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【裏技もご紹介】教員になるまでの手順を解説します

2018年12月8日

 

今回は【裏技もご紹介】教員のなるまでの手順を解説しますというテーマで記事を書いていきます。

私の経験をもとに小学校教員になる方法を詳しくお話していきます。

 

こんな方におすすめ

  • これから小学校教員をやっていこうと思っている方
  • 先生の仕事に興味がある方
  • 講師登録をしても依頼が来ない方

 

 

教員になるための手順

 

一昔前まではあこがれの職業だった教員。

今でこそ長時間労働、いじめ、不登校など問題が山積みの教育現場ですが、まだまだ職業としての人気は続いています。

今回は、教員になるための手順を説明していきます。また、講師登録の際に依頼が受けやすくなるちょっとした裏技も紹介します。最後までご覧ください。

 

教員免許を取得する方法

 

教師を目指そうと考えたときに、どうすればなることができるのか。

まず、必ず必要になるのが教員免許です。

 

 

 

 

 

 

 

 

幼稚園、保育園で働きたいなら幼稚園免許。小学校で働きたいなら小学校免許。

という風に免許は幼・小・中・高と分けられています。

 

よければ動画でもご覧ください。

 

 

教員免許を取る方法は3つあります。

 

1つ目が大学の教育学部等に入り、単位を取ることで教員免許を取得する方法です。

大学を卒業するための学習の単位と教育課程という教員免許の単位の両方を進めていかなければなりません。けっこうハードな大学生活になりますが、教育課程の単位は卒業するための学習の単位にも兼ねることができるものもあるのでお得です。教育学部は近年増えてきているので入りやすくなってきています。

 

 

教員免許を取る方法の2つ目は通信教育の大学で教育課程の単位を取得する方法です。大学にほとんど通学することなく家で学習を進めていけるのが通信制のメリットです。通信で免許を取得できる大学(専修免許は除く)は全国で14大学。全て私立の大学です。

 

都道府県 大学名 過程・学部・研究科 学部・学科・専攻等
群馬県 東京福祉大学 教育学部

保育児童学部

教育学科通信教育課程

保育児童学科通信教育課程

千葉県 聖徳大学 通信教育部 児童学部
東京都 玉川大学

創価大学

東京未来大学

武蔵野大学

明星大学

教育学部

通信教育部

通信教育課程

通信教育部

通信教育課程

教育学科通信教育課程

教育学部

子ども心理学部

教育学部

教育学部

神奈川県 星槎大学 共生科学部 共生科学科
京都府 佛教大学 通信教育課程 教育学部
大阪府 大阪芸術大学 通信教育部 芸術学部
兵庫県 神戸親和女子大学

姫路大学

通信教育部

教育学部

発達教育学部

こども未来学科通信教育課程

岡山県 環太平洋大学

吉備国際大学

次世代教育学部

通信教育部

教育経営学科

心理学部

 

これらの通信大学で教員免許を取得する際の費用については、大学によって異なります。もちろん、免許の価値、取得単位数に違いがありませんので、できるだけ安いところを選びたいところです。今回は、4年生の大学を卒業したのちに、小学校教員免許二種のみ取得する場合にかかる費用で比べてみました。所要年数は2年とします。その場合の入学金、2年目の学費、体験実習費、スクリーニング受講費のトータルで比較しています。

この条件で費用が安かった通信大学は、

1位 玉川大学 およそ420000円

2位 明星大学 およそ450000円

3位 佛教大学 およそ490000円

他の大学も同じような価格のところもあるはずですが、特にこの3つの大学は、よりわかりやすくウェブサイトに必要経費が記載されていました。この他の大学は、それぞれの諸経費がバラバラに書かれていて、わかりづらかったです。もちろん、これらの金額以外にも別途かかってくる費用がおそらくありますので、最終判断をする際はご自身でしっかり調べてみてください。

それから、一つ気をつけていただきたいのは、上記の価格だけで大学を選ぶことだけは避けた方がいいということです。どの通信大学にも実際の大学に出向いて授業を受けて単位を取得するスクーリングがありますので、あまり遠い大学を選ぶと通学に苦労します。そういったことも含めていざ、大学に出向くことになったという場合にすぐにアクセスできる大学を選ぶのが一番よいかと思います。

 

 

