今回は【いじめは存在するのか!】小学校の支援学級の現状とはというテーマでお話していきます。ぜひ、最後までご覧ください。
こんな方におすすめ
- 教育に関心がある方
- 教員を目指している方
- 子育てで悩んでいる方
- 支援学級に子どもを入級させようか悩んでいる方
もくじ
支援学級・支援教育の現状とは
みなさんは、小学校の時に、支援学級(当時は養護学級)という教室があったのを覚えていますか。ひらがなで〇〇学級と書かれていて、小学校の中の数名の子どもがその教室に通っていましたね。遊具がたくさんあったり、運動できるプレイルームがあり、楽しそうなことをしていたイメージが残っているのではないでしょうか。今でも、支援学級はほとんどの小学校にあります。近年、発達障がい等の理解が進み、特別支援学級に入級させようと考えている保護者の方も増えてきました。今、急激に需要増になっている支援学級。
いったいどんな場所なのでしょうか。
昔は、特殊学級、養護学級などと呼ばれていましたが、現在は、特別支援学級と言い改められ、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、視覚障害、聴覚障害、言語障害、自閉症・情緒障害などの子どもたちが入級しています。ちなみに、特別支援教育の特別をつけた言い方は私は好きではありません。私たち教員が子どもたちに対して行う支援は、決して特別な教育ではないからです。支援を必要とする子どもたちにする教育は当たり前のことですので、それを特別などと言う言葉をつけるのはおかしいです。だから、私は支援教育と呼ぶようにしています。(以後、支援教育で統一します)
支援学級では、単一障害の子どもだけでなく、発達障害を併せ持つ子どもも多数在籍しており、むしろ発達障害の特性の方が強いという子もいます。昔は、支援学級に在籍していること自体、マイナスなイメージを持たれるところが少なからずあり、いじめの原因になっていたこともありました。まだまだ支援学級に在籍している子どもたちへの世の中の理解は低かったのです。
そもそも、日本の支援教育の制度に、マイナスな印象をあたえてしまう一面があるとも言えます。支援教育とは本来、一人ひとりの個に合った学びができるように支援していくことが必要なはずです。ということは、周りの子と比べて、極めてよくできる子どもであっても、その子に合わせた学びができる制度がなければいけません。できる子はどんどん自分の力を伸ばせる環境で学んでいくようにです。諸外国の支援教育はもちろんそうです。
しかし、日本の支援教育の制度では、学びがゆっくりな子、社会性が身に付きにくい子、体の不自由な子たちが支援教育の対象であり、そういった子どものみが支援を受ける場所が支援学級になっています。そういった要因もあり、どうしてもマイナスな印象を与えてしまいがちなのです。もちろん、裏を返せば、その方針は誰も見捨てずに支援していくという日本の教育の良さでもあるとも言えるのですが。
現在では、より重度なお子さんや以前は見過ごされてきた発達障がいを持つ子どもが多数入級するようになりました。ひと昔前では、重度なお子さんに関しては、学校を選ぶという選択の余地などなく、支援学校に入学するしかありませんでした。(地域の小学校を希望しても、設備が整っていないので市としては、受け入れられないということになっていたのです。)
しかし、制度が見直され、どの子にも地域の小学校を選んで入学することができるようになってきたのです。これは、時代の流れといってもいいでしょう。生まれ育った地域で育ってほしいというお家の方の願いもようやく、叶うようになったのです。
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支援学級にいじめは存在するのか
いじめは、近年大きな社会問題としてニュースなどでも取り上げられています。
「支援学級に入級したら、いじめられるんではないか?」
などと心配する声が増えてくるのも理解できるところでしょう。実際、保護者の方の中で、子どもを支援学級に入級させるか、入級させないかで悩む一番の要因が「いじめを心配している」というものです。おそらく、クラスの子どもに
「お前、支援学級に行っているんだろう?」
「支援学級に行くのは、勉強できないからだろう?」
「お前はクラスに来なくていい、支援学級に行ってたらいいんだ。」
などと言われて、嫌な思いをしないか心配をされているのだと思います。それが原因で、不登校にでもならないだろうかと不安になるのでしょう。
