こんにちは、今回は
【色んな道があります】
教員の出世について
というテーマで記事を書いていきます。
こんな方におすすめ
- 教員の出世の仕組みを知りたい方
- 教員から校長、教育委員会の職員になりたいと思っている方
- 自分は出世の道に進むべきか悩んでいる方
教員として勤めていく中で
どのように位が上がり、出世をしていけるのでしょうか。
簡単にですが、
その仕組みをご紹介いたします。
よければ動画でもご覧ください。
教員は
どのようにして管理職に
口説かれてしまうのか。
さらに詳しく知りたい方は
こちらの動画もご覧ください。
まず、学校の中で一番位が高いのは
管理職です。
管理職は一番上が校長で、
その次が教頭です。
(場合によっては副校長が配置されているところもあります。)
そこから、順に
主幹教諭、指導教諭、教諭と続きます。
このように教員といっても
位がいくつか分かれており、
教員のキャリアを積んでいきながら、
出世していくことが可能です。


さらにその上には、
市区町村の教育委員会、
都道府県の教育委員会と
続いており、
そこへ抜擢されることもあり、
最終的には教育長という道にもつながります。
これが主な教育界の出世の道です。


誰もが校長、教頭になれるわけではなく、
主幹教諭で教員生活を終える方もいれば、
最後まで教諭にこだわって教員生活を終える方もいます。
つまり、
出世したくて出世する人
出世したいけどできない人
出世したくないけどさせられる人
出世しなくないからしない人
に分かれていくのです。
そして今、問題なのが、
出世したくないけれど、
させられる人が増えていること
ということです。
なぜ、
このような問題が起こっているのかも含めて、
どのような働き方をしていたら
校長、教頭の候補として選ばれるのか。
その点を詳しく説明をしていきたいと思います。
私の独断と偏見も
含まれていることをご了承ください。
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もくじ
出世する先生の特徴


教育に対して夢や情熱を持っている
ほとんどの先生は、
日々の学校生活をやり繰りしていくだけで精一杯です。
大きな夢や情熱を持ち、
高いモチベーションを維持しながら、
仕事ができている先生は、一握りではないでしょうか。
ほとんどの先生に
夢や情熱が全くないというわけではありませんが、
教育公務員という立場を守りながら、
自己の負担を減らしつつ、
やりがいのある仕事だけを求めて
働いている先生が多いのは事実です。
一方で、教育に対して
大きな夢や情熱を抱いている人は、
自分の中で筋が通っており、
教育に対してきちんと考えを持っています。
教員になって
「こんなことをしていきたい」
という思いが明確にあるので、
その時点で教員の中で頭一つ抜き出た存在です。
その思いの規模が大きいものであればあるほど、
より有能な人材になりうる可能性を秘めています。
例えば、
「◯◯な学級を作って、◯◯な子どもを育てたい」
という学級、学校単位の思いなのか。
それとも
「教育のシステムを変えて格差のない社会を作りたい」
という社会全体に関わるくらい
大きなスケールの思いなのか。
これだけでも、
その後の教員としての伸び代は変わってくるでしょう。
私の経験から言わせていただくと、
学校に1人くらいの割合で
とてつもないポテンシャルを
秘めた先生がおられるものです。
そんな方が将来、
「管理職になりたい」
と思えば容易になることができます。


学級経営が安定
学級がうまく運営できる人は、
人の上に立つ人として
ふさわしいでしょう。
学級運営が安定しているということは、
子どものことをよく理解しており、
授業も丁寧に進めている
という評価ができるからです。
また、子どもの生活指導面の
技術も秀でていて、
ルール作りがしっかりできている
とも言えるでしょう。
毎年、どの学年を受け持っても、
学級が落ち着いているというのは、
その先生の学級経営力が高いということであり、
それは日頃から努力ができる人であるということです。
「来年の6年生は問題を抱えた子どもが多いので、あの先生が受け持つに違いない。」
そんな評判が流れるほどです。
(どこの学校にも、こんな先生は必ずいます。)
学校の中で、
子どもからも、そして先生方からも
信頼を得られるようになります。
それは学校内での地位を高め、
出世の候補となっていると言えるのです。


