こんにちは、今回は【私は教師に向いていない?】途中退職していった先生の特徴とはというテーマで記事を書いていきます。
こんな方におすすめ
- 教員に向いてないかもしれないと自信がない方
- 教員が辛くて、しんどくて、辞めたいと思っている方
- 教員をやっているが、いつも失敗ばかりで、自分に自信がない方
この記事を書くにあたって
「教師なんて、いえ仕事なんてもっと楽に力を抜いて働けばいい」
ということが頭の片隅にでも残ってくれれば、首の皮一枚で踏みとどまれるかもしれない、そんな期待をもって書いているということをご理解いただけたらと思います。
関連記事もございますので、まだご覧になっていない方はどうぞ。
【初めて小学校教員をする方へ】中途退職をしないための心構えを伝えます
もくじ
辞めてしまう先生と同僚の感覚のズレ
途中退職を決断する先生は
「自分は教師に向いていなかったんです・・・」
そう言って、何もかも決めてしまい、現場の先生たちに報告をします。
このように報告をしてくれるならまだましですが、それすらないまま突然来なくなってしまうことも少なくないです。
私が教師の頃、主に20代の若手の同僚が途中で辞めていくこのような現状をみてきました。
「なぜ、突然辞めてしまうの?」
と感じる同僚が少なくないくらい、辞めてしまう先生のしんどさに気づいていないことも多いです。
現場の先生方がその事実を知った時には色んな意見が出るものです。
「あの人には教師は無理だったんです」
「簡単に辞めてしまうなんて弱すぎる」
「教師はそんな甘い仕事じゃない」
とバッサリ切り捨てる方もいました。
一方で、
「どうして助けてあげられなかったのか」
「なぜ、学校としてフォローできなかったのか」
と辞めた方を擁護する意見もあるもの。
私自身も何もできなかったことに対して歯がゆい気持ちになったものです。
「もっと、声をかけてあげたらよかった。」
「教室に行って話を聞いてあげたらよかった。」
「何か手伝ってあげられたことがあったのではないか。」
後になって色々と後悔することもしばしば。
同僚が大変な思いをし、途中退職に追い込まれるまで、私も含めどこか他人事になっていたところがあったのも事実。
どうにかしてあげなければと思って腰を上げた時には、もう手遅れになっていることも少なくないのです。
ちょっとでも、しんどそうにしている先生がいれば、現場の先生方同士で助け合えたら一番いいけど、それがうまくいかない学校も少なくないのです。
「本心ではどうでもよくて放っておいたんじゃないのか?」
と厳しい突っ込みをしたくなるかもしれません。はい、確かにそれは事実でしょう。自分の時間を全てさいてまで、どうにかしてあげようとまではいかないものかもしれません。
厳しい言い方かもしれませんが、学校に先生として勤務している以上、最初から最後まで誰かが助けてくれるということはないかもしれません。現実はそんなところがあるのも事実です。
では、一体どうすればそんな方を減らすことができるのでしょうか。
途中退職しやすい先生の特徴とは
これから教師になる方が途中退職者にならないための対策を考えてみました。
何より効果的なのは、途中退職者の特徴を知り、その情報を活かして、同じ過ちを繰り返さないようにすることです。
これから途中退職していった先生の特徴を紹介していきます。(辞めてしまった先生方には申し訳ないが)
簡単な話、そういう特徴が自分に当てはまるなら、そこを変えていけばいいのです。
もちろん、そういう特徴があるからダメだと言いたいわけではないです。
結果としてそういうタイプの人が途中退職者の中に多かったということです。
そういうタイプに自分が当てはまっているかわかっておくだけでも、その後の結果はずいぶん違うと思うのです。
これから順にみていきますが、途中退職者のほとんどが精神的に追い込まれていくということ。
人間、心の安定、メンタルが一番大事なのです。
このメンタルをやられやすい特徴の方として書いていきます。
子ども思い過ぎる
教育者にとって一番大事にしてほしいところではありますが、子どもとの関わる経験が浅い先生は要注意です。
子どもを思う余りに、指導が緩くなったり、一貫性がなくなったりしてしまうことがあるんです。
子どもと言うのは先生をよく見ているもので、どこまでしたらこの先生は怒るのか、どこまでは自分たちの主張を通せるのか、などと計算しているもの。
子どもの主張を聞きすぎるあまり、気づかぬうちに子どもの言いなりになってしまうことも少なくありません。
そんなことを許していると、一部の力のある子どもが権威を振るいだし、周りの子どもに迷惑をかけ始めます。すると、嫌な思いをした子どもは家に帰って親に報告をし、心配になった保護者が学校へ問い合わせをする。