ただ、小学校で支援学級担任をしていた当時の私の経験から言わせていただくと、支援学級に入ったことが原因でいじめにあったという話は聞いたこともなければ、入級していじめられた子どもがいたという話もありません。一昔前の支援学級の時はどうだったかは知りませんが、今はより一層いじめに対して私たち教員は神経をとがらせています。人をいじめることは絶対に許さないという意識は昔の先生方より強いかもしれません。
それから、私たち教員が保護者の方には直接は言えないことですが、いじめられやすいタイプの子は、支援学級に入っていても、入っていなくても、どちらでも関係がないということです。どういうことかと言うと、支援学級に入る子どもは、ソーシャルスキル(コミュニケーション能力等)が足りない子が多いものです。子ども同士の関わり方が上手ではないので、周り子から反感をかったり、からかいの対象になりやすいという側面があるのです。もちろん、支援学級の入級で、絶対にいじめが起こらないとは言い切れません。ただ、支援学級に入級することで子どもの近くについて関わる教員が増える分、子ども同士の関係もわかってきますので、その辺は十分に気をつけて支援をしていくことは可能です。
それでも、私たちの目を盗んで心無い言葉を浴びせてしまう子がいるのは事実です。そんな時は、私たち教員もその都度、子どもたちに正しい言葉遣いを教え、相手の気持ちを考える大切さを根気強伝えていこうと思っています。担任の先生、支援担任の先生としっかりコミュニケーションをとって、任せるところは信頼してどんと任せておけば大丈夫です。
もう今の支援学級は、周りの子どもたちに、マイナス的なイメージを与えたり、できない子の行くところという印象を与えたりすることは、減ってきているように感じています。世の中が多様化を認める寛容な社会へと変化していること、それからなんといっても、日々の先生方の取り組みによるところが大きいでしょう。
このように支援学級は昔と大きく変わってきているのです。まさに、支援教育のグローバル化と言えるでしょう。
学校の支援教育の考え方
学校の支援教育の考え方の基本は、早く見つけ、早く支援をしていくことです。つまり、早期発見、早期対応、早期支援ということです。早く子どものつまづきや困っていることに気づき、早くその子に合った支援をしてあげることが何より大切だと考えています。つまり、学級での学習が難しくて、しんどくなってしまいそうな子、もうすでに、しんどくなってしまっている子に支援教育(支援学級)を考えてもらうわけです。
もちろん、すぐに入級という話ではなく、しっかりと話し合いの時間を持ち進めていきます。支援学級に入級することで、支援学級の先生による通常のクラスでのサポートを受けることができたり、個別学習を受けたりすることができるのです。
しかし、保護者の方の中には、
「うちの子は、いずれは支援学級を考えなくてはいけないけど、今はまだ通常の学級の中で頑張らせたい。」
という考えの方も多いです。この点の考え方については、いつも学校と家庭とで、考え方のずれが生じています。学校は、子どもへの早期支援を重視しており、決して忍耐を求めている訳ではありません。学びというのは、本人が学習をして、わかる、できる経験を積んでいくことで、次の学習意欲や自信につながっていくのです。楽しくない、わからないなどのしんどい環境の中では子どもは育ちません。
だからこそ、いち早く支援教育を選択し、その子に合った学習をし、できる、わかる経験を積ませてあげることです。それが、本来の子どもの力を伸ばすことにつながるのです。それがわかっているからこそ、学校はその子に合った支援を早くしてあげたいと考えています。子どもの学習面、集団の中での生活面を一番的確につかんでいるのは、学校であることは間違いないですからね。
もし、子どもの学習面、生活面で悩んでいる保護者の方は、
「子どものことで困っていることがあるんです。」
などと言って、担任の先生に話を聞いてもらいましょう。そこからよりよい支援につながっていくでしょう。
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支援学級をおすすめする理由
①手厚く見てもらえる
支援学級に入級すると、通常の学級の担任+支援学級の担任がつき、二人の担任に見てもらえるようになります。通常の学級はクラス担任がしっかり見てくれています。支援学級に入級しているので、クラスの中でも集中しやすい座席にしてくれたり、声をかけてくれたり、さまざまな配慮をしてくれます。
支援学級担任には、通常の学級への入り込み支援はもちろんのこと、支援教室での個別学習やグループ学習の中で、その子の課題に合わせた学習を取り入れて進めてくれます。学習のフォローだけでなく生活面、友だちとの関わり方などの学習も子どもの実態に応じて行ってくれます。支援学級には学習教材も豊富にあります。それらを活用し、その子に合わせた学習プログラムを進めてくれます。学ぶ意欲も高まり、楽しく授業に参加できるようになっていきます。