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誰とでもチームが組める
教員に求めれれる力の一つとして
協調性が挙げられます。
協調性とは、大勢の人たちと、
助け合ったり、
譲り合ったりしながら、
目標を達成するために協力していく力です。
自分の意見だけを言うのではなく、
相手の意見もしっかりと聞き入れ、
お互い異なった考え方であっても、
上手に折り合いをつけていくことが
重要なことです。
先生も一人の人間ですから、
自分と相性が合わないと思う
先生と仕事をする場面もあります。
そんな中でも、
有能な先生は、どんな状況でも
チームを組んだ以上は、
子どもたちのために、うまく帳尻を合わせながら、
学年チームを作っていくことができます。
学校はチーム力が問われる組織ですので、
どんな先生とも協力ができる先生は
評価されるでしょう。
一方、
自分の意見ばかりを通そうと思って、
相手の先生と対立してしまうようでは
協調性がある先生とは言えません。
協調性のない先生が出世をし、
まとめていくような立場になってほしいとは誰も思わないでしょう。
少なくとも校長はそう判断しているはずです。
ぜひ、いろんな先生と関わり合い、
うまく関係を作っていけるような力を
身に付けていってほしいと思います。
合わない先生とうまくやっていく方法
では、相性が合わない先生と、どうやってうまくやっていけばよいでしょうか。
それは相手の先生に
期待をしすぎないようにすると言うことです。
期待をすることなく、
自分の中の考え方を変えてみるのです。
お互いうまくいっていない関係になると、
つい自分と相手を比べてしまい、
「自分はこれだけしているのに、なぜあの先生はいつもしてくれないんだ。」
「あの先生は人の意見を聞かずに、いつも自分の意見を通そうとする!」
などの不平不満をいだきやすくなります。
しかし、こんな感情を抱きながら仕事をしても、
子どもたちのためになりません。
「あの先生にはあの先生の考えがある。」
「相手の人の考えを変えることはできない。」
と思って、
まず、自分の考えを変えることに
心のベクトルを向けるのです。
すると、気楽にその先生とも
接することができるようになるはずです。
「その先生の思い通りになるのは気に入らない」
と思うところはあっても、ぐっと我慢をし、
まずは、その先生の思いを聞き入れた上で、
自分の思いも話すようにするのです。
きっと
相手も聞き入れてくれるところが出てくるはずです。
相手への不平不満を持つということは、
実は、あなたにとって、
その先生は大きな影響力を持っているものです。
そして、
あなた自身がその先生のことを意識をしている
という証拠でもあります。
一度、自分の中で気にかけない存在にするよう心掛けてみましょう。
それが結果として、
どんな人ともうまくやっていくための秘訣です。
できる先生は、こんなことを自然にやっていますので、
誰からも攻撃対象にならず、
少ないストレスで仕事を進めていくことができるのです。




よければこちらの記事もご覧ください。
前向きに仕事ができる
学校には、教育委員会からたくさんの仕事が下りてきます。
学力調査、体力調査、いじめ・不登校の実態調査など、
数え上げてもキリがないくらいあります。
管理職としては、
その下りてきた仕事を学校内の誰かにやってもらわなければなりません。
さっそく、
その仕事をしてもらうために、
学校内で適した人材を探し、先生方に声をかけていくのですが、
簡単には話は進みません。
負担の大きい仕事であればあるほど、
素直に引き受けてくれる先生は少なく、
すぐに首を縦に振ってもらえないのです。
管理職としても、
いろんな状況を考えて、
それぞれの先生に仕事をお願いしているわけですが、
その先生にやってもらえないと困ってくるわけです。
何かと理由をつけて断る先生もいますし、
なぜ、その仕事をしなければならないのか
と管理職に言い寄る先生もいます。
そこで、
中堅の先生方に白羽の矢が立つことが多いのです。
頼まれた仕事がどんな内容であっても、
前向きに引き受けてくれる先生がいることは、
管理職にとっては、非常に有り難いことです。
当然、管理職、教育委員会からの評価も高くなり、
将来の管理職候補として名前が挙がってくることになります。
また、
どんな仕事も前向きにできる先生は、
文句を言ったりすることも少ないです。
すぐに相手のせいにしたり、
組織の不平不満を言ったりすることもありません。
気持ちが前向きなので、マイナス的な思考ではないのです。
これは仕事をする上でとても重要です。
管理職がこのような方を出世させたいと思うのは自然ではないでしょうか。


