学級経営 教員・教育関係

【知らなきゃ損する】小学校の席替えの秘密を教えます

投稿日:2020年9月7日 更新日:

 

こんにちは、今回は【知らなきゃ損する】小学校の席替えの秘密を教えますというテーマで書いていきます。

 

 

こんな方におすすめ

  • 席替えで悩んでいる先生方
  • どうやって席替えが行われているか知りたい方

 

 

学級の中で子どもたちが楽しみにしているイベントのひとつが席替えです。小学校ならだいたいひと月に1回のペースで席替えが行われています。

「やったー、仲良しの友だちと近くの席になれた!」

「友だちと離れてしまった・・」

なんてこともよくあるのが席替えです。子どもにとってはそんな感覚ですが、そもそも席替えをすることはどんな意味があるのでしょうか。一度ゆっくり考えてみたいと思います。

 

 

席替えのメリットとは

 

席替えには大きく3つのメリットがあると考えています。

1つ目のメリットは、新しい友だちと関わる機会が作れることです。

これは子ども目線で考えた場合のメリットです。

席替えを通して、新しい友だちと関わる機会を作れるのは席替えをするねらいであると思います。席が近いと自然に話をする機会も生まれ、ささいな会話の中でお互いの共通点が見つかり、そこから親しい関係になれたという子も少なくなくありません。

特に地域の小学校にはいろんな子どもがいます。経済的に豊かな家庭に育った子、そうでない子、元気で活発な子、おとなしい子、優しい子、意地悪な子などなど。もちろん、こういった部分は子どもに備わった一面で、良い悪いということではありません。それぞれ違った環境で育ったいろんな性格の子どもがいるという意味です。そんな子たちと関われるのがよいと思います。

小学校は集団生活を学ぶ場であり、いろんな友だちとの関わりの中で、楽しいことも、嫌なことも経験していきます。それが良いところであり、席替えをすることでそういう経験をする機会が増えます。そんな中で過ごしていくことで社会性を伸ばすことにもつながってきます。そんな機会を与えてくれるのが席替えです。

 

2つ目のメリットは、落ち着いた学級づくりに活かせるということです。

これは学級担任の目線で考えた場合のメリットになります。もちろん、学級が良いクラスになるということは子どもにとってもメリットが大きくなることを意味します。

席替えは、担任の先生の学級に対する考えが反映されています。例えば、学習面で課題がある子が多くいる場合は、席替えを通してそんな子の座席を前にして集中しやすい環境を作ってあげます。また、視力が低い子、聞こえにくい子が、授業で困らないよう座席の配慮をしていくといったことです。

また、子ども同士の相性も考えながら、どういう組み合わせが学級運営にとって良いかも考慮します。

このように授業がわかる、集中できる、そして勉強がわかるという気持ちを持たせることが落ち着いた学級につながっていきますので、そういったことを考える席替えは非常に重要だと言えます。

 

3つ目のメリットは、環境に変化を加えることで切り替えができるということです。

同じ人間関係が固定されていると、だんだんダレてきてしまうものです。仲良し同士の関係でも、必ずしもそれが学習するうえで効果があるとは言えません。周りの友だち、座席位置が変わることで、これまでうまくいかなかったこと、頑張れなかったことをリセットし、やり直しができるのです。

席替えを機に、隣の子の一声で宿題をやってこれるようになった子、急に元気に学校に登校できるようになった子など前向きな気持ちに変わった子がたくさんいます。

 

これは子どもだけの話ではなく、学級担任にも当てはまります。いつも気になって注意ばかりしていた子どもの座席が変わったとたんに、その子どもの行動が気にならなくなったということもあります。いえ、むしろ良いところがみえてくるような時もあります。

環境が変わることで子どもの見え方も変わってくるのです。私たち教師も席替えによって気分転換され、よく目に入ってくる子どもが変わるのです。これはきっとプラスの効果を生むでしょう。

 

 

席替えの決め方

 

では、席替えにはどのような決め方があるのか見ていきましょう。座席配置の基本は、机を2つくっつける2人ペアのパターンです。2人ペアは男女混合のケースもあれば、男女が隣り合わせに座っているケースもあります。ここは学級や学校によって異なりますが、学期スタート時は出席番号順に座る座席になるでしょう。

基本的なパターンは以下のような座席です。35人学級で考えています。

 