②子どもが生き生きと学校にいける
今まで通常の学級で、頑張っていた子どもが支援学級に入級すると、見違えるように変わることが多いです。それは、自分に合わせた学習をすることで、学習内容がわかり、できるようになることで自信や達成感を得ることができるからです。今まで落ち着かなかった気持ちも、支援学級に行く時間ができることで落ち着けるようになります。学校生活にメリハリができ、良いリズムが生まれるのです。
支援学級で学んだことを通常の学級で発揮することができるようになります。
③学校の様子がわかりやすくなる
子どもの学校の様子は、支援学級担任からの連絡ノート等から知ることができます。支援担任が、必ず毎日学校の様子をその連絡ノートに書いてくれているので、1日の子どもの出来事などがよくわかります。
「こんなこと頑張っていましたよ。」
「○○さんとこんなことを話していましたよ。」
などと、エピソードなんかも書いてくれる時があるので、どんな友だちと関わり合いが持てたのかもわかります。学校へ子どもの送り迎えをしようと考えている方なら、毎日、支援担任と顔を合わすことになるので、色々学校の様子を教えていただけると思います。学校の先生は、子どもの頑張っている場面などはよく観察しているので、そういった話が聞くことで
「なるほど、そんな風に子どもをほめるんだ。」
などと、子どもを見る視点が広がり、参考にできることも多くあります。
「うちの子にそんな良いところがあったんだ。」
と驚かされることもあるでしょうし、
「先生はそんな風に子どもを見てくれているんだ。」
と嬉しくなることもあるでしょう。
④同じ立場の保護者とつながれる
支援学級に子どもを入級させている保護者とつながりが持てると、様々なアドバイスをもらえるので、とても良いと思います。どんなところで、つながりが持てるのかと言うと、学校に子どもの送り迎えをしている保護者が大抵います。下校時には子どもを待っていることが多いので、そんな方と話をしてみるのがよいでしょう。
また、支援学級の子どもたちとその保護者が集まる行事などもありますので、そちらにも参加してみてください。きっと交流ができると思います。このように、同じような悩みを持つ保護者とのつながりを持てるのは非常に心強いことです。
特に支援学級に入級している先輩の保護者の方などは、情報をたくさん持っていますし、長年の経験から、どこか心の余裕も感じられます。学校の支援学級のこと、発達障がいのこと、学校の裏事情なども知っている方もいらっしゃると思います。ぜひとも、話を聞いてみてください。
支援学級を選択する時に保護者が覚悟すること
心配したり、気にしたりしすぎない
いざ、自分の子どもを支援学級へ入級させるとなると、親としていろいろ考えてしまうものですよね。
「先生に迷惑をかけてしまわないだろうか。」
「周りの保護者に何か思われないだろうか。」
そのような気持ちになるのはよくわかります。そのような悩みを抱えた方に私はたくさん出会ってきました。しかし、そんなことをずっと考えていても何も始まりません。子どものために勇気をもって、通常の学級とは違う支援学級を選択するのだから、堂々と行かせてください。後ろめたい気持ちなんて持たなくてもいいのです。
まず、先生に頼ること・迷惑をかけることを気にしないようにしましょう。先生たちは、子どもの支援だけでなく、保護者の支援も常に考えてくれています。なので、聞いたらなんでも相談に乗ってくれますし、少々のお願いなら、聞いてくれることもあります。できない対応はできないとはっきりと言ってくれますので、気になること、困っていることはどんどんぶつけてみてください。
話を聞いてもらうだけでも、スッキリすることもあります。また、
「うちの子が支援学級に入って、周りの子からなんか言われたりしないだろうか・・・」
このようなことが気になってしまう気持ちもよくわかります。クラスの子どもたちから
「○○は、できないから支援学級行っているんだろ?」
などと支援学級に行っていることを冷やかされたりしたらつらいですもんね。
でも、大丈夫です。学校の先生たちは、その部分は特に気をつけてみてくれています。このような発言は、人権に関わる大きな問題です。もし、そんなことを言ってしまった子がいたらきっちり対応してくれるはずです。それでも、どうしても心配なら、その気持ちは先生に伝えておいてもいいと思います。その気持ちをしっかり受け止めてくれるはずです。
ばれないようには無理!
