こんにちは、今回は
教員採用試験に落ちた時のメンタル対処法と対策
というテーマでお話をしていきます。
こんな方におすすめ
- 教員採用試験で不採用になった方
- 教員採用試験に合格できずショックを受けている方
- これから教員採用試験を受けようと思っている方



教員採用試験の合否は10月頃から順次発表されていきます。
最終試験まで行った人はドキドキしながら結果を待っていることでしょう。
残念ながら、不合格の通知が届き、
「ショックを引きずっている」
「なかなか立ち直れない」
という方もおられるかもしれません。
今回は、不合格でメンタルをやられてしまった方に向けて、次回の採用試験まで、
どうやって気持ちを切り替えたらいいか、
どのように過ごしていけばよいか、
についてお話をしていきます。
よければこちらもどうぞ。
もくじ
教員採用試験に落ちた時のメンタル対処法
step
1
面接なんて時の運と知る
採用試験で面接をしていない人は当てはまりませんが、最終試験までいった人は、
「面接がうまくいなかったからだろう」
と思い悩むことが多いでしょう。
「試験官の質問にうまく返せなかった」
「あの場面ではあのエピソードを話した方がよかったのかも」
など、面接の受け答えの内容に意識が向いてしまいがち。
しかし、私の考える合否の本質は、
面接の受け答えができた、できなかったでは測れないと思っています。
もちろん、全く関係ないとまでは言いませんが、それよりも大事なものがあります。
それは面接官との相性です。
面接官があなたに好印象を抱くかどうかは非常に重要であり、その好印象を与える決め手が、面接官との相性なのです。
「そんなバカな!」
と思うかもしれませんが、面接官は私たちが想像もしていないようなところをみています。
例えば、外見です。
初対面の人を判断するときに、その人の外見が大きく左右すると言われています。
人の好感度を決めるのは見た目が9割という話もあるくらいです。
パッと見た印象で、合否が決まるくらい外見は大事なのです。
面接官が受験者を見て、
「この方、先生としてやっていけそうだな。」
「表情が暗く、自信が感じられないな。」
「表情に力が感じられる。安心して任せられそうだ。」
「覇気が感じられないし、髪型もちょっと変わってるわね。」
などと瞬時に判断します。これで大体、合否が決まる可能性が高いのです。
「こんなことで合否が決まってしまうなんてありえない」
と突っ込みたくなるかもしれませんが、人が人を判断するなんてこんなものです。
そもそも10分~15分間、話しただけで相手のことがわかりますか。
わかりようがないです。
すると、外見や第一印象を判断材料にせざるを得ないのです。
これまで面接対策として、受け答えの内容に重点を置いて準備してきた人にとっては、信じられないかもしれません。
しかし、面接など、こんなものです。
だから、不合格になった方は、
「面接官が自分に好印象を抱かなかっただけ」
だと思っていたらいいんです。
そもそも不合格者と合格者と明確な差なんてないんです。
現場で、現役バリバリの常勤講師(臨時的任用教員)の方が、毎年採用試験に不合格になっている話をよく聞きませんか。
「どうして、あなたが不合格なの?」
っていう方が!
人を判断するなんて、そんなものなんです。面接官の好みに合うかが大きいんです。
私の後輩にも常勤講師の方がいます。
その方の話によると、面接の際、2年連続で偶然にも同じ面接官に当たったようです。
案の定、結果は不合格。
まぁ、その面接官に面接をされた方は不合格者が多かったとも言っていましたが・・・
こんなことを言い出したらキリがないですけどね。
ということで、面接で不合格になって、面接内容をどうこう思い悩んでも時間の無駄です。
今年は運がなかったと思って切り替えて、さっとと次の準備をしましょう。
もちろん、自分で気が付ける範囲で、一つずつ改善点を見つけ、訂正していく努力は必要です。
面接なんて時の運だから何もしないのか、
時の運だとしても改善点はないか考えて行動するのか、
ここは大きな差ですよ。
合格が面接官の好みによって決まるなら、面接官の好みを演じればいいのです。
まずは、第一印象をよくするために対策を立てていきましょう。
第一印象をよくするための練習のおすすめ方法は、自分が話している姿を動画撮影して見てみることです。
「あれ?目線がよく泳いでいるぞ。」
「終始、手が動いているじゃないか」
などと、自分が意識していないところに気づけるはずです。
また、動画を友人や身近な人にも見てもらって意見をもらうのもよいかもしれません。
人前で話をするというのも慣れなので、これを繰り返しやっていきましょう。



