こんにちは、今回は【お酒が苦手な人必見】教員の飲み会の現状とは?というテーマで記事を書いていきます。
こんな方におすすめ
- これから教員をやっていこうと思っている方
- お酒や飲みの席が苦手な先生方
みなさんは、飲み会が好きですか。毎日でも飲み歩きたいお酒好きな教員もいれば、お酒が苦手で飲み会は好きではないという教員もおられることでしょう。今回は、飲み会に参加することが苦手な方に向けての「教員の飲み会の事情」をお伝えするとともに、必ず参加した方がいい飲み会と参加しなくてもいい飲み会に分けながらお話していきます。ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
学校現場の飲み会の種類
学校現場での飲み会と言っても1年を通してさまざまな種類の飲み会があります。全教職員参加型の飲み会、一部の教職員参加型の飲み会、同期・先輩・後輩との仕事帰りの一杯飲みなど形は様々であり、その多くは週末の金曜日に開催されています。
全教職員参加型の飲み会は、学校の親睦会と位置づけられていて、毎年、学校内の教員の誰かが取り仕切って飲み会を主催してくれます。1年間で主催される回数が大体決まっていて、主に、1学期は、歓送迎会、親睦旅行もしくは1学期お疲れさま会。2学期は運動会打ち上げと忘年会。3学期は新年会、1年間お疲れさま会などとなっています。
一部の教職員参加型の飲み会は、仲良しのメンバーで集まって飲み会であったり、ある学校行事に関わった先生方の打ち上げだったり、学年チームでの飲み会だったりします。仲良しメンバーでの飲み会は、基本不定期で行われており、飲み好きの誰かが突然言い出して飲み会が行われています。メンバー構成もさまざまで、主催者に誘われた人たちが集まって飲み会をしているというのが多く、若い先生方が多いのが特徴です。特定の学校行事に関わった先生方たちの打ち上げは、必ず毎年決まって実施されているものではないですが、その行事に関わる先生が打ち上げをしようと言い出すと開催されることがあります。学年チームでの飲み会は、同じ学年の担任同士が集まって飲み会を行うものです。その学年に関わるイベントごとや学年行事の後などに行うことが多く、その学年チームの中にお酒好きの方が多ければ飲み会の回数も多くなる傾向ですが、お酒が好きではない方や、小さな子どもがいる家庭持ちの方がいると、回数は少なくなる傾向です。
同期・先輩・後輩同士の飲み会は、あまり詳しい実態はわかりませんが、毎週たいてい誰かは飲みに行っているのではないでしょうか。仲良くなっていれば、二人でいくことも多いのではないでしょうか。
学校内で実施されている飲み会の参加費用は基本的には全て自分持ちです。教員も全員サラリーマンなので、飲み会の費用を全額誰かが出してくれるということはまずありません。最近の若い人たちの考えでは、飲み会も仕事なので飲みの代金を出してほしいと考えている方がいるようですが、それは難しいでしょう。校長先生が出してくれる、先輩がいつも出してくれるようなことはあまり期待しない方がいいです。
それから、教職員全員参加の飲み会に関しては、参加費用が給料から差し引かれ、積立金としてストックされている場合もあります。その積み立てられた金額で、歓送迎会、忘年会などの費用に充てられるわけです。飲み会当日に費用を請求されることがなくお得な気分になれますが、実際は給料から差し引かれているだけなのです。このシステムを知らずにいて、数年後にその事実を知った時はがっかりしたものです。(笑)教職員全員参加の飲み会以外は積み立てられることはないので、その日に徴収されることがほとんどです。
教員の飲み会の種類は大体わかっていただけたと思います。お酒が苦手な人、人付き合いが得意でない人にとって、1年間にこれだけの飲み会があるとちょっとしんどいですよね。でも、この中で重要な飲み会だけに行くようにしておけば特に人間関係を気にして過ごすこともなくなります。それでは、これらの飲み会の中で、絶対に参加したおいた方がよいもの、参加しなくても大丈夫なものはどれでしょうか。これまでの教員をしてきた経験からお伝えしていきます。
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飲み会が苦手な方は参加するものを決めておこう
