教員・教育関係

【給料は多い?少ない?】小学校の非常勤講師の仕事について解説するよ

2020年11月11日

 

こんにちは、今回は

【給料は多い?少ない?】

小学校の非常勤講師の

仕事について解説するよ

というテーマで書いていきます。

 

動画でもご覧いただけます。

 

 

こんな方におすすめ

  • これから小学校教員をやっていこうと思っている方
  • 非常勤講師のお仕事について興味がある方

 

非常勤講師と言えど、

小、中、高、大で比べると

ずいぶん違いますし、

公立か私立かによっても変わってきます。

 

今回お話するのは、

小学校の非常勤講師についてです。

 

 

非常勤講師の配属条件

 

非常勤講師は時間講師とも呼ばれ、

授業数に応じて報酬をもらうことができる

勤務形態の先生のことです。

 

非常勤講師の数は、

常勤講師と比べると圧倒的に少なく、

各校に1名いるかいないかです。

 

公立の小学校では、

非常勤講師の依頼はそれほど多くありません。

 

どんなケースで

小学校に配属されるのかというと、

主に学校内に主幹教諭が配置されている場合です。

 

主幹教諭というポジションは、

学校内の校務分掌をたくさん担っていますので、

10時間ほど授業の軽減を受ける事ができます。

その10時間の授業を担うのが非常勤講師になってくるわけです。

 

また、

国や自治体から特別指定校として選ばれて、

学校に教育予算が付く時にも、

非常勤講師が1名配置されるケースがあります。

 

このような指定校に選ばれると、

学校で新しい取り組みを行い、

その成果を報告しなければなりません。

 

そのためには、

人員も多く必要だということで

国や自治体が予算を付けてくれるのです。

 

もちろん、

指定校に配属になったとしても、

非常勤講師と言うポジションであるならば、

学校の方針に合わせて授業を行っていればいいので、

特別何か違ったことをしなければならないというわけではありません。

 

私が知っている限り、

このようなケースで非常勤校の募集が行われるということです。

 

 

非常勤講師の仕事内容について

 

どんな教科を指導するのか

 

教科指導が主な業務であり、

学級担任の授業の一部を受け持つのが一般的です。

 

受け持つ教科は決まっておらず、

勤務する学校の体制によって変わります。

 

4年生の算数担当、

5年生の家庭科専科、

6年生の理科専科

などなど色々あります。

 

学校として力を入れたいと思っている学年に

配置されるケースが多いように思います。

 

もし、

非常勤講師の募集に応募したら、

教育委員会から依頼の連絡があります。

 

そこで、

どんな教科の指導を頼まれるのかわかりますので、

内容を聞いてから引き受けるどうか決めることも可能です。

 

1教科(算数など)を同学年のクラス分に教えるケースもあれば、

3~4教科(算数、理科、社会、体育など)を1クラスに教えるケースもあります。

 

どちらのケースを引き受けるか

それぞれ好みの問題になりますが、

1教科を同学年のクラス分に

教えるケースの方が授業準備はしやすいでしょう。

授業準備を1クラス分だけしておけば、残りのクラスの授業も同じように繰り返すことができるからです。

 

1クラス目で行った授業の課題は、

2クラス目、3クラス目にかけて訂正していけるので、

授業の質も上げることができます。

「あの発問では意味が伝わらなかったから次はこうしてみよう」

「あの問題は図を使って説明した方がよかった」

などと修正がしやすいです。

同じ授業を何度もすることになるので

飽きてしまうことはあるかもしれませんけどね。

 

3~4教科を1クラスに教える

複数教科の指導もまれに依頼されることがあります。

 

このケースは授業準備は大変ですが、

大抵が副担任のようなポジションで、

1つのクラスで授業をできるのがメリットです。

 

1つのクラスだと

子どもの様子がよくわかり、関係も築きやすく、

クラスの実態に合わせた授業がしやすくなります。

 

1クラス内では時間割も変更しやすく、

学習の進み具合によって、授業内容を変更することも可能なので、

より柔軟な対応ができると言えます。

 

 

生活指導は?