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step
2
今年、合格しなければいけない理由があるのか
なかなか立ち直れない方に聞きます。
今年、採用されないといけない理由が明確にありますか。
おそらく、ないのではないでしょうか。
きっと来年も受験できますよね?
教員採用試験の初受験で合格しなければ、できないことなどほぼありません。
不合格になって変わるのは年齢くらいもの。
今年こそという気持ちで臨むことは大事ですが、絶対に今年でないといけない理由なんて、ほとんどないです。
中には、色んな人生プランを立てて受験された方もいるでしょう。
結婚、
出産、
引っ越し、
など、今後の生活に関わることがあったのかもしれません。
それがハッピーな出来事であるなら、なおさら落ち込んでなんていられませんよ。
前を向いて、次の生活プランを構築へ向けて動き出さないと。
きっとまた、どこかのタイミングで、採用試験にチャレンジできるはずです。
ちょっと厳しい言い方ですが、
不採用で何か月も引きずってしまうほどショックを受けてしまう人に、果たして教育現場が勤まるでしょうか。
教員になったら、もう日々失敗の連続です。
仕事がうまく進まず落ち込むことも多いし、管理職・保護者に言いたいことを言われ、へこむこともあります。
しっかり受け止め、反省する場面も必要ですが、何日も引きずってしまうようでは教員はつとまりませんよ。
教員として長く勤めるには、何より先に、強いメンタルが必要です。
失敗しても、すぐに立ち直る切り替えの早さが求められます。むしろ、
「自分の失敗なんて大したことないぞ。」
と思えるくらいの図太さがある方がいいです。
「言われてみれば来年でもいいかな。」
と思えてきましたか。
そろそろ、くよくよした気持ちからおさらばしましょう。
「自分は教諭になってこれをするんだ」
という強い気持ちさえ持っていれば、いつか合格できますよ。


step
3
講師をやって自信をつける
時々、
「採用試験に落ちて悔しいから、1年浪人して再受験するぞ。」
「1年間、筆記試験や面接対策だけやっていけば有利になるはずだ。」
などと思う方がいらっしゃいます。
しかし、これはおすすめしません。
今、講師ができる条件であるならば、非常勤講師でも、常勤講師でも、すぐにでも、やっておく方がいいです。
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選べるなら常勤講師をおすすめします。
講師をすると、スモールステップで現場経験を積むことができるというのが大きいです。
学校の一日がどのようにして過ぎ、教師の仕事とは、どんなものなのかがわかってきます。
講師なら、たくさんの仕事を押し付けられるということは少なく、授業や子どもとの関わり方をじっくり学んでいけます。
学級担任を受け持ったなら、それだけに専念できるでしょう。
ココがポイント
採用試験の合格にこだわるなら、講師をせずに、1年間、予備校に通いながら採用試験の勉強をする方が、試験には強くなるでしょう。
しかし、それはあくまでも採用試験のスキルがついたというだけの話です。
実際の教師の仕事ができるようになるわけではありません。
試験勉強に精を出し、やっとの思いで合格したにも関わらず、
仕事がうまくいかない、
教師の仕事が自分に合わない、
などと感じて、途中で辞めていく方は多いのです。
仕事の多い初任者の方が、何もかも一から学んでいくのは大変なのです。
教員人生はマラソンと一緒。
採用試験から飛ばし過ぎて、不合格で燃え尽きてしまう人、
新任教員で、頑張りすぎて、体を壊してしまう人、
こんな人にならないためには、ちょっとブレーキをかけつつ、軽くランニングするくらいのペースでやっていくことです。
特に、メンタルが弱いかなと感じる方や、失敗を引きずってしまう方は、自分を追い詰めすぎないためにも、
まずは講師を経験しておいて、仕事のことをある程度知った段階で、採用試験の合格を目指していく方がよいと思います。
「しっかり足元を固めながら、教員採用試験に臨んでいく」
というイメージで、講師を経験してからのスタートする方が負担は少ないでしょう。
学校現場が、一番求めているのはどんな人材だと思いますか。
それは即戦力です。
学級担任として1年間、しっかり学級運営ができる人材が欲しいのです。
講師で経験を積み、採用試験で合格した時には、即戦力として働けるのが一番良いのではないでしょうか。
今はどこの学校現場も人が足りておらず、講師は引く手あまたと言われています。
きっと講師の依頼の声がかかるはずです。今なら多少、自分のしたい職種、強みを生かせそうなポジションを選ぶこともできるはずですよ。
ココがポイント
講師の経験こそ、実践的な試験対策である
「試験勉強できないけど、大丈夫?」
「人前で話すのが苦手なので練習が必要では?」
などと感じる方もいるかもしれません。
しかし、
そんな方こそ、思い切って現場に飛び込みましょう。そして、先輩教員や保護者とたくさん話をしましょう。
年上の方と関わることで、
言葉遣い、
気配り、
話し方のテクニック
など、教師として必要なスキルが身についてきます。
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そういう環境にいるからこそ、あなた自身も鍛えられ、力を伸ばすことができるのです。
人前で話すのが苦手な人も、上手に話せるようになっていき、それはきっと採用試験の面接にも活きます。
また現場には、
採用試験合格に向けて頑張っている講師の方が他にもたくさんいます。そんな方とつながりができ、試験に向けて交流ができたら励みになり、楽しいものです。