教員免許を取る方法の3つ目は教員資格認定試験を受けて合格する方法です。教員資格認定試験とは、文部科学省が社会の中で教育を行うにふさわしい人材を集めるために,職業生活や自己研修などにより教員として必要な資質、能力を身に付けた方に対して教員免許状を与えるという政策です。教員免許を取得するには最短でも2年はかかり、免許取得の費用も50万円ほどかかります。その条件下では教員になりたくてもなれないという人に対しての救済措置とも考えられます。もし、仮にこの試験に一発で合格できたなら、費用は数万円で済ませることができます。さらに取得期間は1年です。これが教員免許取得の最短ルートであることは間違いないですが、教員免許を取得するにあたって一番難しいのがこの認定試験でしょう。

 

この制度は、自動車の運転免許とも似ていますよね。自動車の場合もドライビングスクールに通って免許取得のための単位を集めます。20時間以上の講習を経てようやく仮免許が取れます。そしてそれからようやく免許取得のための試験を受けることができます。合格すると晴れて免許取得です。一方、一発合格を狙って検定試験を受けるという選択肢もあります。もちろん、こちらの方法でも自動車免許は取得できますが合格率は低くなります。

教員免許にもこのような制度があるということです。実は意外にもあまり知られていません。

教員資格認定試験は、何年も前から実施されているもので、今のおおよその試験の形ができたのは2014年頃からです。 小学校教員の資格認定試験は,受験者の教員としての能力が大学又は短期大学などにおいて小学校教諭の二種免許状を取得した者と同等の水準に達しているかどうかを判定するものです。この認定試験に合格できれば、小学校教諭の二種免許状が授与されます。

 

受験資格は、高等学校を卒業した人、それからその他大学(短期大学及び文部科学大臣の指定する教員養成機関を含む。)
に入学する資格を有する人であり、年齢は20歳以上です。条件はたったのこれだけです。受験資格のハードルとしてはかなり低いでしょう。

 

 

どの方法で免許を取得するにしても、教育に関わる専門的な知識を学んでおく必要はあります。単位を取って免許を取る場合でも、テストに合格しなければ単位は取得できません。取得するべき単位の数も、免許の種類によっても違いますので詳しくは各自で調べてみてください。

 

 

体験実習が必要

 

これから説明することは教員免許を取得するために必要な単位についてです。教員資格認定試験を受けて合格した人は必須ではありません。

 

教員免許の単位取得には2つの体験実習が義務付けられています。

 

教育実習と介護実習というものがあります。

教育実習は、実際に学校現場に研修に出向いて各学校の教員の指導のもと、研修をしていきます。2週間~4週間くらいの期間、学級のお手伝い、授業見学、授業づくりなどを体験していきます。初めてのことづくしで体力的にも精神的にも疲れますが、とても有意義な時間を過ごせるでしょう。なにより子どもたちと関わり合うことができるので、自分は教員としてやっていけそうか、この実習でなんとなくつかめてくるのではないかと思います。

 

もう一つの実習が介護実習です。

こちらの実習も2週間ほど、老人ホーム、障碍者作業所などで体験学習を行います。職員の方のお仕事の様子を見学させていただいたり、実際に施設の方と話をしたりして交流を持ちます。全てが初めてのことなので、うまくいかないこともあり、施設の方を迷惑をかけてしまうようなこともあるかもしれませんが、しっかりと職員の方の話を聞いて一生懸命に取り組んでいけば少しずつ関わり方などもわかってきます。お世話になっているという謙虚な気持ちで取り組んでいけば大丈夫です。

 

 

このように教員免許を取得するためには教育に関わる専門的な学習(実際の体験学習を含む)が必要になります。

免許取得には、およそ2年~3年くらいはかかりますので、それだけかかっても教員になりたいという思いがあるならチャレンジしてみるべきでしょう。

 

 

最近よく聞く免許取得のパターンは、大学を一度卒業してから通信の大学で必要な単位を取り、免許を取得するという流れです。

なかなか大学入学まで将来自分がしたい仕事が決まっているという人は少ないのです。私もその口で、大学を卒業後、通信の大学に再度入学して教員免許を取りました。

 

 

現在大学生の方やもう大学を卒業されている方なら、通信制の大学を探して再入学する方法を選びましょう。

小学校2種免許なら2年弱で取得できます。

 

 

現在、高校生以下の方なら、教育学部がある大学に入学できるように今から勉強を頑張りましょう。

 

教諭(正社員)を目指すか!常勤講師(契約社員)から始めるか!