学校は前向きな先生がいれば、そうでない先生もいるものです。よければこちらもどうぞ。
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報告、連絡、相談ができる
報告、連絡、相談の3つを
偏りなくできる人はみんなから信頼されます。
若手の先生なら、
特に気にかけている部分であるかもしれませんが、
経験を積むにつれて、おろそかにしてしまいがちです。
ちょっとした気の緩みや、
忙しさを理由に、できない人も一定数いるものです。
子どもの報告は丁寧にするが、
日々の簡単な連絡が全くできないという方もいたりします。
日々の諸連絡はしているのに、
本当に大切な相談は、躊躇してしまう人もいたりします。
これら全てのことが満遍なくできると、
その先生の信頼も大きくなります。
包み隠さずに何でも話せるということは、
相手を信頼しているとも言えます。
つまり、
それができると、相手からも信頼されやすくなり、
よい人間関係につながっていきます。
特に、
自分の失敗をオープンに話せる先生は、周りの先生方から
「この先生は正直な方だ」
という評価を受けやすく、
失敗を帳消しにできるくらい大きな評価に繋がることもあります。
失敗をひたすら隠そうとする先生より、
失敗をオープンにする先生の方が、よほど信頼ができ、
安心できますよね。
このように、
先生同士で情報を共有し合おうとする先生は、
教育現場においても貴重な人材となります。
当然、将来の管理職候補として名前が挙がっていくでしょう。


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毎年、5・6年の学級担任をしている
学校全体が落ち着き、
先生も子どもも過ごしやすい学校というのは、
高学年によって決まる
と言っても過言ではありません。
高学年が落ち着いていれば、
学校も落ち着き、荒れていれば学校全体がギクシャクします。
私がこれまで勤務してきた学校でも、当てはまっていました。
高学年が育っていれば、
その他の学年が手本として学び、良い影響を受け、学校全体がよくなっていくのです。
おそらく学校内の人事で、
管理職が1番に頭を悩ませるのが高学年のポジションでしょう。
どの先生が高学年を受け持つことができるのか、
この先生は1年間落ち着いた学級、学年を作っていけるのか、
そんなことをあらゆる点から考えて
学年人事をしていきます。
しかし、
荒れた学校や若い先生が多い学校などでは、
高学年を受け持つ適任者が見つからないこともよくあります。
すると、
毎年、同じ先生が5年、6年の学級担任をすることになります。
特に、力のある男性の先生が5、6、5、6を
毎年、繰り返しているというケースも少なくないのです。
管理職も苦渋の決断だとは思いますが、
他に5、6年を任せられる先生がいないので、そうせざるを得ないわけです。
ということは、
5年、6年を任せられる先生は管理職からの絶大な信頼を寄せられており、
高い評価を得ていると考えられるわけです。
学校の顔というべき高学年を、
毎年受け持っているのですから大したものです。
管理職だけでなく、
周りの先生方からの評価も高いことは間違いないしょう。
小学校教員は、高学年を受け持つことができたら、
どこの学年でも受け持つことができると考えられています。
はてな
高学年ばかりの先生は大変ではないのか。
「毎年、大変な高学年ばかり持っている先生は、大変すぎませんか。」
「それは、あまりにも不公平ではないでしょうか。」
確かに一理ある疑問だとは思います。
ただ、高学年ばかりの先生が、毎年大変な思いをしているのかと言えば、
そうとも限りません。
毎年、高学年ということは、
高学年の子どもの関わり方、授業の進め方、学年行事の流れなど、
やり慣れたことを繰り返せるのです。
それは要領よく仕事ができるということであります。
なので、必ずしも高学年を繰り返している先生が人一倍の苦労をしていて、
大変な思いをしているとは限らないわけです。
もしかしたら、
ずっと高学年を繰り返せる方が良い
と思っている先生も少なからずいるはずです。
結局のところ、
低学年が向いている先生もいれば、
高学年に向いている先生もいて、
どちらが上だとかいう話はナンセンスだということです。
本来、力のある先生とは、
1年から6年までを満遍なく担任をしている先生のはずです。
ただ、今の学校現場では、
5、6年生ばかり担任をしている先生の評価が高くなる傾向で、
力があるという風に捉えられる側面があるということです。