ひどくなると、毎日このような保護者対応に追われることになります。
最初のうちは、
「あの先生のクラス、厳しいね」
と同僚の先生方に言われるくらいでちょうど良いと思います。やっていくうちに、よい加減もわかってくるもの。
ただ、大きな声で叱責したり、怒鳴ったりする指導はNGですよ。叱りつつも感情は出しすぎないこと、これが一番効果的です。
言われた言葉を真に受けすぎる
教員をしていると、先輩教員やクラスの保護者から色んなことを言われるものです。
先輩教員もいろんな方がいるもので、ほどほどに聞いておかないと仕事ができなくなるということもあります。
表向きはしっかり聞いているフリをしつつ、裏では自分のやり方でやっていく、それくらい図太くやっていかないと身が持ちません。
相手を見極めつつ、あまり言われたことをちゃんとしないといけないと思い過ぎないこと。
保護者もいろんな方がいます。
よく問題を起こす子どもはどこにでもいるものですが、そんな子どもの保護者の中には、子どもの非を認めず、学校の責任転嫁してくるような方も少なからずいます。
「学校はいつも子どものことを悪く言ってくる」
と感じており、学校不信になっています。
すると、自分の子どもが悪いとわかってはいるものの、感情的に認めることができず、自己防衛に入ります。
そして、子どもの問題行動が学校のせいだと言い出し、色々と要求を突き付けてくるのです。
こうなると、どう対処していけばいいかわからなくなるものです。
その子どもも、どんどんエスカレートし、担任では抑えが効かなくなります。その背景には、保護者の学校批判や担任批判があり、学校の言うことを聞かなくてもよいと思ってしまっています。
これは最悪のケースですが、子どもをビシっと叱れるためにも、保護者の言うことを真に受けすぎないことが重要です。
建前上で
「すいません」
とうまく聞き流し、学級では学級のスタンスを崩さずにやっていくこと。
この前向きな気持ちが重要です。こちらが悪いなんて、あまり思い過ぎないこと。
保護者の自己防衛に振り回されて、精神病んでいくなんて、馬鹿らしすぎます。あなたは何も悪くないし、自分を責める必要など皆無です。
自己主張しすぎる
自己主張できるということは、自分の意志がはっきりあるので、一見メンタルも強く、途中退職者になんかならないのでは?と感じるかもしれませんが注意が必要です。
こういう方は、相手に合わせたり、自分の意見を曲げたりするのが苦手なので、同僚や保護者と衝突しやすいんです。つまり、敵を作ってしまいやすいんですね。
敵を作ってしまうと、そこから、いじめに近い嫌がらせなどを受ける可能性が高いので、いくらメンタルが強いと言えど、徐々に削られていきます。
どれだけ自分が正しいことを言っていたとしても、同僚も人間です。人間は感情で動く生き物ですから、生意気な奴、自分の意見を曲げない奴は憎たらしく感じるものです。
それが20代そこそこの若手ならなおさらです。
過去にそのようなケースで途中退職に追い込まれた方を見てきました。
とても元気な好青年でしたが、同僚のベテラン教師と馬が合わなくて、衝突しまくっていたようです。
そして、突然、退職をしてしまうということになりました。
相手が何人いようが受けて立つだけのエネルギーがあり、どんなしんどいことをされても負けない自信がなら大丈夫ですが、そうでないなら、うまく順応しておくことも大切です。
教師としてさらに力をつけてからでも、十分自分の主張は通せます。
入らぬ反感を買って、メンタルを削られるようなことがないようにするのも大切なことです。
自分の弱みを出せない
自分の弱みをオープンにすることって実は難しいものです。
自分の弱みを出せない人は、できない自分を知られたくない・・・そう思っていないでしょうか。
私の経験上、自分ができないと思っている方、メンタルが弱いと思っている方に限って、自分の失敗を隠そうとします。
自分に自信がないから、ちょっとでもそれを見せないようにするんですね。
それを続けていると、どんどん息が詰まってきます。
「失敗しちゃいけない」
「できないところを知られちゃいけない」
「自分の弱みを見せちゃいけない」
こんな思考パターンに陥ってしまいます。これは超危険な考えです。
途中退職をする方にはこのような方も多かったです。
自分で自分を追い詰めてしまう。なんでも自分で抱え込んでしまう。自分はできる先生だと思われなければならない。
そんな風にいつも切羽詰まった状態ですから、限界も来てしまいます。そして、突然、糸が切れたように気持ちも切れて辞めてしまうのです。
まず、このような思考や行動は逆効果であると知っておきましょう。
自分のできないことや弱みを隠そうとすると、隠せるかもしれません。でも、それはその人の良いところも隠していることになります。
