教員・教育関係 現場の内情

【この情報・・・絶対マル秘です】小学校のクラス替えの実態 

投稿日:2019年3月21日 更新日:

 

こんにちは、今回は、【この情報・・・絶対マル秘です】小学校のクラス替えの実態というテーマでお話していきます。

 

アニメーションの動画も作っておりますので、よければこちらもご覧ください。(2020年4月作成)

 

 

こんな方におすすめ

  • これから教員をしていこうと思っている方
  • 小学校の子どもをお持ちのお父さん、お母さん
  • 教育に関心がある方

 

小学校のクラス分けは一大イベント!

 

4月から新学期を迎える時に、小学校に通う子どもとその保護者にとって、一番楽しみなイベントと言えばクラス分けです。今まで過ごしてきた学級の子どもたちがシャッフルされ、新しいクラスに振り分けられていきます。その新しいクラスで1年間同じ教室で過ごすことになります。

「どのお友だちと同じクラスになるのかな?」

「〇〇さんと同じクラスだったら嬉しいな。」

などと大きな関心ごとの一つになります。

 

しかし、クラス分けは、私たち教員にとっては大きな悩みの種になっています。決して適当にクラスを分けているわけではなく、何度も話し合いを重ねた結果できたクラスでもあるのです。本当にいろんな項目を考えてクラス分けをしなければならないというのが現状であり、うまく分けたつもりでも、

「このクラスは大丈夫かな?」「少し学級運営が難しくなるかもしれない。」なんて思うクラスも出てきてしまいます。今回は、私たち教員が毎年行うクラス分けの実態をお話ししていきます。学年のクラスが3クラスあったと仮定して話を進めていきます。

 

 

教員がクラス分けをする際に考慮するべき点

 

年度末の3月に、クラス分けを進めていく時に、私たち教員は、次のような項目を確認しながら、現在のクラスの人数を3分割にしていきます。重要項目を挙げると、「友だち関係」、「学力」、「リーダー性」、

「要配慮童」、「要配慮保護者」、など。大体このような項目で分けていきます。

 

友だち関係で意識するところは、よくトラブルがあり、それが継続して続いてしまっている子同士はいないかどうかです。そんな子どもがいるならクラスを離すようにします。相性というものもありますし、お互いのためにもよいでしょう。それから、いつも同じグループで行動している子どもたちも分けます。できるだけたくさんの友だちと関わりあえるように、関係リセットしてあげる方がお互いの学びになります。もちろん、その友だちがいることで安心感が持てていたり、学校に登校できているという特別なケースの子どもがいる場合は、同じクラスにしてあげます。基本的には、主要な子どもを3等分するというのは最もセオリーだと思います。

 

学力の観点においては、どのクラスも均等になるように分けてあげるのが望ましいでしょう。できる子どもがどこかのクラスに偏ってしまわないようにしたり、学習に課題のある子どもが多くならないようにしたりします。クラスに偏りが出てしまうと、先生の目が行き届かなくなってしまいますし、友だち同士で助け合う、教えあう場面もうばってしまうことになります。協力し合うような場面を多く作ることは、学級運営においてとても大事なことですので、よくできる子ともう少しの子をうまくミックスさせてあげるのがいいです。

 

リーダー性については、どのクラスにもみんなを引っ張っていけそうな子どもが入っているのが望ましいです。もちろん、学級の中で伸ばしてあげることもできますが、前に出るのが苦手な子や、好きではない子もいます。積極的にクラスの中で話をしたり、まとめたりすることが好きな子はクラスを分けてあげて、それぞれのクラスで活躍する機会を持たせてあげるようにするのがいいでしょう。

 

要配慮児童については、生活指導面で配慮が必要な子ども、支援学級に在籍している子ども、外国籍の子ども、性的マイノリティーの子ども、不登校傾向の子ども、被虐待の疑いのある子どもなどいろんな観点でクラス分けをしてきます。対応自体が難しい子どももたくさんいますので、そのような子どもが一つのクラスに偏らないのがよいでしょう。〇〇さんがいると、〇〇さんには良い影響を与えないというケースもあります。例えば、友だち関係でトラブルになりやすい子どもがいるクラスには、誰とでも分け隔てなく接することができる子を多く集めてクラス編成をしてあげます。また、一人ぼっちになりやすい子には、穏やかな子や優しい子を一緒のクラスにしてあげます。

 

要配慮保護者という点については、要配慮児童の観点とつながっている部分があり、ていねいな対応が必要な家庭の子どもを分散するようにいます。保護者の中でも、学校不信のある方、子どものことで不安感が強い方は、学校での出来事の報告を適宜してほしいというニーズを持っていることが多いので、ていねいな対応が求めれる保護者は偏ることなくクラスを分けます。また、子ども同士のトラブルに過敏な保護者の子どもがいるクラスには、何かその子とトラブルがあったことのある子どもは離しますし、トラブルを起こしやすい子も分けておくのではないでしょうか。

 

このように、たくさんの項目を意識してクラス分けは行われています。最終的にクラスを決定しても、必ずしも1年間落ち着いたクラスになるのかどうかはわかりません。先生方も「次も楽しい学級になりますようにという思いでクラス分けをしています。

 

 

懇談会で保護者がクラス分けの希望を伝えることがある

 