保護者の中には、
「子どもが支援学級に通っていることを隠してしまえばいいのではないか!」
などと考え、クラスのみんなに内緒にしてほしいという方もいらっしゃいます。隠してしまえば、子どもがいやなことを言われたりすることもないとの思いからでしょう。
しかし、これは正直よくありません。コソコソ支援学級にいくということは、本人にもよい影響を与えません。堂々と行けないところに自分は行っているんだという感覚になり、自分を認める気持ち(自己肯定感)が育ちません。第一、隠していてもみんな、なんとなくわかってきますし、逆にその子と周りの子の関係がギクシャクしてしまいます。担任の先生としても、その子への対応が難しくなり、適切な指導、関わりができなくなってしまいます。
堂々と胸を張っていかせてあげればいいです。みんなと違う学びの場で学ぶことは何も恥ずべきことではありません。
子どもがはれたくないと言ったら・・・
もし、子ども自身が支援学級へ行くことを隠したいという気持ちを持っていた場合は先ほどとは違います。すぐに子どもと話を聞いてあげることが重要です。
「みんなに隠してでも支援学級で学び続けていきたいのか。」
「もう支援学級で学びたくないのか。」
もしかしたら、何か支援学級に行っていること、行くことについて、嫌な思いをしたことがあるのかもしれません。(学校として、そんな思いにさせてしまったことは反省すべきことだと思います。)子どもなりに色々悩んでいたはずです。その結果、クラスのみんなにオープンにしたくないと言っているのですから、本人の意思を尊重してあげるのがよいでしょう。
大事なことは、なによりも子どもの気持ちです。その上で、どうするか、保護者と学校が連携して対応してあげなければならないでしょう。
通常の学級と同じ学習をすることにこだわらない
よくありがちな考え方として、
「支援学級に入って学習したら、通常の学級の学習内容に追いつけるようになるのではないか。」
そういう期待を持って入級させる方がおられますが、その考え方は間違いです。支援学級を選ぶということは、その子に合わせた学習カリキュラムを組み、ていねいに学習を進めていけるようにすることです。なので、通常の学級の学習進度に追いつけ!追い越せ!という考えで支援していくわけではありません。
みんなと同じようにできるようになってほしいという保護者の気持ちもわかりますが、あくまでも、その子自身の力を伸ばし、その子自身の成長を見てあげることなのです。焦らず、急がず、じっくりと支援していくことで、ある学年になって、劇的に変わる子どももいます。それは、支援学級の学びのスタイルが自分に合っているからなのでしょう。頑張っている自分を意識できるようにもなり、自信が生まれ、より良く変わってくるのです。
だから、通常の学級に合わせることにこだわることはないのです。
支援学級に入級したという事実は残る
支援学級に在籍していたということが将来の進路に影響があるのではないかという不安を持っている方がいます。支援学級に入っていたという事実がある以上、何かしらの不利益があるのではないか?と心配になるわけです。確かに、支援学級に入っていたという情報は小学校、中学校から引き継がれますので、何かしらの情報は伝えられるでしょう。支援学級に入級した事実は必ず残ることになります。
しかし、この事実が子どもの進路で不利益を被るということはありません。支援学級に入っていて進学を断られたという話も聞いたことはありません。どこの学校も、その時の子どもの実力を見て判断してくれているはずです。過去のことが入試等の合否に影響することなどあり得ません。もちろん、高校入試などの試験の合否の実態は、外の人間は知ることはできませんのでどんな判断基準があるのかはわからないのも事実です。支援が必要な子どもは多数採用しないという採用方針があるかもしれません。
