こんにちは、今回は教員をするメリットは安定した収入!ボーナスは最強!というテーマでお話していきます。アニメーションの動画バージョンも作っていますので併せてごらんください。
こんな方におすすめ
- これから教員をやっていこうと思っている方
- 長期の休みがある仕事をしたいと思っている方
もくじ
教員(小学校)のメリットを考えてみる
福利厚生・手当てが充実している
まず、福利厚生が、手厚く、ひと月の給料で一か月普通に暮らせます。何と言っても健康保険が充実しています。教職員専用の保険があり、民間の保険より安く手厚い保険が数多くあります。それから、各施設の割引、優待等も多数受けられます。例えば、特定の宿泊施設を格安で利用できたり、飲食店の安く利用できたりします。これは、けっこう教職員の方は使っていないことがあるのですが、よくよく調べると本当にたくさんの割引、優待サービスがあります。もちろん、人間ドックも安く受けられます。
色々な手当てがあるのも、大きな魅力です。まず、通勤手当ては全額支給。住居手当ても、25000円くらいの補助が出るので、賃貸の方はだいぶ助かります。給料に地域手当てという謎の手当てもあるところがあり、なんだかんだで結構もらえます。
教員になると「公務員は安定だ」と言われるのがよくわかると思います。
安定した収入 ボーナスが魅力過ぎる!
4月から勤め始めると、その年度の1月から月1万円くらい給料が上乗せされます。いわゆる昇給です。教員は年功序列なので、働けば働くだけ収入が増えていくのです。
そして、誰しもが教師をやめられない一番の理由であるのは、間違いなくこれ!
ボーナス!これは超太っ腹です!1年に6月と12月に出ます。1か月の給料の2月分くらい出てたと思います。教員の人が辞めずに働く理由は、ボーナスの支給額が非常に高いからだと思われます。一度ボーナスを受け取ると、もう民間には行けなくなりますよ。(笑)これが教員の何よりの魅力と言ってもいいでしょうね。給料がなかなか上がらないなどという話はよく聞きますが、公務員には当てはまりません。
参考に、私の教員生活の給料をさらします。私の初年度の年収と15年目の年収を公開します。源泉徴収票を見て書いていますので事実です。
教員 初年度の年収 年齢は25歳 400万くらい
教員 15年目の年収 年齢は40歳 700万以上
多いとみるか、少ないとみるかは人それぞれですが、それでもやっぱり教員はボーナスが最強です!
長期休暇がある!ただし例外あり!
長期休暇を取りやすいのも教員のメリットです。主に、夏休みと冬休みは長い期間取ることができます。ここ最近は、国の規定(学習指導要領の改定)で、授業数が増え、夏休み・冬休みが短くなってきていますが、それでも、まだまだ長い期間年休を取ることができています。今のところは・・・です。
小学校教員の夏休みは都道府県にもよりますが、おおよそですが、多くて3週間くらいは休みを取ることができます。夏季特別休暇という制度があり、最大5日間は、年休を使わずに休めちゃいます。夏休みには、大体の7月末から8月末くらいまでのところが多く、7月末〜8月上旬は、プール指導をしていたり、教職員の校内研修をしていたりします。後は、各学年でそれぞれ予定を組んで、夏休みを過ごしています。
真面目で熱心な先生(学年集団)は、あまり長期間休まず、他校の研修や授業準備などで出勤している印象ですが、どっとまとめて長期間休む先生もいますね。そこは、個人の自由で色々ですね。
小学校教員の冬休みも、大体クリスマスくらいから、年明けの1月6日~7日くらいまで休むことができます。もちろん、年末年始は特別休暇で6日間くらい年休なしで休めます。冬休みは最大で2週間くらい休めるでしょうね。ただし、休むまでにやっておくべき仕事はたくさんあります。2学期の公簿処理、新年度の準備などやることはたくさんありますのでご注意を。
長期間休む先生たちは、計画的に仕事を終わせることができるようそれまでにハードワークをしてやっとの思いで休んでいます。のんびり、ゆっくり仕事をしたい先生方は、急いで冬休みを取ろうとは思わず、年末の最終日ギリギリまで勤務をして仕事を終わらせています。先生も人それぞれでいろんな働き方があるわけです。
全国各都道府県によって長期休暇の期間は多少違いはありますが(例えば、東北は寒いので冬休みが長い)1年を通して大体取れる休みは同じような日数になると思います。