学年最後の学級懇談会などで、保護者の中で「〇〇さんとクラスを離してください「〇〇さんと一緒のクラスにしてください」などとおっしゃっていく方が実は多いです。新年度のことが心配で、よいスタートを切ってほしいという親の気持ちもわかりますが、私たち教員の立場で言うと、それを全て考慮してクラス分けをすることはできません。保護者にとっては、自分の子どものことを考えておっしゃっているわけですが、学級の先生は学年全体のことを考えてクラス分けをしなければなりません。

 

なので、先生に伝えたからその通りにクラス編成をしてくれるとは思わないようにしてください。希望通りにならないことも当然ですがあります。「〇〇さんと〇〇さんは離れた方がいい」、一緒のクラスの方がいい」という情報は圧倒的に学級担任の方がよく把握しています。子どもにとって、どのクラスがいいのかという点でクラス分けをしているのです。1つの側面だけを見て物事を判断しているわけではなく全体を見て判断しています。なので、そこは信頼して任せましょう。

 

とはいっても、「子どもがしんどくなってきていて心配だ」という方は先生にその思いは言っておいてください。その気持ちだけでも伝えておくべきです。その話の内容によっては、クラス分けに大きく影響しない場合に限り、考慮されることがあるでしょう。私たち教員の立場で言うと、保護者懇談会ですぐにOKの返事は言えないですが、大抵悩んでいる保護者、子どもがいるという話であれば考慮してあげています。

 

なので先生に伝えておいても損はないです。

 

 

どのクラスを受け持つのか駆け引きがある

 

3月までにクラス分けを済ませ、4月になると学校内で、担任の先生が決まっていきます。担当学年は4月の最初に発表され、そこから学年のメンバーで集まり、何組を受け持つか、つまり誰を受け持つかを決めていくことになります。ここも大きな問題で、一波乱あります。(笑)

まず、3つに均等に分けたクラスであっても、どうしても難しいクラスはできてしまっています。もしかしたら、

難しいクラスは遠慮したい」、「たくさんの課題を持っている子どもがいるクラスは持ちたくない」と心の中で思っている先生もいるものです。先生方も新しいクラスを持つというのは覚悟がいることで、難しいクラスで課題がある子が多いクラスを進んで受け持つのは、かなり勇気のいることですからね。そうなると、誰が難しいクラスを受け持つのかという話になるわけですが、話し合いは簡単ではありません。

 

新学年を受け持つメンバーの中には、たいてい昨年度から引き続き担任になる先生が残ることがあります。2年続けてその学年を受け持つ先生を1名は残しておくのです。そして、新しくその学年の担任になる先生とミックスして編成しています。ということは、引き続き担任をする先生の方がその学年の情報をたくさん持っていることになります。一方で、新しくその学年の担任の先生たちは、その学年の子どもの実態を詳しく知りません。

 

ここで、引き続き担任をする先生が情報強者になり、うまくその中の難しいクラスを避けることができてしまうわけです。本当は子どもの実態を知っている先生こそ難しいクラスを持つべきなんですけどね。さらにひどい話では、新年度も引き続きその学年の担任ができるだろうと予想して、クラス替えの時に、自分が受け持ちやすい子どもばかりを入れてクラス分けをしていたことがあるという話も聞いたことがあります。最終的にそのクラスを自分で持つためにです。

 

こういった情報格差はもはやどうしようもないことです。4月の段階では、引き続き担任をする先生が、しんどいクラスを持ってくれているのか、その先生が持ちやすいクラスを持っているだけなのかは、その学年を初めて受け持った先生方が正確に知るすべはありません。昨年度中のクラス分けをしていた時期に、その他の先生から情報を得ておくことはできますが、クラス分けの子どもの分け方にまで口を出せません。だってわからないからです。

 

もうここまできたら、信頼して知っている先生に言われるがまま、クラスを受け持つしかないでしょう。だから、腹をくくって全力で頑張るのです。

このように、クラス分けと言っても、先生方の中でも「自分はどのクラスを受け持つべきなのか」と非常に悩ましい問題なのです。もちろん、経験が浅い先生がいる場合は比較的持ちやすいクラスにしてあげますし、大きな仕事を受け持った出張の多い先生にも配慮されるべきなので、そこは学年集団が協力し合わなければならないことです。

 

クラス分けで全てが決まるわけではない

 

このようにクラス分けと言っても、色んな事情を考慮して分けられていること、また、学校内の事情で(駆け引きもあったり)担任の先生も決められていくということがお分かりいただけたかと思います。

 

でも、クラス分けで全てが決まるわけではありません。正直、私個人的にはそんな重要だとは思いません。

先生方の頑張りで、いくらでもクラスは良くなりますし、大変な状況になったとしても学ぶことはたくさんあります。どんなクラスになっても、前向きに取らえ努力を忘れずに全力で頑張っていこうという気持ちこそ大事なことです。自分がこのクラスをうまく作っていくんだという強い気持ちがある先生は、クラス分けなど一切気にしません。絶対にうまく学級運営ができるからです。クラス分けよりも、そんな思いを持つことが大事です。

保護者の方は、子どもが良い経験をしているんだという強い気持ちを持って子どもを見てあげてほしいです。間違っても子どもと一緒にあたふたすることなく、どんと構えていてほしいです。友だちを責めたり、先生を責めたりすることは子どもには教えてほしくないですね。自分の心の持ちようでどうにでも変わるんだということを伝えていってほしいです。

先生方は努力を忘れずに、保護者の方は、先生・子どもを優しく見守る気持ちを持って。

 

よりよい1年間が過ごせるといいですね。

 

今回はここまでにします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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