教員・教育関係 職歴なしから教員

【職歴なしから教員を目指す③】ボランティアこそ講師採用への最短ルート

2020年10月7日

 

こんにちは、今回は【職歴なしから教員を目指す③】ボランティアこそ講師採用への最短ルートというテーマで記事を書いていきます。

 

 

こんな方におすすめ

  • 転職を繰り返していて、教員を目指そうと思っている方
  • 無職の期間が長く、どんな仕事をしようか悩んでいる方
  • これまでに職歴はないが、教員になることにかけてみたい方

 

前回の記事で、教育実習後はそのままその実習校でボランティアをした方がよいという話をしました。

今回はその続きです。学校ボランティアの内容と常勤講師の雇用までの流れをより詳しく解説していきます。

 

 

学校ボランティアの継続で講師の道が開かれる

 

常勤講師として採用されるためには、ボランティアが最短距離であると私は考えています。

職歴がなく収入もない方にとって、ボランティアをすることなど想定していないことだと思います。しかし、ここにこそ活路があります。

 

教育実習を終え、そのまま実習校にとどまり、ボランティアを続けていくのです。

それでは、そのあたりの理由も含めて、小学校で行うボランティアの仕事について解説をしていきましょう。

 

 

学校ボランティアはどこで募集している?

 

たいていの実習校でボランティアの先生を募集しているとは思います。

これから教員を目指す学生の方や教員を退職した方にボランティアとして来てもらうためです。もちろん、教育実習生にも声はかかります。それ以外からは、なかなかボランティアの人材は集まらないので、先生とつながりがある方をどうにか集めてきているという感じです。

 

ボランティアの募集がない学校もあるかもしれませんので、そんな時は、各市区町村のホームページや教育委員会などに問い合わせてみるといいでしょう。

 

ボランティアの募集が多いのはやはり都市圏だと思います。

単純に子どもの数が多いのと、規模が大きい学校がたくさんあるからです。そんなところはたいてい人材が不足していますので、一人でも多くのボランティアに来てほしいと思っています。

 

将来教員を希望しているということを伝えればボランティアとして採用をしてくれるはずです。

 

 

学校ボランティアの報酬は?

 

一般的にボランティアと言えば無報酬のイメージですが、ボランティアでも学校で働く場合は交通費が支給されます。

 

また、学校内の先生方がボランティアと呼んでいるものでも、いろんな雇用形態があり、報酬が出るものまであります。

 

報酬が出る場合は、本来ボランティアではなく、スクールサポーターなどと言う呼び名があり、時給数百円もらえたり、日当数千円もらえたりする場合もあります。

時給や日当は決して高くはないですが、報酬をもらいつつ学校とつながっておくのも悪くないです。

 

まぁこういったボランティアの類は各市区町村で呼び名が色々あり、いろんな雇用条件の仕事がありますので、実習中に詳しく聞いておくことをおすすめいたします。

 

 

学校ボランティアはどんな仕事なのか?

 

あなたが小学校でボランティアを引き受けると、一体どんな仕事を任されるのでしょうか。

今回は、免許取得済みの場合とそうでない場合の2パターンに分けて仕事を紹介していきます。

 

教員免許なし

 

ほとんどの方がこちらだと思いますが、まだ教員免許を取得していない場合に任される仕事は、主に低学年(1~2年生)のクラスに入り込み、児童の見守りや授業のサポートを行うというものです。

特に、人数が多いクラスや、気になる子、支援が必要な子が多いクラスを任されることが多いでしょう。そんなクラスへ入り込み、子どもへの声かけやサポートをしていきます。

 

低学年に入ることが多い理由は、この年代の子どもとは人間関係を築きやすいからでしょう。初対面の大人に対しても興味を持って関わってきてくれます。

また、授業中に声かけをしたり注意をしたりしても反抗的な態度を取る子が少ないので、支援しやすいという点が挙げられます。もちろん、入り込み支援をして子どものテンションを上げてしまってはいけませんけどね。より、ていねいなサポートが求めらえることは確かです。

こちらとしても、低学年の子ども達の様子を間近で見られるだけでも非常に多くの学びになります。担任の先生がどのような流れで授業を進め、どんな声かけをしているのかも合わせてしっかり見て学んでおきましょう。2~3回サポートしていくうちに、大体どんな場面で、どんな子どもが困っているのか見えてきます。担任の先生の手が離せないようなタイミングでさっと支援できるようになれればいいなと思います。

 

また、高学年(5~6年生)のクラスの理科の実験や家庭科の実習や準備、お手伝いのお仕事を任されることがあります。担任の先生の助手的な役割です。授業前の実験の準備を手伝ったり、調理実習の補助をしたりして、子どもたちが安全に活動ができるようサポートをしていきます。こういったお手伝いをしてみると、担任の先生が休み時間のうちにどれだけ効率よく準備をし、計画的に授業を進めているのかが分かってくると思います。自分も将来こんなことしていくんだなぁと思ってみていてください。

 

また、支援学級在籍児童が通常学級で授業を受ける際の入り込み支援をお願いされることもあります。子どもによって支援学級を中心に授業を受ける子どももいれば、通常の学級と支援学級を行き来して授業を受けている児童もいます。そんな行き来をしている子が通常の学級で授業を受ける時のサポートを頼まれるのです。

支援学級在籍の児童ということで多種多様な子どもがいるので対応のしかたもさまざまです。

「子どもと関わったことのない私にそんな子どものサポートなんてできるのだろうか」

などと不安になるかもしれませんが、それほど難しく考えることもありません。

おそらく、初対面でも先生と関わることができる子を選んでくれているので、困っていそうな場面を見つけて、優しく声をかけたり、手伝ってあげたりしたらいいでしょう。

 