 

この配置を基本に、4人組、もしくは5人組でグループを作ったりします。話し合いなどをするときにグループごとで向かい合って座り、一緒に活動をします。

 

 

学級担任が指定する

 

その後の席替えはどのようにしていくでしょうか。おそらく、最初のうちは、学級担任が全て決めてしまうことが多いでしょう。学級担任が決めた座席というのは、一番みんなが学習しやすい環境であり、たくさんの友だちと関わることができる座席であると言えます。担任は、ある程度学級の様子を見ていく中で、どんな座席が良いのか把握しています。

担任にとって学級運営をうまく進めていくことが一番大切なことですから、そこを重視するというのが指定座席のメリットだと言えます。

 

もちろん、デメリットもあり、毎月、担任が席替えの配置を考えるのはけっこう大変です。色々考えて作ってはみたものの、いざ席替えをして座らせてみると、紙上では見えてこなかったことが見えてくることもあります。

同じ席の子がいたり、同じペア同士があったり、相性の良くないペアができていたり・・・もうそこから大幅な変更はしにくくなりますので、しっかり事前の念入りなチェックが必要になります。けっこう時間とられてしまいます。

 

そして、1年間ずっと担任が座席を指定するこの決め方だと、子どもたちも先生に全て決められてしまうという不満が残る可能性はあります。

「たまには、くじ引きや自由席で席替えをしたいなぁ」

「僕は〇〇だからいつもこの席なんだ・・・」

「私はいつも後ろの方ばかりだ・・・」

こんな声が聞こえてくることもあるでしょう。

もし、1年を通して全て指定席にするなら、そんな不満を払しょくできるくらいの学級経営が求められるでしょう。

 

 

全員でくじ引きをする

 

子どもたちにとって、くじ引きをするのは楽しいものです。ドキドキ感を味わうことができるからです。

くじ引きの方法は色々ありますが、一番簡単なのは、次のような方法です。

紙に人数分の線を引いておき、線の下に番号を書いておきます。番号を隠した状態で線を選ばせ、子どもに番号を伝えます。あとは、その番号に沿って、黒板にかいていってあげます。

 

友だち同士で

「何番引いた?」

「どこの席になった?」

なんて会話で盛り上がります。

 

くじ引きの良いところは、自分でくじを引けるということ、公平感を持たせることができることです。席の結果が良くも悪く納得感は持たせやすいでしょう。

ただ、やはり、前回と全く同じ席になってしまう、男女のペアが同じになってしまう子などがいたりすることが考えられます。また、おしゃべりをしてしまう子が固まってしまったり、学級経営上、好ましくないペアになる場合もあるので、そのあたり注意が必要でしょう。そんな場合はチェンジさせるのか、あくまでもくじのままでいくのか事前に伝えておくと不平不満が出にくいです。

 

やはり、後で担任が操作をすることができるよう、くじの結果はすぐに公開しないのも手です。あまり前回と変わっていなかったり、偏った座席になってしまっていたりしては学級にとって好ましくありません。なので、そこはこっそり調整してあげることも必要でしょう。私もくじ引きで多少操作をしていましたね(笑)

 

 

相談、じゃんけんで決める

 

相談、じゃんけんというなんともユニークな方法もあります。やり方は、まず、黒板に名前なしの枠だけ記入し、自由に書きに来させます。

 

 

 

 

男子は男子だけで集まって、じゃんけんをしたり、話し合ったりして決めます。女子も女子だけで決めます。

男女を分けて決めていかないと一緒にすると、「この男子が隣なら・・・」「この女子がいるから嫌だ」みたいな話が飛び交って進みません。嫌な思いをする子も出てくるので注意です。

なので、話し合いなら男女別ですることです。

 

この決め方も何度かしたことがありました。子どもたちから、一度自分たちで決めてみたいという声があったためです。けっこう時間はかかりましたが、それなりにみんな譲り合って決めていました。

ただ、デメリットもあって、仲良しの子が固まってしまったり、声の大きい子が優先的に席を決めていたり、やや不公平な部分がありました。結局、1~2回して、みんなからこの決め方をしたいという声は上がらなくなりましたね。

席替えでいろいろ話し合ったり、駆け引きするのが面倒になってきたのだと思います。これも経験ですね。

 

 