歓送迎会と忘年会は参加すべし
歓送迎会は、昨年度に学校を転勤された先生、退職された先生を労い、新しく学校に赴任された先生方を祝うことを目的として行う飲み会です。歓送迎会は、司会進行をしてくれる幹事の先生がおり、会のスケジュール、座席などが事前に決められていることが多いです。スケジュールの中に、転勤された先生、退職された先生、新しく赴任された先生からのあいさつの時間があります。司会の先生によっては出し物やゲームも用意していることがありますので、あれば一緒に楽しみましょう。
歓送迎会は、お世話になった方を送り出す、新しく来られた方を迎え入れる大切な場であるので、可能なら参加はしておいた方がよいでしょう。一緒に働いてきた仲間との別れや、新しい仲間との出会いでもあるので、大きな節目となる出来事です。やはりそんな場には参加しておくのが人情でしょう。
参加の対象は全教職員対象ですが、それでも休まれる先生も普通にいて、その多くは小さなお子さんがいらっしゃる先生です。事情があって子どもを預けられなかったというようなケースも多いのでしょう。家庭を持っているなら、休む口実もなりやすく、欠席しやすいかもしれませんね。ただ、独身、子どもがいない既婚者の参加率はやはり高めな印象です。
忘年会は、一年の締めくくりの年末に行われる宴会のことであり、仕事の疲れを労うことを目的として催されます。こちらも司会の先生が会を進行してくれます。歓送迎会と違って、先生方からのあいさつの時間がない分、出し物やゲームが用意されていて、若い先生方、宴会好きの先生方が盛り上げて進めてくれるはずです。
この忘年会も参加はしておくのが無難でしょう。もちろん、休みたい場合は、幹事の先生に休むことを伝えておけば問題ないですが、一年の締めくくりの場として参加するのは悪いことではないはずです。忘年会当日は、誰が来ていないのかというチェックなどはありませんが、周りの先生はあなたがいないことに気づくはずで、なぜ休んでいるのか心配されることもあります。理由がなくて休むことも別に悪いことではないですが、いつも不参加ということになると、みんなで盛り上がれるような場にいないことで話の話題についていけなくなったり、「あの先生は飲み会が嫌いみたいだから、これからお誘いは控えよう。」なんてことになるかもしれません。日頃、接することがない先生とお話をするよいチャンスと思って、気の合いそうな先生を見つけ、おしゃべりしてみようと思ってみるのも良いでしょう。
歓送迎会が開催される時期は、新年度が始まって2、3週間後の4月中旬~4月下旬頃です。忘年会の開催される時期は年末の2学期の終業式の前後です。どちらも行われる場所は料亭やホテルが多いので、身だしなみを整え正装で行くのが無難です。料金も平均で1万円前後はかかると思います。
その他の飲み会は自己判断で
研究授業の打ち上げ
どこの学校でも、校内授業研究の一環で、学年集団で指導案を作り授業公開を行っていることが多いです。そんな授業公開をする担当になった学年はかなり前から学年チームで授業準備を行い、それに向けて各クラスで取り組みをしていきます。そんな授業公開を行った後に、学年チーム4人~5人くらいで打ち上げをする場合があります。学年のみんながその授業公開に向けて頑張って取り組んできており、その大きな仕事をやり終えたわけですから、みんなで打ち上げをしよういうのが目的です。みんなで喜びを分かち合い、お互いをたたえ合いましょう。学年チームとして絆を深めるよい機会にもなるはずです。前向きな気持ちで参加できそうなら参加しましょう。
逆に、学年チームとの相性が悪く、うまくいっていない場合は、欠席でもOKでしょう。無理に参加しようとすると、ストレスを抱えてしまい、その後に良い仕事ができなくなります。学年チームはその1年のチームですので、しんどいと思うくらいなら割り切って無理に関係を作ろうとしなくてもいいと思います。まぁ学年チームが一致団結していないなら打ち上げ自体がない場合もありますので、それはもう無理に開く必要もないでしょう。
研究授業の打ち上げが開催される時期は、どこかの学期の中頃でしょう。研究授業を学期初めに実施することはあまりないので、6月、10月、11月、2月あたりでしょうか。開催される場所は、学年の年齢層によって様々です。服装は普段着でOKで、料金も平均で5000円前後でしょう。