出世するまでの段階


出世のスピードは個人差がある
最初は、誰でも初任者から始まりますのでスタート地点は同じです。
もし、上記で示した特徴に当てはまることがあるなら、
きっと出世の道が開かれるはずです。
出世のスピードについては、
先生一人ひとりの能力によって差はありますが、
教諭になった時の年齢も大きく関係してきます。
新卒の方で出世が早い人は、
10年〜15年目くらいまでに管理職候補として注目されます。
30代前半くらいから教員になった人なら、
早くても5年〜10年以内に候補とされるでしょう。
つまり、早い人なら30代半ばで教頭になっているということです。
大体の目安がこんな感じです。
これを読んで、
「なぜこんなに短い期間で管理職になれるの?」
と思いませんでしたか。
ちょっと管理職になるのが早すぎますよね。
実は、ここが最初にお話した教育業界の問題点です。
出世したくないけど、出世されられる人がいる
という問題です。
はてな
なぜ、出世したくないのに、させられてしまうのか?
今の教育界は非常にいびつな年齢構成になっています。
データ元:「平成 28 年度学校教員統計調査 公立学校における本務教員の年齢構成」より引用
こちらは、公立の小学校教員の年齢構成の推移を表したグラフです。
見ての通り、40代の教員が非常に少なく
20代、30代が多くなっていのがわかると思います。
本来、管理職を担うはずのポジションに40代の教員がいないのですから、
30代中頃の教員がどんどん管理職して押し上げられることになるのです。
もし、あなたが将来の管理職の候補に選ばれていたとしたら、
さまざまな仕事が舞い込んできているはずです。
学校に関わる仕事だけでなく、
市区町村全体で進める取り組みを任されます。
例えば、
学力向上の取り組み、
キャリア教育、
他の都道府県の研究視察、
道徳・外国語の授業推進、
などなど。
若いうちから色んな経験を積ませ、
学校全体、そして市区町村全体を
俯瞰できる思考力を身に付けていくことを期待されるのです。


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まずは中間管理職から
教諭から始まり、最初の出世は学年主任です。
学年主任とは、受け持った学年のリーダー的な存在のことで、
その先生が中心となって学年チームをまとめていくのです。
学年の中で一番キャリアの長い人がすることが多いですが、
中にはキャリアの浅い年配の先生がする場合もあります。
学年主任になると、教育業務連絡指導手当という主任手当が出ることがありますが、
市区町村によって廃止しているところもあります。また教務主任も同様です。
その次は、主幹教諭、指導教諭へと出世します。
主幹教諭と指導教諭は管理職と教諭の間に位置する立場になります。
これらのポジションに抜擢されているかどうかで、
あなたが出世への道に進んでいるのかが、はっきりわかります。
主幹教諭は、管理職の手助けをし、学校全体の関わる仕事をまとめる役割で、
教諭その他の職員に対して、指導改善をしたりする立場です。
学校内では管理職の次のポジションと言うことです。
指導教諭は、児童の教育に関わるとともに、
若手の教諭に対し、教育指導や助言を行う立場です。
どちらも中間管理職という言い方をする場合があり、
学校全体の仕事の流れがわかり、さまざまな仕事に関わらなければなりません。
どちらのポジションも、
給料は、教諭とは違う号級に変わりますので、いくらか上がります。


出世話を切り出される
ある日突然、
校長に声をかけられ、校長室に呼び出されます。
そして、将来の出世の話をこう切り出されます。
「将来、あなたには管理職をやってほしいと思っている。」
「あなたの働きぶりを見ていると、その実力は十分に備わっている。」
「管理職をやりたいという思いはあるかな?」
などと言われます。
もし本当に管理職になりたいという思いがあるなら、即答で
「管理職をやってみたいです。」
と言います。ここで、その先の道が決まってきます。
しかし、まだ、子どもと直接関わる仕事をしたいという思いがあるなら、
その場ではっきりとその気持ちは伝えなくてはいけません。
ここで曖昧な返事をするのは一番良くないのです。
突然の話にどう答えたらよいかわからずに、
「まだそんなことは考えたことがなくて。」
「まだ自分にはできそうにないです。」
「じっくり考えてみたいと思います。」
などと、どちらとも取れる返事をしてしまうと、
本心ではやりたくなくても、校長がゴリ押しをしてくる可能性も考えられます。
おそらく校長は
「出世をするためには管理職試験に合格しておく必要がある。」
「試験に合格しても、すぐに管理職をしてもらうことはない。」
「将来なりたいと思ったら、すぐになれるよう準備は必要なので、試験だけは受けておいたらどうだろうか。」
などと言葉巧みに誘ってきます。
もし、ここで
「試験だけなら、受けるだけ受けてみるかな。」
「受けてからゆっくり考えてもいいだろう。」
と思って受けることを決めたとします。
これはもう100%、YESの返事をしたということになり、
あなたの管理職への道が決定したことになります。
今、やりたい気持ちがないなら
「私は管理職は全く考えていません。」
「管理職試験も受けるつもりはありません。」
とキッパリと断りましょう。
「将来、やりたいと思うかもしれない」
と思ったとしても焦って引き受けることはしないように。
いずれまた、必ず声はかかりますから。