長期休暇が取れない例外的なケースをお話します。それは、クラブ指導、熱心に水泳指導をしている学校です。小学校から夏休みのクラブ指導や水泳指導がある学校は長期休みに練習があります。ということは、教員も出勤になるわけですので、休み返上で子どもたちの指導していくことになります。中学校なんかは、必ずクラブがあるので、担当になるクラブの内容によっては、毎日練習なんてこともあるかもしれません。ともかく、クラブ、水泳がガッツリある学校の時は長期休暇はあきらめましょう。
少し違った視点で年休取得についての記事を書いています。よければご覧ください。
【休む勇気が持てない方へ】教員が年休をうまく取得する方法 小学校編
職場の上下関係は厳しくない!
仕事と言えば、上司と部下の関係をイメージしますが、学校という組織は、みんな対等で同じ立場です。上の立場と言えば、管理職と初任者指導担当くらいでしょう。先輩、後輩はあるものの、絶対的な存在という人がいるわけでもなく、若くて経験が浅い先生が命令されて、無理に仕事を押し付けられるようなことはあまりありません。今の時代背景もあり、すぐにパワハラ等の問題にもなりかねませんからね。もちろん、人間社会ですので大人が大人に意地悪をすると言ったことは少なからずあります。私も何度か見てきました。
以前、ニュースで教員によるいじめ問題が話題になりました。「いじめを防ぐ側の教員がいじめをやっていてどうするんだ?」と全国の大人が呆れ返ったニュースでしたが、あそこまで過激な上下関係の話は聞いたことがありませんし、上の人が絶対だという組織ではないので心配はいりません。まだまだ女性が多い職場だと思います。
私の経験上、初任者の時だけは管理職、新任指導担当から口うるさく言われることがあるかもしれませんが、そこはうまく乗り切りましょう。
先輩の話はしっかり聞く。
授業準備をしっかりする。
報告、連絡、相談をまめにする。
このあたりができていたら、それなりにやっていけるでしょう。ただし、自分の意見を主張しすぎて、同学年の先生と関係が悪くなると、非常に仕事がしにくく、悲惨な1年間を過ごすことになります。なので、適度に相手に合わせることも大切です。そのあたりは努力と我慢が必要です。
よければこちらの記事も参考にしてください。
【これを知っていると解決できる】教員の人間関係を円滑にする方法
やりがい・達成感がある!
教員という仕事は人を育てる仕事です。私たち教員が努力すればするほど、子どもたちは変わっていきます。私たちが子どもたちと向き合う気持ちが強ければ強いほど、子どもたちも精一杯やろうとする気持ちを持ってくれます。たくさんの行事を子どもたちとやっていく中で、失敗することや、子ども同士でけんかをすることが度々あります。そんな時も 真剣に、子どもたちと向き合い、乗り越えていく中で、やりがいや達成感を味わうことができます。このような経験ができるのは教員しかないでしょう。
子どもたちとよりよい関係が築け、やりがいと達成感を強く感じる職業は教員の大きな魅力の一つです。自分の中に、子どもを愛する気持ちがあれば、それはきっと子どもにも伝わります。辛いことも多い仕事ではありますが、辞めずに続けてさえいれば、嬉しいこと、感動することにもたくさん出会えるはずです。教員はそんな仕事だと思います。
一般社会のイメージがよく好印象を与える
初対面の人と話をしていて、自分の職業が教員だというと、「へー教員してるんだ!びっくり!」
「先生ってすごいね。」「すごく努力して勉強したんだね。」
何か知らないが、感心を示してくれ、そんなことを言っていただける。まず、誰にとっても身近な職業であり、みなさんの子どもの頃の記憶では、どうやら、先生は賢くて真面目な方で勉強熱心だという印象が世間一般の方にはあるらしい。別に自分としては、全くそんな風には思ってもいないのだが、ともかく好印象を持ってもらえることは間違いないでしょう。
教員をやっている私から言わせてもらうと、教員がすごいなんてことは全くなく、自分の仕事に誇りを持って楽しくて仕事ができている人の方がすごいと思います。これ本当です。まぁ教員なら、職業を言って損をすることはないでしょうね。
自分の得意分野を伸ばし、幅広い知識を身につけることができる!