運動会後の打ち上げ
運動会が無事終わった学校では、打ち上げを行います。運動会当日の夜に打ち上げを行う場合や、次の週末に行うなど様々です。運動会も大きな学校行事の一つであり、大きな区切りになりますので、大抵の学校で打ち上げをしているはずです。ほぼ1ヶ月間は運動会に向けて準備・練習を進めていきますので、終わったらホッとするし、達成感も味わえます。全員参加が基本ですが、こちらの参加はどちらでもOKという印象です。運動会当日に実施する学校もありましたが、さすがにこれはしんどかったです。みんな疲れているし、早く帰って休みたいのでは?と思っていましたが、止めようという声は出しにくいものです。自分の体調に合わせて参加すればいいでしょう。
お疲れ様会
学期の締めくくりにみんなで打ち上げをすることも多くあります。時間帯も色々で、お昼のランチを一緒に食べて打ち上げをしようというケースもあるし、夜に飲み会をしようというケースもあります。その学年の年齢層にもよるので、どちらのケースになるかはわかりません。ベテラン勢が多い場合は、お昼のランチで打ち上げ、若い先生が多い場合は、夜の飲み会という感じです。学年チームとの関係がうまくいっているなら参加したらよいでしょう。
親睦旅行
親睦旅行は、1学期を終えた疲れをいやし、さらに先生方の親睦を深めることを目的に実施されます。全教職員対象で、たいてい夏休み中に実施し、泊を伴う旅行を行っているところ、日帰りの旅行を行っているところ、旅行ではなく打ち上げにしているところなどさまざまです。年々、夏休みも縮小され、先生方の休みも少なくなってきていることから、参加をする先生はそれほど多くないという印象です。泊を伴う旅行なら全教職員の内、参加するのは半数くらいでしょう。そこから日帰り、打ち上げにするにつれて、参加数は増える傾向です。まぁ親睦旅行については、費用もけっこうかかりますので、自分の財布と相談しながら参加を決めたらいいでしょう。学校によって、宿泊旅行、日帰り旅行、打ち上げのどれを実施しているのかわかりませんので、自分が参加できる範囲でOKでしょう。
お酒は飲まなければならない?
結論から言うと、学校現場の飲み会でアルコールを飲む必要はありません。今のご時世、無理にお酒を強要されるようなことはありません。少しでも無理強いとするとパワハラになる時代です。こちらが全く飲めないと言うことをお酒好きの人に伝えると「あー飲めないの、残念。」と言われるくらいです。1杯くらいは飲めると言う場合は、最初の乾杯だけ少量注いでもらい、一口だけ飲んで終わりにします。その後は、ウーロン茶でも頼んでおきましょう。飲めなくてもしっかりコミュニケーションをとっていけば問題ないです。小学校教員は女性の比率が高いので、お酒自体飲まないという方も少なくありません。男性の教員でもお酒を飲まない方は一定数いましたので、特に気にする必要はないかと思います。
もちろん、お酒を飲めないことによるデメリットもあります。お酒の楽しみがわからないことと、お酒の話題で盛り上がれないことです。まだ人間関係ができていない間柄の人とのコミュニケーションの第一歩として、お酒の話題から入ると親しみを持って話をしてもらいやすくなります。また、飲みの席では学年主任や管理職にあいさつに回ることがありますが、自分がお酒を飲めないとお酒を注ぎに行きにくいということもあります。自分は飲まないのに相手にお酒を注ぎに行くのはさすがにちょっとやりすぎ?かもしれません。まぁお酒を注がなくても、あいさつだけをしにいけばいい話ですが、そこでお酒を飲み交わせた方がいいのは間違いないです。
飲み会で辛かったこと
飲み会は学校間の人間関係が顕著にでる空間なので、年度初めの飲み会はまだみんなよそよそしく、人間関係もできていないので、なんとなく紛れていれるけど、その次くらいになると、そこそこ教員間のグループが固まってきており、自分がどこに入ればいいかわからず話す人がいなくなるんです。
この時間が何より苦痛です。もちろんずっと一人というわけではないですが、ぼーとしている時間があるのは嫌なものです。
自分が教員の中でうまく人間関係を築けていないというのが露骨にわかっちゃうんです。
そんなことを気にしていた時期もありました。