でも、考えてみてください。仮に、支援学級などの個別の支援を受けていた子どもの受け入れに前向きでない高等学校があったとします。そんな高等学校に子どもを入学させたいと思いますか。私なら絶対させません。そのような方針の学校に一人ひとりの丁寧な指導、支援ができるとは到底思えません。これだけ多様性が重視されてきている世の中で、そのような考え方の学校がよい学校であるはずがないのです。キッパリこちらからお断りするのがよいでしょう。なので、そんなことを心配する必要はないということです。
入級した子どもの過ごす場所
支援学級への入級が決まると、支援学級で学習することができるようになります。その部分は変わらないのですが、各都道府県によって支援教育、支援学級のとらえ方や考え方が違います。つまり、入級した子どもの教室の起点が、通常のクラスなのか、支援学級の教室になるのかという点です。
私が生まれ育った小学校や勤務している小学校の支援の子は、私たちと同じように朝通常の教室に登校し、ほとんどの時間をそこで過ごし、1日に何時間かは、支援学級へ出向いていました。これが当たり前かと思っていましたが、全国を見渡すとそうでもないようです。
支援学級の子どもは制度上、通常の学級の人数には含まれておらず、支援学級のクラスの児童としてカウントされています。その制度に合わせて考えた場合、支援の子の教室は支援学級の教室になります。
支援在籍の子が朝、登校すると、支援学級の教室に行くケースがあるのです。学校での起点が支援学級の教室だということです。まだまだ全国的にもたくさんあります。
しかし、これからの時代の流れを考えた時に、やはり支援の子も通常のクラスで過ごすことが主流となっていくでしょう。なぜなら、地域の小学校を選んできているということは、地域の子どもたちとの関わりを大切にしたいという思いがあり、その思いは大切にされるべきことだからです。
近年、インクルーシブ教育という
「障害のある人もない人も共に学ぶことを通して、共に生きていく社会を作っていこう」
という考え方が広がってきています。共に学ぶことを大切にしているということは、支援在籍の子も通常の教室で共に学ぶことがインクルーシブの理念なので、支援の教室でずっと過ごすということはなくなっていくでしょうね。もちろん、子ども自身が、自由に選択できることが何より大事です。
インクルーシブだから、
「あなたは通常の学級で学ばなければならない!」
とか
「この課題は支援学級でないといけない!」
とかではないと思います。絶対こうでなければならないというものではなく、
「ここで学びたい!」「ここで過ごしたい!」
という本人の意思が尊重され、自分の学び方や学ぶ場所を選べるというのが何よりベストだと思います。誰もが過ごしやすくて、自分で選択できる社会になればいいですね。
迷っているなら勇気を出して入級させるべき!
いかがだったでしょうか。支援学級の現状が少しはわかっていただけたのではないでしょうか。支援学級に入ると、いじめられるというのも、直接的な相関関係はありません。むしろ、大人の目がその子に行き届きやすくなるという点でメリットの方が多いです。
学校の支援教育の理解はどんどん深まってきていて、たくさんの先生方が、支援在籍の子どものことを知ってくれているということも当たり前になってきています。また、一方で
「支援在籍の子でも学級担任の私がしっかり見ていきますよ。」
と頼りになる学級担任も増えています。心強いですよね。それでも、心配なことがあるなら、事前に学級担任、支援担任に伝えておきましょう。
周りの子どもたちと違う支援学級と言う学びの場を選択するというのは、勇気がいることかもしれません。しかし、子どもにとって、
「本当に良い学びになるのはどこなのか。」「どんな支援が子どもには必要なのか。」
しっかり突き詰めて考えると、正しい選択ができると思います。もし、支援学級に入る方がよいか、迷っているのなら、悩むなら入れてあげてください。
今回はここまでとします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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