その他にも、教頭先生と一緒に、学校内の雑務をやっていくこともあるかもしれません。学校の中で、どんな仕事を誰がやっているのかを知ることにもなるので、学校の全体像が次第に見えてきます。こんな経験はなかなかできないので、どんなことでも進んでやっていきましょう。

 

 

教員免許あり

 

免許がある場合は、さらに仕事の選択肢が広がります。免許なしの仕事に加えて、教室に入って自習の担当を任されることがあるかもしれません。このクラスの先生が欠席をしていたり、出張をしていたりでいなかった場合に自習体制を組むことが多いです。自習の場合は、表立って授業は進めず、プリントなどの課題を提示し、各自取り組ませていきます。自習担当になった先生は教室の中で静かに見守りをします。

本来は、他の先生方の空き時間を使っていない先生のクラスの授業を担当しますが、免許のあるボランティアの先生がいるなら、自習担当をお願いしようということになるのです。

「自習をしてくれたらいいので、教室の子どもたちを見ていてくれませんか。」

「その時間は、このプリントを子どもたちに渡してやらせてあげてください。」

などと言って頼まれます。

 

実は、教員免許を持っていないと自習の担当者にはなれません。

自習と言えど、一応授業の一環ですので、教員免許を持っていない方に自習教室の担当をお願いすることは制度上できません。だからこそ、教員免許を持っているボランティアは重宝されるのです。

 

 

学校ボランティアはどれくらいしたらいい?

 

では、ボランティアとして小学校に勤めるのはどのくらいの期間が望ましいのでしょうか。

 

答えを言うと、期間は決めず勤め続けることが重要だと私は思います。1か月、2ヶ月のボランティアでは大して意味がないと思いますし、実際、小学校の一日の一連の流れが見えてきて、仕事のこと、先輩教員の仕事ぶり、そして子どもの実態が見えてくるのは、半年以上経ったあたりからかもしれません。

 

そこまで見えてきてようやく、あなたがボランティアとして小学校の戦力として動けるようになり、存在感を示せるようになります。そうなると、任される仕事の質も変わってくるということです。

ということで、やはり、

 

実績を作るためにも1年は勤務してほしいところですね。

 

そして、1週間に2~3日(半日)は勤務しておきたいところです。

 

午前中、朝から学校で勤務をし、給食を食べて退勤するというのが一番パターンでしょう。

もしくは、給食を食べて、そこから午後の授業のサポートという方法もありますが、理科の実験、家庭科の実習、学年行事のサポート、放課後の職員作業でもない限り、午後はそれほど人手を必要としません。

まぁこの辺は自分のスケジュールに合わせて日程調整していったらいいでしょう。

 

 

もちろん、どうしても収入にこだわりたいなら、ボランティアではなく、子どもと関わるアルバイトをするのもよいと思います。

放課後の学童保育と呼ばれる施設で働いたり、子どもの家庭教師をしたりする方が収入としては多いのは間違いないです。

 

 

しかし、私が学校現場でのボランティアにこだわる理由は次のようなチャンスが転がってくるからに他なりません。

 

 

常勤講師のチャンスはこうやってやってくる!

 

さきほど、思わぬチャンスが転がってくると書きましたが、それについてもう少し説明します。

 

学校現場では、教員の急な欠員がよく出ます。突然、教員が休職するという事態がよく起こるのです。

 

例えば、けがをして入院をしなくてはいけなくなったり、過労で体を壊して教員をやめてしまったりすると、学校の人員が不足してしまうことになります。

こうなると、学校はすぐに新しい人員を配置してもらうよう教育委員会にお願いをするのですが、すぐに新しい人材が見つかるはずもありません。学校に欠員が出ても、そこから新しい先生を探す作業に入るので、どうしてもすぐに見つからないのです。補欠要因として先生を確保しておくようなシステムもないので、時間がとてもかかってしまいます。

 

この間、学校は1人少ない人数で学校運営をしていくことになりますので、教育委員会の連絡を指をくわえて待っているわけにはいきません。

今すぐにでも先生をやってくれそうな人はいないかと人づてに探し始めるのです。管理職から

「みなさんの知り合いに先生をやってくれそうな方いませんか」

と会議で声掛けをしてくる場合もあります。

 

そんな時に、ボランティアとして勤務している先生に白羽の矢が立つということです。

まさに思わぬチャンスの到来です。

 

学校でボランティアとして一生懸命頑張り、実績を作っていたならば、現場の先輩教員の方たちの評価もそれなりに高まってきているはずです。

きっと校長先生への後押しもしてくれるはずです。

 

 

こういうケースで常勤講師や非常勤講師になった方はけっこういます。

学校現場でボランティアをしていると、こういう幸運に巡り合うことがあります。勤めている学校ではなく、お隣の学校で欠員が出たという場合でも、校長が推薦してくれたなら、声がかかる可能性はあります。

 

 

では、学童保育のアルバイトをしていて、こういうケースになった場合、常勤講師の声がかかるでしょうか。

おそらく声はかかりません。学童保育は学校現場とはちょっと違った立ち位置ですし、現場の先生方があなたのことを知りません。直接的な関わりがない以上、このようなケースで採用されることはまずないでしょう。

そもそも学童保育の目的は保育です。子どもと関わる仕事ではありますが、やはり学校現場の仕事とは違っていますので、学童保育の先生から常勤講師を採用しようという発想になりません。

 

 

いかがだったでしょうか。なんかチャンスが見えてきませんか。

もし、あなたが本気で職歴なしから教員を目指すなら、この記事の手順で進めてみてください。もちろん、100%採用される保証はありませんが、教員としての実力はかなりついているはずです。

 

 

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ぜひ、このチャンスを見逃さないでください。

 

 

今回はここまでです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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