辛かった極めつけ飲み会の幹事をしたときです。みんなの前で司会をして、ゲームを主宰して、盛り上げないといけません。外野としてするのはいいけど、自分が司会をして進めていくのは大変なものです。
盛り上げてくれる人をなんとか選んでやり切りましたね。
飲み会でうまく立ち回る方法
やはり話す人がいなくて独りぼっちになってしまうのは怖いことです。最初は、それぞれ自分の席で料理やお酒を楽しんでいますが、ある程度時間が経ってくると、みんなグラス片手に動き出します。自分の学年の先生のもとへ注ぎに行ったり、仲の良い先生のもとにしゃべりに行ったりして交流を深めにいくのです。向かいの席の人、両隣の席の人がいなくなったら、自分も誰かのもとにいきたいと思うのなら、ちょうどよいタイミングです。
しかし、そんな人が一人もいない場合なら、ちょっと気まずい感じにはなってしまいます。最初に一緒の席になった人と会話が盛り上がっていれば、またすぐに戻ってきて話ができるでしょうが、あまり盛り上がらなかった場合は、なかなか席に戻ってきてくれないでしょう。その間ずっと一人なわけです。
これを平気と思える人はどんとかまえて、料理を楽しんだり、スマホを触ったりして時間をつぶしておいたらいいです。どうにも気になってしまう人は、思い切って誰かのもとにお酒でも注ぎに行きましょう。そして、話が盛り上がったらそのまま話せばいいし、盛り上がらなかったら、次に相手をしてくれる人を探すのです。きっと来てくれた人は嬉しいはずですから、気に利く人は話を盛り上げてくれる場合もあります。
ちょっとトイレにでも行って、気合いを入れるために「今日は自分から話しかけて楽しもう。」と念じて、交流を持つように頑張るのです。これで気分も変わり、楽しい要素を見つけられると思います。
飲み会も考え方次第
飲み会も結局のところ人との関わり合いの場であり、日頃の人間関係が顕著に影響する場でもあります。普段の仕事のうちからコミュニケーションをしっかりとっている人は、飲み会でも話す人がたくさんいるので、十分楽しむことができます。しかし、日頃から先生方とコミュニケーションをとっていない人、そもそも人付き合いが苦手な人は、人との関係性の希薄さゆえにどう立ち回ってよいか悩んでしまいます。結果、ゆっくり話せる人が見つからなくて、一人ぼっちで寂しい思いをしてしまいます。そして、飲み会後、家の布団の中で一人反省会をする羽目になります。(笑)
日頃からコミュニケーションをとって人間関係を円滑に進めている人は飲みの席でもそれなりに楽しめるはずです。飲み会が苦手な人はお酒が飲めないことが問題ではなく、日頃の先生方とのコミュニケーション不足に問題があり、結果、誰とゆっくり話せばいいのかわからなくなってしまい、楽しめなくなってしまうのです。まさに一人だけアウェーでの戦いをしているようなものです。もし、自分もそんな状態になるとわかっているのなら、休むという判断でも良いでしょうし(そんな方も実際におられました)、一人静かに食事を楽しもうという考え方にシフトして参加するのも良いでしょう。いやいや、こんな飲み会にはしたくないと思いを持ったのならば、日頃のコミュニケーションをこれから重視していけばいいのです。いきなり大勢の中で関係を作っていくよりも、まずは、1対1の関係作りから始めます。1対1でも十分話ができる間柄の先生が1人でもいれば、大勢の飲み会でもきっとその先生と話をする時間が多くなるはずです。
もちろん、仕事の飲み会よりも自分の時間を大切にしようと考えることもアリだと思います。職場で友人が少ない、仲の良い人がいないことが決してダメなことだとは言えません。むしろ、それがメリットであるとさえ考えられます。一人は寂しいから誰かといるという形だけの関係を維持しようと無理に付き合いを増やすのも良いこととは思えません。誰かと常にくっつくことで安心感を獲得し、なんとなくつながっている人間関係に満足してしまっていては、本当に良い人間関係は築けません。気の合う人がすぐに見つからなくても焦らず、出会いは少なくても自分らしさを理解してくれる人を探すことの方が絶対いいはずです。自分を見失わないように無理なく参加することを心がけていきましょう。
今回はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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