 

非常勤講師は本来、

教科指導が主な業務なのですが、

1クラスで複数教科を指導する場合は、生活指導が必要になる場面がたくさんあります。

 

子ども同士でトラブルが起こった時に、

学級担任がいない場合は対応せざるを得ないです。

 

副担任のようなポジションなわけですから

子どもも担任がいないから

副担任を頼ってくるのは当然です。

 

もちろん、それはそれで

やりがいを感じる部分もありますが、

子どもの指導する際、どこまで干渉したらよいかなど

難しいところはあります。

 

トラブル対応の際の1つの基準としては

子どもの話を聞いて、お互い納得させた上で

担任へと話を通すこと。

 

「ここまでさせてもらいました。」

「あとは〇〇だけお願いします。」

という状況にしておけばOKでしょう。

 

それから

もう1つ気をつけておきたいのは

非常勤講師の授業で子どもがざわついてしまうこと。

 

学級担任が厳しいクラスであればあるほど、

子どもは担任以外の先生の授業の時に

発散しようとするものです。

 

子どもは先生の反応もよく見ているので、

隙を見せればおしゃべりや手を抜いたりするものです。

 

なので、

最低限授業が成立するくらいは、

授業規律を徹底させておいた方がいいでしょう。

 

まぁそうはいっても、

非常勤講師に過度な期待をされることは少ないので、

教科指導に専念することでしょう。

 

 

校務分掌は?

 

非常勤講師が

学校内の仕事を受け持つことはありません。

 

ただ、

学校内の仕事を全くしなくてもいいわけではないです。

 

職員室で自分しかいない場合に、

電話がなることもあれば、

お客様が来られることもあります。

そんな時は非常勤講師と言えど対応はしなければなりません。

「自分は非常勤講師だから他の仕事はしない」

などとあまり頑なにならず、

困っていたら助けてあげるくらいの余裕は持っておくのがいいです。

もちろん、出来る範囲でやっておけばOK。

 

それから、

学校行事や校外学習などで人手ほしい時などは、

授業の一環としてお手伝いをお願いされることがあります。

 

学校行事の日に限って、

出張の先生がいたり、休みの先生がいたりすると、

手を借りたくなるものです。

そんな時に、声がかかることがあります。

 

もちろん、

都合が合えば手伝ってあげたらいいですし、

お手伝いにいった時間を授業数として

カウントしてもらえることもあるのでお得です。

 

 

授業準備やテストの採点

 

授業をするためには準備が必要になるもの。

板書計画、主発問、

掲示物や教材の用意、

プリント印刷などなど。

 

テストを実施すれば採点も必要で、

テストの点数は成績にも反映させなければなりません。

 

これらの業務も全て非常勤講師が担うことになっています。

 

このように

非常勤講師の業務は

教科指導であると同時に、

その教科に関わるほとんどを担うことになり、

授業以外の業務がけっこう大変だったりします。

 

図工、体育、音楽なら

ペーパーテストは少ないですが、

その分、授業の事前準備が色々と必要です。

 

 

誰がするのか線引きが微妙な仕事

 

しかし、

教科を受け持ったからと言って、

その教科に関わる全てのことを

しなければならないのかというと

そうとも限りません。

 

実際にそんなややこしい仕事はたくさんあります。

そこで、

「これはどっちがする仕事なの?」

というものをいくつか書き出していきたいと思います。

 

 

教材の注文

 

「図工の担当になったら、教材の発注もするべき?」

→難しいところですが私の考えでは、

これは担任に任せてもよいと思います。

ただ、

注文する教材は図工担当も知っておかなければならないので、

担任と一緒に相談をする必要は出てきます。

その時に、どちらが先に、

「注文しておきます。」

と言うかどうかくらいの問題。

 

電話くらいなら

非常勤講師の方でもできるので、

やってあげてもいい気がするが、

 

学年の会経費を把握しているのは

担任なので、やはり

担任の仕事であると思います。

 

 

掲示物の貼り替え

 

「習字・図工の作品の掲示は誰がするべきか?」

→これも微妙ですね。

非常勤講師が担ってもいいような気もするけど、

作品の掲示まで担当するべきなのでしょうか。

 

私の見解では、

授業中に掲示できるなら授業中にしたいよいが、

休み時間や勤務時間を過ぎてまでするほどではないと思います。

 

「担任の先生が助かるし、掲示してあげよう」

と思えばやってあげたらいいし、作品が早く終わった子どもに

手伝ってもらえばすぐにできますからね。

 