完全自由席

 

これも私は何度かしたことがあります。メリットは好きな友だち同士で近くの席になれることです。自由席にするとたいていの子は大喜びですが、友だち関係をうまく築けていない子にとっては辛いことかもしれません。

いったい誰と一緒の席になったらいいのかと悩んでしまいます。そして、そんな子は席を選べないので、たいてい後回しの席にされてしまいます。

なので、自由な決め方が決して良いことであるとは言えません。

もし、するならそんな子がいることも考慮した上ですることを子どもたちにも言っておくことです。他の子のことを考えてできるなら許可をするのです。

 

どちらにしても、あまり長期間するものではないと思いますので、「1日だけ限定」などと決めてするのが良いでしょう。

 

 

席替え前に配慮するべきこと

 

学級担任が席替え前に配慮するべきポイントをまとめておきます。

 

まず、子どもたちの視力です。後ろの席だと黒板の字が見えない子がいますので、そんな子がいないか先に確認しておくようにします。視力の低い子は最前列、もしくは前から2列目までなど、席を限定してあげます。メガネをかけていても見えにくいという場合がありますので、子どもに直接聞くようにするのが良いです。

また、耳が聞こえにくい子も同様です。どちらの耳が聞こえにくいのか、それによっても座席を右側にするのか、左側にするのか変わってきます。

 

それから、支援を要する子どもです。担任の近くにしてあげることで落ち着いて学習できる子もいれば、後ろの方で刺激の少ない場所が集中できる子もいます。そのあたりの事情は担任の先生が一番知っているでしょうから、こっそり子どもと決めておくのもよいかもしれません。

事前に決められるのが嫌だという子にはきっちり席替え後のお約束はしておきましょう。支援学級在籍の子どもなら支援担任と相談しておくのがよいです。

 

 

理想的な席替えとは

 

子どもたちは

「去年の先生は自由席、くじ引きをさせてくれたーー」

などと言って、自分たちの要求が通るように、あの手この手を使ってくることもあるものです。子どもの要望通りの席替えをして、学習に集中できない、メンバーがいつも固定化されてしまう、わがままを言う子が増えるいるようなことにもなりかねません。

子どもの思いを大切にしたいことと、子どもたちの要望通りにしてしまうことは全く別物です。子どもたちの要望に押されてしかたなく、子どもたちの思い通りの席替えをすることにならないように気を付けましょう。主導権は必ず担任が持っておくことです。

 

学級担任として、なぜ席替えをする意味があるのかを子どもたちとしっかり話し合っておく必要があるでしょう。学習ができるような環境と新しい友だちと関われるようにするというのが目的ならば、最初からくじ引き、じゃんけん、相談などでは決めるのは早すぎるかもしれません。

まずは担任が決め、その中で少しずつ子どもたちと話し合いながら許容範囲を広げていってあげるのがよい手順かもしれません。今の子どもの実態をみて、どんな決め方ならうまく学級が機能するか、落ち着いて学習ができるかというのが最も大切なことです。

 

それから担任目線で言うと、席替えをしても、要配慮の子どもへの個別の支援がをしてあげられるかどうかも考えておくべきです。支援をしてあげたい子が担任から離れてしまって目が行き届きにくいことになってしまい、学習面でのフォローができなくなるのはよくありません。その辺のこちらの事情も考えた上で席替えをするべきでしょう。

 

子どもにとっても、担任にとっても、より良い席替えになっていることが理想です。月に1回とは言え、楽しみなイベントでもあるので、しっかり時間をとって子どもたちと話し合って進めていきましょう。

 

今回はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。

こちらの記事はよく読まれています

1

  こんにちは、今回は【これで学級運営がうまくいく】一人一役システムを紹介します!というテーマでお話していきます。   こんな方におすすめ これから小学校教員をやっていこうと思って ...

がっかりしているイラスト 2

自分には教員には向いてないと思っている方、実際に勤務して教員は勤まらないと感じている方へ。適切な対処法と私の経験談を読んでいただき「まだまだ大丈夫だ!」という元気と勇気をお届け致します。

3

教員として勤めていくと、どのように出世していくのでしょうか。その仕組みと出世するための働き方をご紹介いたします。

-学級経営, 教員・教育関係

Copyright© 教員のための精神と時の教室 , 2020 All Rights Reserved.