管理職か、教育委員会かの選択
管理職試験を受けると返事をすると、
その後2つの選択肢が生まれます。
1つ目は、学校の管理職を目指して学校運営に関わっていきたいのか。
2つ目は、教育委員会に勤務し市区町村の教育行政に関わっていきたいのか。
どちらを経験してみたいのかということです。
教育行政に興味がないから、
一気に管理職を目指すというのもアリだとは思いますが、
教育委員会を経験しておくことも悪くはありません。
教育委員会の勤務は、
学校運営の全貌を知ることができる貴重な経験ができるでしょう。
市区町村全体の教育に関わることができ、
幼保小中との連携したり、警察、消防などとも連携でき、
さまざまなところとつながりを作ることができます。
このようなことを考えても、
学校内だけのことしか知らない管理職
教育行政の仕組みを理解し、いろんな関係機関の事情を知っている管理職
を比べると、
どちらの管理職が
うまく学校運営をできるようになるのかは、言うまでもないでしょう。
それでも、
管理職のみで突き進みたいならその思いを伝え、
まずは教頭になることを目指します。
教育委員会を経験して管理職をするパターンでは、
教育委員会に3年~4年ほど勤務し、その後、教頭として教育の現場に戻ってくることが多いです。
そこから、さらにキャリアを重ね、再び教育委員会へ行くこともありますし、
そのまま、その学校で校長になるということもあるでしょう。


自分の目指す道を考えておこう
大体このような感じが教員の出世の流れです。
ココに注意
本当に出世したい気持ちがあるのか。
出世の道を考えるときに、気をつけておきたいところは、
本当に自分が出世をしたいのかということです。
これは当たり前なのですが、
本心ではやりたくはないのに、しかたなく管理職をしなければならなくなったというのは悲劇です。
そうでなくても、管理職は大変な仕事ですので、
その仕事に大きな志がなければ、心が折れてしまうかもしれません。
管理職になって
「こんな子どもたちを育てていきたい。」
「こんな力をつけてあげたい。
「こんな学校教育を目指したい。」
「こんな社会にしていきたい。」
などの気持ちがある人は、大いにやりがいがあるはずです。
高い理想があるなら、
より多くの権限を持つことができる高い地位を
目指さなければならないでしょう。
校長には、意外にもたくさんの権限が与えられているらしいですからね。
自分の目指すべき道をしっかりと見定めておきましょう。
ココに注意
学年の希望調査を一任にすることについて
毎年、来年度の担任希望調査で、
漠然と「管理職に一任する」という選択肢を選ぶ人も多いです。
どういった理由でそうしているかはわかりませんが、
一任をする理由の中で、
人手が足りないから学校のために
自分の意見は言わない方がいいはずだ
とか考えているなら、やめた方がいいです。
しっかり考えた上での選択ならよいですが、
なんとなく決めているのは危険です。
これからも自分で考えることなく、
学校側の都合で流されてしまいことになります。
気が付けば、
なりたくもない管理職試験を受けることになっていた・・・
なんてこともありえます。
大事なことは、1年1年、明確な目標を持って過ごすことです。
次年度になったら、
どんなことをしていきたいかを考えた上で、
次の学年を受け持つべきでしょう。
「実力をつけて出世したいから、来年度大変な〇年生を受け持ちたい」
「もっと子どもたちの体力向上に努めたいから、その要となる学年を受け持ちたい」
とか色々あります。
学校のことを考えることも大切ですが、
やはり自分が将来どうなっていきたいかを
考えることの方が大事だと思います。




今回はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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