みなさんは、得意分野をお持ちですが?
パソコンスキル?スポーツ?絵を描く?音楽編集?
なんでもいいです。人よりちょっと詳しく知っていることがあれば、それはもう得意分野と呼べます。教員をしていると、そういった知識や経験を存分に発揮できます。授業で必ず生かすことができます。
「この先生、パソコンの授業だけ気合い入ってるなぁ。」
「あの先生の体育の時間はとても面白いなぁ。」などと子どもたちにも伝わることでしょう。自分自身も得意な教科の授業ができるのは楽しいですし、子どもたちも、輝いているそんな先生の授業を受けられるのはもっと楽しいのです。もちろん、得意分野がなく、専門的な知識がなくても、十分やっていけます。私もそうでしたから。
授業をやりながら、自分の好きな教科を見つけて授業研究をしていけばいいのです。それと、
子どもたちに楽しい授業を作ってあげようとする気持ちがあれば、すぐに授業は上達しますし、子どもたちに愛される先生になるでしょう。
その積み重ねを続けていれば気がつくと、「自分はこの教科が好きだ、得意だ。」というものが見つかっているはずです。
よければこちらの記事もご覧になってください。
教員採用試験が受かりやすくなってる!
これをメリットというべきか迷ったのですが一応書いておきます。数年前に比べたら、採用試験に合格しやすくなったので、「教員になりたかったけど、採用試験に合格できなかった」という人には、チャンスが広がっていると言えるでしょう。各都道府県によっては、小学校教員の倍率が2倍程度のところもあるくらいです。倍率が低い分、しっかりとした判断基準で採用しているようにも思います。試験内容も多少違いがあり、どこも都道府県も一番力を入れているのが面接です。人をよく見て採用したい思惑があるのは間違いないです。ペーパーテストではわからないところを見たいのです。
ただ「自分には無理だ」なんて思わなくても大丈夫です。今は誰にでもチャンスはありますからね。やってみようと思うのなら、免許取得を検討してみましょう。
ただ、教員になりやすくなっているということは、それだけおいしい仕事ではなくなってきているということにもなります。そうです。今話題のいじめ・不登校・虐待の問題などで、より丁寧な対応が求められ、教員は今、とてつもなく忙しくなっているのです。裏を返せば、しんどくて、大変な仕事だから求人倍率が下がっていると言ってもいいでしょう。
仕事選びは、メリットだけでなく気持ちも大事!
メリットだけを見て、「 教員でもしてみよう 」と思うことは決して悪いことではないです。何事も経験ですから、働けるうちにいろんな仕事をしておくのは、自分の人生の選択肢を増やすためにもよいでしょう。実際やってみないとメリットが多くても続くかはわからないですからね。
でも、なによりベストな選択は、「 絶対に教員をやりたい 」という気持ちで選ぶ方がきっといいんでしょうね。仕事がしんどくなって、気持ちが折れそうになった時に、この気持ちがあると、最後の最後で歯を食いしばって頑張れるエネルギーになってくれます。これが仕事が長続きするコツなのかもしれませんね。
それでは、今回はここまでにします。
最後までご覧いただきありがとうございました。