」と言っています。でも、実際は頭の中では好きな先生と仕事がしたいと思っています。仕事ができる人に対してはありがたいとは思っていても、一緒に仕事をしたいとか、親しくなりたいとかは思わないのです。つまり理屈ではなく感情で判断しているのです。仕事ができる先生は、組織の中では絶対必要ですが、その組織の中の一人一人の単位で考えたときは、別に誰も必要としていないということです。

 

これ、悲しい現実です。(笑)人付き合いができる人は、本音で人と関われるので、お互いに、気を遣わず、言いたいことが言えます。だから、お互いに助け合える関係が築け、良い関係が続き、仕事をお願いしても、人付き合いが上手な先生ほど、自分の仕事を引き受けてもらいやすいです。仕事の関わりじゃなくて、一人の人間としてつながれるっていうのは、なにより強いですね。相手から仕事で感謝されることはないかもしれませんけどね。(笑)

ほとんどの人は、相手が仕事ができなくてもいいから、楽しい人と一緒にいたいと思います。そうです、圧倒的に人付き合いができる先生は得なんです。

 

 

人付き合いの上手な先生がやっている習慣

 

では、人付き合いが上手な先生がしていることはどんなことなのでしょうか。これまで、私がそんな人と話してみた体験を交えて書いていきたいと思います。もし、参考にできることがあったら一つでも実践してみるとよいと思います。

 

いつも笑顔で

 

まず第一は笑顔です。人付き合いが上手な先生ほど、いつもよく笑っています。どんな話でも、楽しそうに話ができるので、これが相手にも波及し、同じように笑顔にさせます。これが、「この人と話していて楽しい。」と感じさせるようになるのでしょう。もちろん、学級運営をする時も笑顔の絶えないクラスを作っていることは言うまでもありません。

 

人付き合いが上手な先生は人と話をするのが好きなんでしょうね。好きこそものの上手慣れですからね。教員はまさに天職でしょうね。私が話していて楽しいなと思う先生は、たいてい他の先生たちとも楽しそうに話していて、その人たちも私と同じ気持ちになっているのだと思います。それは見ていてわかります。よし!これは、負けられない!と思って、私も笑顔を心がけて、いろんな人と話しかけてはみるものの、なかなか楽しい会話や相手が笑顔になる会話までいきません。

もっと、楽しそうに話し、冗談も交えて話ができるようになったらいいのですが・・・やはり、これだけは、その人にしかない天性というか才能なんだと思います。うらやましいです。

 

 

話題作りがうまい

 

人付き合いが上手な先生は話題を作るのもうまいですね。どんな些細な出来事でも会話として成り立たせてしまいます。とっさに頭の中の引き出しから、出来事を取り出し、おもしろおかしく話し、相手を楽しませています。上手に相手の話も聞きつつ、自分の話もうまく織り交ぜて話ができます。そして、いつもリラックスした状態で話ができているのがすごいです。

 

人付き合い下手グループの私が陥るのは、話をする内容が出てこずに、話題を探してしまうことです。それが、変に場を緊張させてしまい、それが相手に伝わり、相手も硬くなってしまうのでしょう。人付き合い上手グループの人はそんなところも一切感じさせず、実に自然に会話を成立させてしまいます。しっかり話の落ちも作り、最後には相手を笑顔にさせることができているのです。そんな人になりたいなぁ。

 

 

 

いじられキャラになる

 

人付き合い上手グループの先生の共通点は、誰からもいじられるキャラであることが多いです。いじるって言葉知っていますでしょうか。簡単に言えば、親しみを込めて、相手をからかうことです。時々、いじめや意地悪と勘違いされたりしますが、決してそんなものではありません。

 

いじられるようになるには、お互いの人間関係ができていないと簡単にできるわけではないです。もちろん、やりすぎて、相手が不快に思えばダメでしょうけどね。以前、教員同士のいじめが問題になっていましたが、あれはいじりではなく完全ないじめです。ここを間違ってはいけません。

 

いじるという行為は、相手のことが好きだからこそできることで、相手がしっかり反応してくれて、それが楽しいからいじるのです。いじられた方も、けっこう気分がよくて突っ込みを入れたくなるのです。こういったやり取りができたら大きな人間関係の発展ですね。人付き合いが苦手な先生は、なかなかここまでの関係までいかないのが実情です。

 

でも、人からいじられたいなら、自分からちょっといじれるように攻めてみるのもいいでしょう。そうやってお互いの距離を縮めていくしかないです。よし、笑顔笑顔でやってみよう。

 

 

本音を言える人間関係を職場で作りたいなら

 

本音を話せないまま教員をしているのは、なかなかつらいものです。心の中は常に孤独で、どうしても誰かに自分の本心を話したくなってくるものです。私の場合、独立志向を持っていますので、他の同僚はいったいどんなことを考えて仕事をしているのか、どんな将来のビジョンを描いているのか話し合ってみたいと思っていました。

 

でも、突然そんな話をするわけにはいかず、それなりに普段から自然に話ができる関係になっていないと本音で話してもらえません。お互い話していて楽しいと感じることができてきたら、そろそろ本音を話してもよいかなと考える時期なのかもしれません。

 

 

コミュニケーションの基本は自分から

 