 

生き物のお世話

 

「教室で飼う生き物・植物の管理は誰がするべきか?」

→これも線引きが難しいですが、理科の専門教科の担当であれば、

準備と片付けまでは教科担当の先生が担うことになるでしょう。

 

植物の種を買ってきたり、

メダカを買ってきて育てたり、

色々とすることがありそうです。

 

ただ、

非常勤講師が理科の専門教科の

担当になるケースは少ないのでしょう。

(授業以外の業務が多すぎるため)

 

理科の専門教科の担当でなく、

小学3年生の理科を任されたならチョウを育てる準備が必要になります。

花畑からチョウの幼虫を捕まえてきて、

虫かごを用意し、キャベツなどの食料を集めておく。

ここまでは用意しておかなければならないでしょう。

 

でも、

生き物や植物は、毎日の観察、お世話が必要になるので、

やはり担任にも手伝ってもらわなければならない場面は出てきます。

せめて、

出勤した日は生き物の様子とお世話をしつつ、

授業が終わって帰る時には、担任にも声をかけつつ、

協力してやっていく必要がありそうです。

 

まだまだ他にもありそうですが、

「私の学校ではこの仕事を担任がやっているよ。」

「僕の学校は非常勤講師の方が全てやっているよ。」

などという意見があれば

ぜひコメントいただけたらと思います。

 

 

授業準備やテストの採点時間は報酬がもらえるのか

 

授業準備やテスト採点などの時間は

非常勤講師の報酬に反映されるのでしょうか。

 

残念ながら、

これらの時間に報酬は発生しません。

 

あくまでも

報酬は授業をした時数のみであり、

いくら授業準備や採点に時間をかけたとしても、

それが報酬に結びつくことはありません。

 

残業手当てなどというものも

当然ありません。

 

つまるところ、非常勤講師は

サービス残業をしなければならないことを意味します。

 

私も非常勤講師を経験したことがありますが、

授業準備や採点にかなりの時間を費やしました。

 

1日に2時間分の授業を受け持った日があったなら、

前後1時間は必ず準備時間に充てていました。

そうでないと良い授業ができません。

つまり、授業準備なしでは

子どもたちが食いつく授業には

ならないということです。

 

このように授業準備や採点は、

子どもたちにとって、必ず必要な時間であるはずなのに、

その時間の報酬が計算されていないというのはおかしな話です。

 

ここ最近、同一労働同一賃金の見直しによって、

時間外の業務(採点業務など)にも報酬が与えらえるというケースが増えてきています。

まだ実施されていない市区町村もあるようですが、今後改善されてくると考えられます。

 

 

年収・時給について

 

小学校の非常勤講師は

パートタイムと同じような時給方式で、

1時間の授業を何コマ実施したかによって報酬が支払われます。

 

小学校の1コマあたりの授業時間は45分ですが、

一応その前後5分くらいは授業と見なされています。

 

1時間の報酬はおよそ2000円~3000円。

そこから経験年数によって多少時給が上がっていくようです。

 

中には

時給の上限がない都道府県もあるようですが、

ほとんどが上限を設けており、3000円弱で頭打ちをします。

期末勤勉手当(ボーナス)はないところがほとんどのようです。

 

小学校の非常勤講師の年収は

100万~200万前後だと言われています。

1コマの授業の報酬の平均が2500円で、

1週間の勤務時間は、10時間や15時間が多いと思われます。

 

仮に、1週間で10時間働いたとすると

2500円×10時間=25000円。

25000円×4週間=10万円。

10万円×12か月=120万円。

 

1週間15時間働いたとしても、

2500円×15時間=37500円。

32500円×4週間=15万円。

15万円×12か月=180万円。

 

はい、

100万円~200万円になりますよね。

これだけの報酬で生活をしていくのは

厳しいと言わざるを得ません。

 

 

社会保険について

 

社会保険について考えてみましょう。

まず、

公的医療保険と公的年金は全国民が

加入することになっていますね。

 

正規の教員なら

共済組合の健康保険に入り、

厚生年金に加入します。

 

非常勤講師は、

基本的には国民健康保険、

国民年金に加入することになります。

 

私が知る限りでは、

週の労働時間が20時間以上であること、

年収が月に88000円以上(年収106万円以上)あること、

1年以上勤務する見込みがあること、

1日または1週間の労働時間が正規の教員の3/4以上であること、

 