つまり、本当は良い先生なのに、周りの先生に見えにくくなってしまうので、良い評価がされないんです。だから、みんなに認められて自信も生まれにくいんです。本当は良いところがたくさんあって、みんなに認められる部分があるはずなのに。
だから、自分の弱みはオープンにする方がいいんですね。
できないことはできないと言えば助けてもらえるし、できないところはある先生だけど、あなたの素敵なところも見つけてもらいやすくなるのです。
最初は勇気がいることかもしれません。誰だって、できない自分を見せて、見下されたり、なめられたりするのは嫌なもの。
そんなことをする先生は少ないですし、いたとしても相手にしないことですw。
もうちょっと楽な気持ちで仕事に打ち込めるのが良いかと思います。
途中退職者に教師に向いていない方はいかなった
やはり、教師を途中で退職するのはもったいないことだと思います。
目指していた教師にようやくなれて、これから教師の楽しさややりがいを感じることができたはずなのに、それすらないまま辞めてしまうのですから。
他にやりたいことが見つかったとか、前向きな理由なら良いですが、1年もしないうちに、この仕事は自分には向いていないと思って辞めてしまう。(体を壊してしかたなく辞める方もいますが)
少なくとも、私が見てきた途中退職者の中に、教師に向いていないという方は一人もいませんでした。自分ではそんな風に言って辞めていくのですが、それは単なる決めつけだろうと思います。
みなさん、本当に子どものことが大好きで、子どものためになることをしてあげたいという思いを持っておられました。それだけで十分教師に向いていますよ。
でも、いろんなストレスを抱え、体を壊してしまって、辞めていく方が多い現実もあります。
これは残念でしかたありません。
ここは、ぜひ途中退職しないためにご自身で対策を打ってほしいところです。
向いていないと思って辞めることは悪いことではないですが、せめて3年はやってからでも遅くないかもしれません。長年やっていくと、学校の環境にも順応できるようになっていますので、
「学校生活に慣れてきたな」
と感じてから、改めて今後のことを考えてみるのがよいでしょう。
何より元気でリラックスできる状態の時の方が良い決断ができるはずです。
途中退職をして罪悪感を抱いている方へ
途中で辞めることになって、子どもを見捨てたという罪悪感に悩まされている方もおられます。
そう感じるのはそれだけあなたが真剣に教師と言う仕事に打ち込んでいた証拠でもあります。二度とそのような気持ちにならないよう、これからやっていったらいいと思います。もう退職を決断したのですから、いつまでも引きずっていてもしかたがありません。きっぱり気持ちを切り替えていかないといけないでしょう。
事実を言えば、確かに子どもが悲しむことは間違いないですが、大好きな先生と突然お別れをするというのも貴重な経験というもの。
子どもたちも大人になれば、なぜ先生が突然いなくなったのか理解できるはず。といっても、そんなことを思い返すことなく、それぞれの道を進んでいるでしょう。
教師なんて、子どもにとってすぐに忘れていく存在です。
みなさんも思い返してみてください。
過去の先生のことに思いをはせることなどありますか。
またゆっくり会って話がしたいなと思いますか。
おそらく、ほとんどの方はそんなことを思わないでしょう。なぜなら、毎日自分の人生で忙しいのですから。
でも、先生なんてそんな存在でいいんですよ。だからもっと気楽に考えたらいいんです。
「俺はお金のために働いているんだぜ」
って胸を張って言っている先生だっているくらいです。
おそらく、そんな先生の方がメンタルが安定しているし、切り替えも上手です。
そんな先生は悩まないし、自分の人生を生きているって感じがします。そんな先生だってたくさんいるのですから。
正直、保護者も先生に人生を変えてもらおうなんて望んでいません。
せいぜい、子どもが学校に元気に行ってくれたらいい、楽しく過ごしてくれたらいい程度なんです。それ以上臨むのは傲慢と言うもの。
学校はその望みだけは叶えてあげられたらいいんじゃないかなと思います。
だから、教師だからって仕事で悩んで、自分を追い詰めて病気になるくらいなら、とっとと辞めて、転職するなり、違う道を選べばいいと思います。
自分を限界まで追い込んで頑張ってみることも必要な時はあるかもしれませんが、それは今だったのかはしっかり振り返っておくといいでしょう。
途中退職と言う大きな決断を前向きにとらえ、新たな気持ちでスタートできることを祈っております。
今回は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。