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step
4
12月まで好きなことをして過ごす
不合格になって、前向きな気分にならない方は、とりあえず12月まで好きなことをして過ごしてください。その間、採用試験のことなど一切考えないこと。
試験後に、寝込んだり、落ち込んだりしていても時間がもったいないです。
やっと勉強漬けから解放されたのです。
採用試験に合格している人は、
「4月に向けて準備をしておかなくちゃ」
と思って、あまり遊びどころではないかもしれません。
しかし、不合格の人ならそんな心配いりません。
教員として働くことになったら、平日の自由な時間は減りますので、今のうちにやりたいこと、行きたいところにいって、色んな経験をしておくのもいいものです。
できれば、
家から出て、体を動かして、人としゃべって、笑って過ごしてください。
趣味や好きなことを、とことんやっておくのもいいですよ。教員になった時に、自分の趣味について子どもたちに熱く語ってあげられるからです。
ゲーム、
スポーツ、
グルメ、
映画鑑賞、
漫画、アニメ、
など、どんなことでも大丈夫。
どんなことでも、好きでとことんやり込んだことって、話し手から伝わるものがあるのですよ。
子どもたちはそれを敏感に感じ取り、喜んで話を聞いてくれるはずです。良いプレゼントができるじゃないですか。
旅行もオススメです。これも、子どもへの話のネタになります。
「子どもたちにこの旅行の話を聞かせてあげよう」
などと理由をつけて、いろんな所に出かけて行くのです。
写真や動画を撮りためておくと、授業の導入部分で使えたりして大活躍です。
こんな感じで、12月はのんびり、楽しく過ごすのです。
これが繰り返していれば、不合格のショックなどすぐに忘れて元気になっていきますよ。
そして、年が明けて、講師のお仕事の声がかかれば、そこから本格的に準備をしていけばいいのです。
今はとにかく気分転換のためにも遊びまくりましょう。



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step
5
自己分析と採用試験対策
これが最後のメンタルの対処法です。
不合格で悔しい気持ちがあるなら、合格を勝つ取るために勉強をしていく。
年が明けて、1月を新たなスタートにしましょう。
新年度から講師をしようと思っている方は、4月から仕事が忙しくて採用試験の勉強はできなくなります。
年明けに、次年度の講師登録を済ませ、3月までの3か月間の採用試験勉強計画を立てておきます。
特に、自己分析と苦手分野の克服に向けて取り組んでおきましょう。
自己分析とは、今の自分に足りないものは何かを考えることです。
採用試験に合格できなかったのは、何が足りなかったかを自分なりに分析することです。
筆記試験の何がダメだったのか、
面接のどこがうまくいかなかったのか、
小論文をどうまとめたらよかったのか、
自分なりに色々考えられることがあるはずです。
自分で物事を考える癖をつけるためにも自己分析はおすすめします。
自分で苦手分野がわかっているなら、3月まで済ませておきましょう。
筆記試験が苦手ならひたすら過去問の反復練習です。
論文なら、テーマを絞って取り組みましょう。
論文の対策は、論文のいくつかの書き方のパターンを覚え、それを色んなテーマでまとめていく練習です。
おさえておきたいテーマは、
いじめ、
不登校、
信頼される教師像、
このあたりはしっかりとまとめられるようになりましょう。
面接は、正直、運の要素もあるので、あまり細かなことは言えませんが、現場でベテランの先生と議論しておくと上達します。
例えば、
学校の行事について、みんなに納得してもらえるような提案をたくさんしてみるのです。
きっとベテランの先生から、鋭い意見をいただけるので、そんな意見を言われないくらい自分の考えを深めていくのです。
そんな風に仕事を打ち込んでおくと、論理的に説明する力が鍛えられます。




不合格が3年続いたら対策を見直そう
教員採用試験の不合格が何年も続くことなど、よくあることです。
その年によって、倍率も変われば、出会う面接官も変わってくるからです。
なので、それほど悲観的になることもありません。
ですが、もし、不合格が3年以上続いていた場合は、これまでの自分の採用試験対策を一から見直してみてもいいかもしれません。
勉強の比重を違う分野に変えてみる、
見た目を変えるためにイメチェンをしてみる、
話し方の癖やなまりを意識し、言葉遣いを変えてみる、
他府県での受験も視野に入れてみる、
などなど。
このように、これまでしてきたことから少し変化を加えてみることで、また違った結果が生まれたりもします。
一度リセットして、対策をやり直してみましょう。
悔しい気持ちをした分だけ強くなれる
最後に
もし、採用試験が不合格で悔しいという気持ちがあるのは、それくらい頑張って採用試験に向けて向き合ってきたという証でもあります。
だからこそ、
引きずったり、立ち直れなかったり、するほど、悔しい気持ちがあるのでしょう。
これから教員として活躍していく上で、こういう気持ちを経験しておくことは大事なことだと思います。
簡単に合格できた人、
何度も壁にぶち当たっても立ち上がり続け、やっとの思いで合格できた人、
この両者の合格の重みは違います。
不合格を多く経験した人の方が、教諭として取り組む思いも強くなるんじゃないかなと思うのです。
不合格の経験はきっとあなたを成長させてくれるでしょう。
そこから立ち直り、また一歩ずつでも前を向いて進めたなら、もっと大きな力が備わっているはずです。
いつか合格して学校で活躍されることを願っております。頑張ってください。
今回はここまでです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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