これらの条件全てに当てはまっていたら、

健康保険、厚生年金に加入することができます。

他にも細かな条件があるかもしれませんので、自治体に確認してください。

 

そして、もう一つ気になるのが、

非常勤講師は確定申告が必要なのかどうかという点。

 

あなたの勤め先が1校のみで、

収入が給与所得のみの場合は、

自分で確定申告をする必要はありません。

常勤の先生方と同じように書類を提出すれば学校側が申告してくれます。

 

ただ、

勤め先が2校以上になるケースや、

給与所得以外の収入がある場合は

自分で確定申告をする必要が出てきます。

 

初めての方にとって、

自分で確定申告をするのはハードルが高いように思いますが、

今は便利なソフトもたくさん出ており、

数字を入力するだけで簡単に出来てしまいます。

国税庁のホームページを参考にすると簡単にできます。

 

 

任期について

 

小学校の非常勤講師の場合は、

1年ごとに契約を更新していくことになります。

 

そもそも

収入の少ない非常勤講師を希望する人は少ないので、

新たな人材が見つからない限りは、

引き続き契約をしてもらえる可能性があるでしょう。

もちろん、

勤務態度や授業の質など

一定の評価をされていた場合の話です。

 

それでも

毎年、次の依頼があるのかひやひやしながら

年度末を過ごすことになるのも辛いところ。

 

仕事が学校の非常勤講師しか選択肢がないと厳しいですが、

別の仕事を掛け持ちしているなら、

そちらの仕事を優先しつつ、

非常勤講師の授業数を決めていけばいいでしょう。

 

「今年度は、週に10時間勤務に減らそう。」

「来年度は10月から3月までの半年間だけの勤務にしよう。」

などと自分都合で決められるのは良いところです。

 

 

副業について

 

非常勤講師は副業が可能であり、

これが大きなメリットと言えるでしょう。

 

いつか正規の教師になろう

と思っている方以外は、副業はするべきです。

 

いえむしろ、本業の合間に、

副業として

非常勤講師をしておくのが

正しいのかもしれません。

 

悪い言い方になりますが、

非常勤講師と言う仕事は、

使い捨てのコマのようなものです。

 

学校事情で

非常勤講師の割り当てが次年度からなくなることもよくあります。

どれだけその学校に貢献しようと、

必要がなくなったら、もうその学校には勤務させてもらえません。

 

そんな不安定な仕事を

自分の本業としてやっていこうと

思うのは得策ではないでしょう。

 

むしろ、

自分の都合に合わせて、

本業が軌道に乗るまで利用してやろう

という気持ちで受け持つくらいがちょうど良いです。

 

決してこの仕事だけに依存することなく、

他の仕事がうまくいけばそっちに切り替えるつもりで、

つなぎとしてやっていくことも必要だと思います。

 

だから、

副業は必ずやっておくべきでしょう。

 

 

非常勤講師はどんなところを評価されるのか

 

非常勤講師はどんなところを評価されるのでしょうか。

非常勤講師の業務の中心が授業であるならば、

良い授業ができるかどうかに尽きるでしょう。

 

子どもの興味を惹きつけ、

意欲的に取り組めるような活動を取り入れながら、

しっかりと学力を身に着けさせる。

これらのことができていたら、

授業力のある先生だと認められるでしょう。

 

非常勤講師は、

授業準備をする時間が取りやすいという

アドバンテージ(サービス残業ですが)があるので、

じっくり授業を研究していきたい方には向いている職業でしょう。

 

もちろん、

授業の中身ばかりに気がいって、

子どもの実態が見えなくなってしまってはいけません。

学習の土台となる授業規律を守らせていくことも必要で、

ここも評価のポイントになってくるでしょう。

 

私自身も非常勤講師をやってきましたが、

時間をかけて教材研究をした授業で、

子どもが楽しそうに学んでいる姿を見るのは嬉しいものでした。

 

そこは仕事のやりがいにもつながってくるところなので、

大事にしていくべきところかなとは思います。

 

こちらが楽しく授業ができたら、それはきっと子どもにも伝わります。

そういう正の循環を作れたらきっと良い評価ももらえるでしょう。

 

 

今回はここまで。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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