 

それでは教員免許を取得した後の話をしていきます。免許所得後、もしくは取得見込みとなった時の話です。

次の目標は、実際に現場に入って働くことですよね。ずっと教員として働いていくためには教員採用試験に合格しなければなりません。教員免許を取得していたり、取得見込みの人はその年の教員採用試験を受けることができます。教員採用試験は各都道府県で1年に1回春に募集があり、夏ごろに試験が始まります。

大学卒業の年(4回生など)に教員免許取得見込みで採用試験を受けて合格するケースもありますが、これがなかなか難しいです。もちろん、中には1発合格する人もいますが。

 

なので、免許を取得した次に考えることは、次の選択になります。

 

 

 

 

 

 

仕事はせずに勉強に専念して、教員採用試験に合格するまで頑張る!

 

 

それとも、

 

 

 

 

1年契約の常勤講師で経験を積みながら、教員採用試験を受けて合格を目指す!

 

 

圧倒的におすすめは、

採用試験は後回しにして、常勤講師で経験を積むことです。

教諭を目指すのは常勤講師の経験を積む方が教員採用試験にも合格しやすいです。

 

理由は簡単です。

現場の先生方には「即戦力」が求められていて、実務経験がある人なら

「試験で採用しても任せられるだろう」と信頼され採用されやすいからである。

 

つまり、現場の経験者が優遇されるということです。

 

これは当たり前のことかもしれません。どんな能力の人かわからない人より、常勤講師として学級を運営していた実績のある人の方が良い人材と判断されるのは当然のことです。

「この人なら採用しても大丈夫だろう」ということになります。

 

 

もちろん、採用側がこのように考えていても、常勤講師を経験して自分が小学校教員に向いていないと感じたら、幼・中・高の教員を考えるか、他の職業を探すという選択もできます。実際にそんな方もたくさんおられます。現場に入ってみることで、

「自分には合わない・・・」

「自分にしたいことではなかった・・・」

「もう採用試験を受けるのをやめよう。」

などと判断もできるようになってきます。

 

一度、採用試験に合格していると、なかなかやめるのはもったいないなどと思って踏ん切りがつかなかったりするものですが、常勤講師はもっと気楽に決められます。

 

その年の状態で柔軟な対応ができるのは常勤講師と言えるでしょう。

 

 

常勤講師をしたい時は、直接 教育委員会へ行くべし(裏技)

 

常勤講師(契約社員)として勤めることを想定して主な流れを書いていきます。

 

まず、常勤講師をするにあたっては、都道府県などで教員の募集があるか調べ、募集があれば登録しておきます。

常勤講師の募集は大体しています。講師登録の期間は年末あたり~1月中旬にかけてできると思います。講師登録が終わると、教育委員会からの連絡が来るのを待つのみです。早くて1月、遅くて3月以降などということもあります。ちなみに非常勤講師だともう少し遅くなる可能性があります。教育委員会はまず常勤講師の枠を埋めていき、残ったところを非常勤講師で埋めていくという順番です。

 

また、どこの市町村かもわかりませんのでドキドキです。勤務しやすいところから声がかかればいいですね。早めに登録しておくことをおすすめします。

 

 

ここで、裏技の紹介

例えば、〇〇県で講師登録をしたとします。普通、後は連絡を待つだけになりますが、実はそれ以外にできることがあります。

 

 

それは直接、市の教育委員会に出向き、空きがあるか確認しに行くのです。

 

もし、空きがあれば採用してくれることがあります。もちろん時期にもよるでしょうから100%有効とは言えませんが、連絡を待つだけでなく、自分から足を運ぶと良いことがあるかもしれないということです。

 

この職業は、先生が病休を取ったり、途中依願退職したりとイレギュラーなことがよく起こり、人手が足りなくなっていることがよくあります。突然、途中採用を募集していることがあるので、直接行ってみると、チャンスはあるかもしれません。

「ちょうど今空きがあって困っていたところなんですよ。」

「ぜひ、来てください。」

なんてこともあるでしょう。

 

教諭を目指す人も採用試験で不採用になる可能性があるので、採用試験の申し込みと一緒に講師登録もしておくと、来年度勤務することが可能です。

 

採用試験の申し込みは大体新年度スタートの4月頃に来年度の募集要項が出てくると思います。

 

 

本気で目指してみようと思う方はぜび挑戦してみてはいかがでしょう。さぁ新しい教員生活を始めましょう。

 

今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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