人それぞれ悩んでいることや、知ってほしいことなどはあるはずで、それをお互いに共有できたら気持ちがよいものです。きっとこういったことが話し合えたときにお互いの人間関係が深まるのです。

しかし、コミュニケーションの基本は、まず自分から相手に対して本音で話をしていくことが大事になるでしょう。ここがぶれて相手からの反応ばかり気にして話をしていると、相手も本心で話をしてくれるようになりません。人付き合いが苦手な私のダメなところで、すぐに当たり障りのない会話に逃げてしまうところがあります。

 

 

でも、一度本音で話してみたくなってきたのです。もし、相手に突然「私は教員をやめようと思っているんです。」なんて話をするとびっくりされるかもしれませんが、逆にそんな本音の話をしてくれることは相手にとっても嬉しいはずです。でも、辞めるなんてことを話すのは勇気はいりますし、それを話すのはいろんなリスクも伴うものです。それでも、私は話したいので勇気も持って話してみようと思ったのです。

 

本音を話すときの注意点

 

さて、どんな話にせよ覚悟を決めて自分の本音を話してみようと思っても注意するべきことがあります。

まず自分から話してみて、相手がその話を聞いてどんな反応を示しているのかを見定めなくてはなりません。しっかりと受け止めて聞いてくれそうなのかは見ておかなければなりません。相手のその時の状況・立場・コンディションなどを考慮してあげるのです。

そんな話をする時の雰囲気の場所であるかどうかも考えなければなりませんし、さらに相手の本音を聞いてもよいタイミング(2人の時にするのが無難)なのかも考えることが大事です。どんどん聞きまくって突っ込みすぎるとひかれたり、重たい話になるときもあるので、どこまで聞くのがよいかは相手の反応も見て判断するのがよいですね。

 

相手が話に乗ってきてくれたら、どんどん話しをして人間関係を深めていったらいいでしょう。

 

 

同僚に本音を打ち明けてみると

 

実際私も本音で話をしてみたことがあります。話してみて感じたことは、自分は一大決心だなんて思って話しましたが、相手にとってはどうってことのないことなのだということです。いかに自分が小さいことにこだわって、変なプライドを持って人と関わっていたなぁと思わされる出来事でした。

 

私が教員を辞めることを告げると、相手の反応は、「へーそうなんですか。」って感じで、対して驚くこともなく「まぁいいんじゃないですかね。」とまで言ってくれました。なんか認めてくれたような気がして嬉しかったのですが、実はそれだけではなく、その打ち明けた相手の人も、私と同じ仕事観だったのです。

 

つまり、将来的には自分で独立したいと思っているということでした。びっくりしましたよ。やっぱり本音で話してみるもんですね。なんかお互いの距離感がちょっと縮まった気がしてよかったです。私は人付き合いが下手なんで、まぁこんなことにこだわる小さな人間なんで、まだまだ未熟ものです。

 

しかし、相手の同僚は、私とは違って人付き合いの上手な方で、あんな人がいる、こんな人がいるなどと色んな人付き合いから得た経験を持っています。そんな話を聞いて、たくさん学ばせてもらおうと思います。おそらく相手にとっては、些細な話だったかもしれませんが、私にとっては大きなイベントだったので、ここに書くことにしたのです。

 

改めて、「人間は自分以外には思っているほど関心がないもんだ」という誰かの言葉を思い出しました。(笑)まぁそんな感じでしたので、みなさんも、もし何かを相手に打ち明けたいと思うなら勇気を出して打ち明けてみましょう。きっと、相手から思わぬ反応が返ってくると思います。それがまた面白いです。

 

それから、気をつけてほしいのは、打ち明ける相手を間違えてはいけないということです。人によっては口の軽い人も多いので、簡単に広まってしまう場合もあるので、日頃から「この話、内緒やで。」などと言って、いろんなことを話してくれる人には、話さない方が無難ですね。あなたがこの人なら大丈夫と思えるなら、きっと大丈夫でしょう。

 

相手を信じないことには相手からも信じてもらえないのですからね。

 

 

日々の積み重ねを大事に

 

私なりに見つけたポイントをまとめてみましたが、これをやったからといって、必ずうまくいくわけではないでしょう。なにより大事なのは、日々のコミュニケーションの積み重ねだと思います。毎日、コツコツと自分から人と関わっていくようにすれば、少しずつ自然な人付き合いができるようになる気がします。これが、一番の秘訣だと思います。

 

仕事30%、コミュニケーション70%くらいの気持ちでずっと過ごせるようにしてみましょう。ちなみに、自分自身の反省点は、やはり仕事に没頭しすぎてしまうところ。没頭してしまって、人と話す余裕を失ってしまうところでしょう。仕事80%、コミュニケーション20%になっていると思います。これをまず改善していきます。

 

仕事よりも人との関係を大事にする姿勢を忘れなかったら、自然に人と楽しく話せるようになるでしょう。でも、頭ではわかっていても、行動することって、けっこう難しいものです。もし、みなさんも、学校と言う組織の中で、人間関係がうまくいかないと思っているなら、この記事に書いていたことを一つ一つ実践してみてください。

 

決して、環境のせいにせず、相手に変化を求めず、自分が変われるように努力してみてください。人付き合い下手グループの私の話でしたが、もし、参考になることが一つでも見つかっていたら嬉しい限りです。

 

 

今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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