こんにちは、今回は
【教師が差別発言?】
大人が子どもに
思わず言ってしまう一言
というテーマで書いていきます。
動画でもご覧いただけます。
こんな方におすすめ
- これから教師をやっていこうと思っている方
- 差別について関心がある方
子どもが性を強く意識する時期がある
子どもでも小学校の中学年くらいから
男女の違いを意識してくるものです。
男の子は
「女子と一緒は嫌だー。」
女子は
「男子のものは触りたくないわ。」
などと
やたらと異性を気にしだし、
同性ばかりとつるみだすんです。
まぁこれは子どもが成長していく中で
当たり前のプロセスであり、
無理やり男女をくっつけようとする必要もないでしょう。
「僕は男だから。」
「私は女なのよ。」
などという自分の性の意識も
しだいに強くなってくるもの。
すると、次は
それぞれの持っているもの、
身に着けているものまで
無意識に
これは男子用、
これは女子用と
分けていきます。
例えば、
青は男子、ピンクは女子
短髪は男子で、ロングヘアは女子
ズボンは男子、スカートは女子
などと見たままを言葉にしていきます。
でも、教師である私たちが
この感覚だとちょっとまずいんです。
教師が思わず言ってしまう差別発言とは?
僕が教師をしていた時、
若い男性教員の学級で
よく見かけたのが
子どもとふざけあっていて、
色々と質問攻めにあっているシーン。
そして、
「先生は彼女いるの?」
みたいなことを言われているのです。
すると、
他の子どもが便乗して、
「先生は彼氏はいるの?」
と聞き、周りの子どもたちが
わーーっと笑い出す。
「えー先生、男の人が好きなの?」
すると、
先生は
「先生は男なので女の人が好きなんです。」
と笑って返したんです。
そして、先生もその男子に
「えっ君は男の子が好きなの?」
と笑って言い返しているのです。
担任の先生のこの発言、
これは笑って返せないことですよね。
この一言は子どもたちに
差別意識を植え付けている可能性だって
ありますよね。
なぜなら、
男の人が男の人を好きなこともあるからです。
世の中には
LGBTQと言われる
セクシャルマイノリティの方もいます。
もし、クラスに
体は女の子で心は男の子という子がいて、
その子の前で、クラスメイトが
「女やのに女が好きな人って気持ち悪いよなぁ」
なんて言ったら、どうでしょう。
きっと当事者の子は、
深く傷つき、同性の女の子を好きになると思う自分は
いけないのだと責めてしまうでしょう。
きっと
今回の先生の子どもへの返しも、
当事者がそのクラスにいたらどうなっていたか。
子どもを深く傷つけてしまっていたでしょう。
これから担任の先生は
これは男、これは女みたいな
子どもから発言にアンテナをはって
きっちり修正していってあげる必要があるでしょう。
子どもから性を区別する発言がでたら
むしろチャンスととらえ、
女の子でも青が好きでもOK、
短髪でもOK、化粧は男性でもするもの、
スカートをはく男性もいること、
もちろん、
同性を好きになるのもOK、
こんな多様な人を認めるよい機会にしましょう。
親が思わず言ってしまう一言とは?
次は子を持つ親が気をつけたいシーンを考えてみましょう。
実は身近なところで
差別意識をうえつけてしまうことがあります。
例をあげて話しましょう。
親であるあなたが子どもを連れて、
不特定多数が集まる駅や電車、ショッピングモールなどに出かけることがあるでしょう。
そんな時、大人の方で
おなじところをうろうろしている方、
大きな声で独り言をぶつぶつ言っている方
見た目がちょっと個性的な方
そんな方を見かけたことがあるでしょう。
大人の私たちならパッと見て、
「障害のある方だな」
となんとなくわかるもので、
特に態度や表情に出すことはないでしょう。
しかし、
子どもは思い切り反応してしまい
興味津々でじろじろ見てしまうんですね。
まぁ子どもなら当たり前のことです。
では、
じろじろ見ている子どもに気づいた
あなたはどうしますか。
子どもに返す言葉として、
よくありがちなのが、
「じろじろ見てはだめよ。」
「こっちへ来なさい。」
「関わってはいけないわ。」
などと
そんな方から遠ざけようとすることです。
もちろん、誰であっても
じろじろ見る事はよくないですし、
あえて近づいていく必要もないですが、
見てはダメ、
こっちへ来なさい、
関わっちゃダメというだけでは
説明として不十分でしょう。
これだけの説明だと、
子どもなら、
「変わっている人には関わっちゃいけない。」
「そんな人は、見てもいけないんだ。」
と受け止めかねません。
親のそういう態度を子どもは感じ取ります。
もちろん、世の中には
本当に関わってはいけない人もいます。
子どもがじろじろ見ただけであっても
容赦なくキレる方もいますからね。
ただ、親として考えてほしいのは
本当にヤバい人と
障害のある方との
線引きがややこしいから、
説明が面倒だからという理由で、
見るな、離れろで済ましているところが
あるのではないかと思ってしまうわけです。
しかし、親として、子どもに
ていねいに説明をしてあげないと
いけないんじゃないかと思うんですね。
これから子どもが小学校に入学して、
支援学級の子どもとも関わっていくわけじゃないですか。
自分たちとは違うクラスに在籍している
支援学級の子どもに対して
「あっ支援学級の子どもは変わっているから関わらないでおこう。」
なんていう変な差別意識を持たせたくないものですよね。
どんな子どもとも自然にに付き合える子、
関われる子になってほしいものですよね。
では、
子どもにどう説明してあげたらいいのか
僕なり考えてみました。
「息子よ、どうしてジロジロみているんだ?」
「だってあの人、一人でぶつぶつ言ってて何か変だよ」
「お父さん、どうしてあんなこと言っているの?」
「そうだね、何か言っているね。世の中にはいろんな人がいるものだよ。」
「みんな違っていて当たり前なのさ。」
「一人でぶつぶつ言っているって?」
「多分、一人でしゃべっていると、心が落ち着くんだと思うよ。」
「同じところをウロウロ回っているって?」
「あれも、自分のすることに集中するために心を落ち着けているんだよ。」
「でも、気になっても、知らない人をじっと見るものじゃないよ。」
はい、こんな感じで返すでしょうか。
これはあくまでも僕の返し方です。
気をつけたのは、
障害のある方に対して、
否定的な言葉遣わないことです。
障害があって・・・
病気で・・・
不安な気持ちがあるから・・・
このような説明です。
こういう説明は
障害のある方が弱い立場の人みたいに
とらえられてしまう可能性があります。
もし、
子どもにこういう返しがいいよっているのがあれば
コメントいただけたら幸いです。
今回は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。